Valorantのパッチ7.04が2023年8月24日に公開。計11体のエージェントに弱体化の調整が入る衝撃の内容に。これまでにない調整の方法ですね。その内容はFnaticに所属するDerkeが思わずX(旧Twitter)上で小さな変更で試していくことはできないのかと苦言を呈していました。
そこで今回はValorantのパッチ7.04の情報の中からエージェントの弱体化についてを中心に紹介。特にジェットは大幅なナーフを受けているので今後の自分のピックを環境に合わせてどうしていくかの参考にもしてみてください。

Valorantパッチ7.04の目標
どのゲームにおいてもアップデート・調整はゲームの制作者側がユーザーの意見を聞いたり、ゲームの現在の状況を見てよりよいものにしていくために行われます。様々な不満の声も上がっていますがもちろんValorantのパッチ7.04も同じです。現在のValorantに対する運営側の意見は以下のようになります。
- Valorantでは決定的な選択を行うタイミングを見極めることが重要
- プレイヤーは「もう少し早く、またはもっと賢い判断ができていたならよりよいプレイができたかもしれない」と思いながらラウンドを終了することが望ましい
- プレイヤーは複数のアビリティが重なった時にカウンタープレイの選択肢が多すぎて、逆にどの行動を起こすべきかわからなくなっている
そのためValorantのパッチ7.04では「ゲーム状況を認識しやすくすること」を目指して次のような調整を行うことを決定しました。
- 効果範囲の大きいアルティメットの頻度を低下
- アルティメットの有効時間を短縮
- 破壊可能なアビリティのHPを低下
- ラウンドの勝敗に大きくかかわるアビリティのペース配分を改善
ブリーチ

ブリーチは現在様々なマップでエリアを獲得することができるエージェントとしてピック率が高くなっています。特にローリングサンダーはValorant最強格のアルティメット。
アフターショック(C)
- 効果時間が3秒から2秒に短縮
- 一間隔あたりのダメージを60から80に増加
ローリングサンダー(X)
- アルティメットポイントを8から9に増加
ブリムストーン

ブリムストーンはアルティメットが非常に強力。今回のパッチノートの目標に「ラウンドの勝敗に大きくかかわるアビリティのペース配分を改善」があるのでその点で調整が入りました。
オービタルストライク(X)
- アルティメットポイントを7から8に増加
フェイド

フェイドにはそこまで大きな調整は入っていません。
プラウラー(C)
- アビリティ使用後の銃再装備の時間を微増
ゲッコー

ゲッコーはいくつかのHPを持ったアビリティを持っています。
モッシュピット(C)
- 爆発までの効果範囲ダメージが1秒あたり10ダメージに変更
ウィングマン(Q)
- ウィングマンのHPを100から80に減少
スラッシュ(X)
- スラッシュの爆発の視認性を高め、効果範囲をよりわかりやすく改良
キルジョイ

キルジョイのアルティメットはサイト全体に効果範囲がある非常に強力なものです。
ロックダウン(X)
- アルティメットポイントを8から9に増加
オーメン

オーメンにはほんの少しだけ調整が入りました。
パラノイア(Q)
- 発動時の移動状態による速度の変化を削除
この速度の変化が速い方と遅い方のどちらに合わせられるのか、それとも中間速度が取られるかの発表はまだされていません。
スカイ

スカイは現在のValorantにおいてイニシエーターでは頭1つ抜けた性能をしていると考えられています。索敵にフラッシュと選択肢が幅広く、ほかのイニシエーターに比べて明確な弱点がないとしてValorantパッチ7.04では大幅な弱体化を受けています。
ガイディングライト(E)
- 最大持続時間を2.5秒から2秒に短縮
これにより索敵範囲を短くし、スカイ使用時に得られる情報の削減が行われています。
トレイルブレイザー(Q)
- HPが100から80に減少
シーカー(X)
- アルティメットポイントが7から8に増加
- HPが150から120に減少
トレイルブレイザーとシーカーのHPを減少させることによって相手がより対応しやすいようになる調整がされています。
ソーヴァ

ソーヴァには少しの調整が入っています。しかしVCT Champions 2023で優勝したEvil Geniusesのソーヴァ使いであるc0mは競技シーンにおいては特に今までと変わりはないと考えているようです。
リコンボルト(E)
- スキャン可能な総数を3から2に減少
ヴァイパー

ヴァイパーのアルティメットもブリーチやキルジョイと同様にサイトの広範囲に影響を及ぼす強力なものですよね。
ヴァイパーズピット
- アルティメットポイントを8から9に増加
アストラ

アストラに対してはアストラ自身が持つアビリティ自体に強さの差があるとし、よりプレイヤー状況に応じたアビリティを選択する必要があるようにするために調整が行われました。
グラビティウェル(C)
- 起動時間を0.6秒から1.25秒に延長
- 引き寄せ時間を2.75秒から2.0秒に短縮
ノヴァパルス(Q)
- 起動時間を1.25秒から1.0秒に短縮
コズミックディバイド(X)
- 壁による音を完全に遮断するように変更
ジェット

最後に紹介するのがジェット。これまでValorantの顔的なポジションでコンペティティブからプロの競技シーンまで幅広く活躍してきたエージェントですが、Valorantのパッチ7.04では大幅な弱体化を受けました。
テイルウィンド(E)
- ダッシュの持続時間を12秒から7.5秒に短縮
- 起動までのため時間を0.75秒から1秒に延長
ダッシュの持続時間が短縮されたことによりこれまで以上にタイミングを見極めてアビリティを発動させることが求められるようになりました。とりあえずいつでもブリンクできるようにしておくということができなくなり、エントリーはより計画的に、防衛側では特に強力なアングルをキープし続ける運用方法が難しくなります。
クラウドバースト(C)
- 持続時間を4.5秒から2.5秒に短縮
- アビリティ使用後、銃の再装備までの時間が微増
これによりジェットがスモークの中で耐えるという動きが難しくなりました。エントリーに関してはジェットが先攻して、アビリティで後続が遅れてしまうという状況はValorantでは発生しがちですが、Valorantパッチ7.04以降は今まで以上にそんな状況が命取りとなります。
アップドラフト(Q)
- チャージ数が2から1に減少
これまでジェットはアルティメットのブレードストームとアップドラフトを2回使うことで相手の意図しない射線から奇襲を仕掛けることができました。VCT Champions 2023でPaper Rexのsomethingがロータスで素晴らしいプレイを見せていましたが、残念ながらValorantのパッチ7.04以降では使えません。
ブレードストーム(X)
- アルティメットポイントを7から8に増加
クレジットが厳しい状況でもチームを救ってきたジェットのブレードストームのアルティメットポイントが増加しました。ちなみにアルティメットポイント8は他の武器として運用するアルティメットであるチェンバーの「ツール・ド・フォース」とレイズの「ショーストッパー」と同じコストになっています。
まとめ
今回は計11体のエージェントに弱体化が入ったValorantのパッチ7.04について紹介してきました。Fnaticに所属するDerkeが思わず苦言を呈するような内容にはなっていましたが、パッチ7.04以降はこの環境で戦っていかなければなりません。
よりアビリティの価値が上がる調整となったので今まで以上に頭を働かせてプレイしなければなりません。特にジェットの弱体化は非常に大きなもので今後はレイズが流行るのではないかといわれています。メインロールがデュエリストの人はぜひValorantのパッチ7.04で弱体化が入らなかったレイズを練習してみてください。