Red Bull Home Ground #5 APAC Qualifierが2024年10月19・20日に開催。昨年のRed Bull Home Ground本戦に引き続き、日本の東京・両国国技館で開催されました。出場チームは日本予選を勝ち上がったCrest Gaming Zstとパシフィックリーグに出場している6チーム。
今回はRed Bull Home Ground #5 APAC Qualifierの結果について紹介していきます。見事優勝したT1は2024年11月21~23日にドイツ・ベルリンで開催されるRed Bull Home Ground #5の本戦に出場します。
Red Bull Home Ground #5 APAC Qualifier出場チーム

Red Bull Home Ground #5 APAC Qualifierは、まずは3チームずつの2グループに分かれて総当たり戦を行い、その後プレイオフに進みます。グループごとに出場チームを見ていきましょう。
グループA | グループB |
---|---|
DetonatioN FocusMe | ZETA DIVISION |
Talon Esports | T1 |
Rex Regum Qeon | Crest Gaming Zst |
Crest Gaming ZstはRed Bull Home Ground #5 Japan Qualiferの勝ち上がりチームで、そのほか5チームは招待チームとなっています。
Red Bull Home Ground #5 APAC Qualifier大会形式
Red Bull Home Ground #5 APAC Qualifierの大会形式は以下のようになっています。
- グループステージはBo1の総当たり戦
- 各グループ上位2チームがプレイオフ進出
- プレイオフはシングルエリミネーション方式
- プレイオフ1回戦はBo3
- グランドファイナルはBo5
Red Bull Home Ground #5 APAC Qualifier結果(グループステージ)
ここからはいよいよRed Bull Home Ground #5 APAC Qualiferの結果についてグループステージから見ていきましょう。
グループA結果
チーム名 | 取得ラウンド | マップ | 取得ラウンド | チーム名 |
---|---|---|---|---|
Rex Regum Qeon | 13 | ヘイブン | 10 | DetonatioN FocusMe |
Talon Esports | 13 | サンセット | 11 | Rex Regum Qeon |
Talon Esports | 10 | ロータス | 13 | DetonatioN FocusMe |
グループB結果
チーム名 | 取得ラウンド | マップ | 取得ラウンド | チーム名 |
---|---|---|---|---|
ZETA DIVISION | 13 | ヘイブン | 8 | Crest Gaming Zst |
ZETA DIVISION | 13 | ロータス | 7 | T1 |
T1 | 13 | バインド | 10 | Crest Gaming Zst |
Red Bull Home Ground #5 APAC Qualifierグループステージ順位表
グループごとの順位表を見ていきましょう。
グループA順位表
順位 | チーム名 | 勝敗数 | ラウンド得失 |
---|---|---|---|
1位 | Rex Regum Qeon | 1-1 | 24-23 |
2位 | DetonatioN FocusMe | 1-1 | 23-23 |
3位 | Talon Esports | 1-1 | 23-24 |
グループB順位表
順位 | チーム名 | 勝敗数 | ラウンド得失 |
---|---|---|---|
1位 | ZETA DIVISION | 2-0 | 26-15 |
2位 | T1 | 1-1 | 20-23 |
3位 | Crest Gaming Zst | 0-2 | 18-26 |
Red Bull Home Ground #5 APAC Qualifier結果(プレイオフ)
次にRed Bull Home Ground #5 APAC Qualiferの結果についてプレイオフを見ていきましょう。
T1 vs Rex Regum Qeon(プレイオフ1回戦)
T1 | マップ | Rex Regum Qeon |
---|---|---|
13 | アセント | 3 |
13 | アイスボックス | 9 |
- | ロータス | - |
ZETA DIVISION vs DetonatioN FocusMe(プレイオフ1回戦)
ZETA DIVISION | マップ | DetonatioN FocusMe |
---|---|---|
7 | アセント | 13 |
13 | サンセット | 6 |
15 | ヘイブン | 13 |
T1 vs ZETA DIVISION(グランドファイナル)
T1 | マップ | ZETA DIVISION |
---|---|---|
13 | ヘイブン | 10 |
13 | アセント | 5 |
7 | サンセット | 13 |
13 | バインド | 3 |
- | アビス | - |
Red Bull Home Ground #5 APAC Qualifier順位表
1位 | T1 |
---|---|
2位 | ZETA DIVISINO |
3-4位 | Rex Regum Qeon |
3-4位 | DetonatioN FocusMe |
5-6位 | Talon Esports |
5-6位 | Crest Gaming Zst |
優勝はT1

見事Red Bull Home Ground #5 APAC Qualifierで優勝し、本戦出場を決めたのはT1。グループステージではZETA DIVISIONに敗れるものの、グランドファイナルで圧巻のリベンジを達成しました。特にネオン環境に対するヴァイスでの解答がZETA DIVISIONを苦しめていましたね。3rdマップのサンセットでは30キル11デス、ACS380と大暴れしたDepのネオンをバインドでは完封して見せました。
VCT Masters Shanghaiで優勝したMeteor、DRXから移籍してきたBuZz、stax、日本でも活躍したiZu、そしてGen.G Esportsから中国のTier-2シーンで活動した後、T1に加入したSylvan。個々のフィジカルの強さやDRXのようなセット・アビリティ合わせのうまさ、ギリギリまでサイトを開けない、隙の無いプレイが印象的でした。
大会MVPに輝いたのはIGLのstax。まだチームとして合流してわずかのこの段階で、高い完成度を見せるstaxのIGLはさすがの一言。今年のT1の活躍も非常に楽しみですね。
一進一退の日本代表対決
そしてプレイオフ1回戦となる準決勝でZETA DIVISION vs DetonatioN FocusMeが実現。両チームとも新体制で臨む、今大会。グループステージではそれぞれのチームの強さを見せていました。最終マップのヘイブンではMeiyがスーパープレイを連続し、先にDetonatioN FocusMeがマッチポイントに到達。
しかし、ZETA DIVISIONが個々のの活躍、相手のエリアを制限するようなマップコントロールで逆転勝利を飾りました。
DetonatioN FocusMeは初戦でのRex Regum Qeon戦ではヘイブンのAサイトに完璧なリテイクを決めるなど高い戦略性を見せてくれました。そしてValorant競技シーン初参戦のgyenも2日目には緊張が取れたのか、すべてのマップで高いスコアを残す活躍を見せてくれました。
また、ZETA DIVISIONはFENNELから新加入したCLZの1vs4クラッチなど、さらに爆発力が増したように見られました。両チームとも来シーズンが楽しみなチームになっていましたね。
Predator Leagueへの期待大

そして今大会Red Bull Home Ground #5 Japan Qualiferから勝ち上がったCrest Gaming Zstが唯一パシフィックリーグに参加していないチームとして出場。結果としては0勝2敗となったものの、スコアは8-13、10-13と差が大きかったわけではありません。
パシフィックリーグ出場チームと渡り合えたことは、自信となり、負けてしまったものの、オフライン大会でレベルの高いチームと戦えたことは大きな経験になったことでしょう。Crest Gaming ZstはPredator League 2025の日本予選でも優勝。
2025年1月8日から開催されるPredator League 2025 VALORANT APACへの出場も決まっています。今大会のプレイを見ているとそちらの大会での活躍も非常に期待できそうですね。
まとめ
今回は2024年11月21~23日にドイツ・ベルリンで開催されるRed Bull Home Ground #5の本戦に出場するチームを決めるRed Bull Home Ground #5 APAC Qualifierの結果について紹介してきました。見事優勝したのはT1。個人の力強さやチームとしての連携のうまさも見られ、本戦での試合も楽しみですね。
また、ZETA DIVISIONとDetonatioN FocusMeにとっては新体制お披露目の大会。両チームともIGLが変わった中で、今シーズン以上に楽しみな仕上がりを見せてくれました。来シーズンのパシフィックリーグの開催も待ち遠しいですね。