2020年にリリースされたばかりですが、Valorantはesportsとしてすでに完成形にあります。esoprtsとして歴史の長いCS:GOやOverwatchに比べて、競技として確立してからの時間は短いながらも同レベルの市場になっています。
定期的に大会も開催され、国際大会では同時視聴者数が推定で100万人を超えています。今回はそんなヴァロラントのeスポーツ情報を中心に紹介していきます。
Valorantとは
Valorantは、Overwatch と CS:GO の両方と競合するように設定された、「Riot Games」 の人気急上昇中の FPSゲームです。急速な人気の成長に伴い、いまではすでにValorantはesports市場でトップクラスのゲームタイトルになっています。
Overwatchのキャラクターごとにアビリティを使うゲーム性や、CS:GOのような緊迫した5vs5の爆破ゲーム、クレジットシステムを取り入れています。そのためどちらのゲームファンも楽しめるシステムになっています。基本的にはオンラインの対人ゲームです。一人で黙々とプレイできるのは練習モードのみになっています。
Valorantのゲームモード
Valorantは5vs5で対戦する協議制の高いタクティカルシューターです。高い精度が要求される銃撃戦・キャラクター固有の特殊能力を組み合わせた本格派の銃撃戦が特徴です。プレイヤーの柔軟なアイデアや一瞬のひらめきでチャンスを生み、勝利に導くこともできます。エイム力・立ち回り・ゲーム理解度どれか一つ欠けても勝利することが難しくなる、戦略性にたけたゲームです。そのため、Valorantはesportsとしての競技性も高く、競争の激しいゲームタイトルになってます。ここではValorantのゲームモードについて紹介していきます。
アンレート
「アンレート」はValorantのesports性は置いておき、カジュアルに楽しむことができるモードです。大会でも採用されている5vs5のモードを制限なくプレイすることができます。ヴァロラントをeスポーツとして楽しむためにゲーム性やキャラクターの理解度を深めるためには、まずこのモードをプレイすることをおすすめします。
コンペティティブ
「コンペティティブ」は、いわゆるランクモードです。同じレベルのプレイスキルを持ったプレイヤーと対戦することができます。よりValorantのesportsの大会に近い緊迫感のある対戦を楽しむことができます。ただし、「コンペティティブ」をプレイするためにはいくつかの注意点があります。
- Valorantのアカウントレベルを10まで上げなければプレイできない
- 一緒にプレイするパーティを組むのにランク差によって制限が生じる
- 自分のランクをつけるためには、まず振り分け戦を戦う必要がある
これらに注意しながら、ぜひ自分の実力を試すためにも「コンペティティブ」で遊んでみてください。
デスマッチ
「デスマッチ」はほかのモードとは違い、マッチに参加したプレイヤーの自分以外がすべて敵になるモードです。どんな銃でも購入することができますが、アビリティの使用は一切できません。そのため、Valorantに必要なエイム力を鍛えるのにもってこいのモードです。マッチ勝利条件は、誰よりも先に40キルをすることです。誰かが40キルに到達した時点でマッチが終了するので、ほかのモードと比べて短時間で楽しむことができます。
また、「デスマッチ」でもValorant内の経験値を稼ぐことができます。そのため、エイム力を集中的に鍛えながら「コンペティティブ」に参加できるまでアカウントレベルをあげることもできます。「デスマッチ」はヴァロラントのeスポーツのトップで活躍するプロプレイヤーも、ウォーミングアップに使用したりしているモードです。ぜひエイム練習や「コンペティティブ」に参加する前のウォーミングアップに活用してみてください。
Valorantのマップ
2022年10月現在、Valorantには8つのマップがあります。このうち現在Valorantのesportsシーンで採用されているのは7マップです。
「バインド」は最も基本的なマップになっています。中東をイメージしたようなデザインが特徴的です。このマップの最大の特徴は、マップ上に2つのテレポートポイントが設置されていることです。これにより、攻撃側も防衛側もすぐにサイトのシフトチェンジができ、状況に応じてすぐさま対応する必要があるマップになっています。Accordion Content
「ヘイブン」の大きな特徴は3つサイトが用意されていることです。1チーム5人ということもあり、すべてのサイトを防衛側で警戒するためには、必ずどこかのサイトが手薄になってしまいます。攻撃側も基本的な動きとして、どこのサイトを攻めるか相手に悟らせないために、それぞれのサイトに向けてアクションを仕掛けます。そのため、少人数戦が発生しやすくなっています。サイトが多い分考えることも難しいので、ヴァロラントのeスポーツ大会でどんな守り方・攻め方をしているのか参考にしてみるのもいいかもしれませんね。
「スプリット」は日本の東京をモチーフにしたマップです。現在は重要なバグが発生しており、Valorantのesportsシーンおよび「コンペティティブ」ではプレイすることができなくなっています。マップの特徴は、サイト間の距離が近く、素早いサイトシフトができることです。
「アセント」はイタリアのベニス風の景色を舞台にしたマップです。Valorantのesportsシーンでもマップピックされることが多く、攻守ともに最もバランスの取れたマップとも言われています。Valorantのesportsの最高峰「VCT Champions」で優勝した「LOUD」もこのマップを得意としていたので、ぜひ参考にしてみてください。
「アイスボックス」はその名の通り、北極圏をイメージした氷におおわれたマップです。Valorantでマップにジップラインを設置した初めてのマップです。ジップラインの導入によって、より様々な視点でプレイすることが可能になりました。また、サイトに侵入するためのポイントが3つしかないため、より高速なゲーム展開を楽しむことができます。
「ブリーズ」はサイト内が広く、多くの射線に注意する必要があるマップです。サイトへのエントリーポイントも複数あり、個人のエイム力、時間稼ぎをする立ち回り、素早いサイトシフトが勝利のカギになります。
「フラクチャー」は中央に大きな穴があり、そこを長いジップラインで通過できるマップです。ジップラインがあるポジションが攻撃開始地点となり、ジップラインを使って攻撃開始地点を2か所に分けることができるのが大きな特徴になっています。つまり、防衛側はAサイトとBサイトをそれぞれ前後の方向、合計4か所を警戒しなければなりません。ジップラインはゲーム中いつでも使うことができますが注意が必要です。使用中にはストッピングをして正確な射撃が難しい、一直線に進むため遮蔽に隠れることもできなく無防備な状態になってしまうからです。「VCT Champions 2022」の「Optic Gaming vs Boom Esports」では、このジップラインに乗っている間に5人全員がキルされてしまうという珍プレイも発生しています。ヴァロラントのeスポーツ界のトップとして活躍しているプレイヤーが5人集まっても、このジップライン上では1人相手に簡単に全員キルされてしまうということです。
「パール」は入り組んだ地形と、その反対に遮蔽の少ない直線があることが特徴的なマップです。2022年10月現在で最新のマップになっており、Valorantのesportsシーンでも研究が熱心に行われているマップです。プロの大会でもどんどんと新しい様々なセットアップが披露されているので、是非参考にしてみてください。
Valorantのesportsシーンへの参入
Valorantのesportsシーンはすでにesports市場でトップクラスになっていますが、まだ開発中・成長中の段階です。Valorantのesportsの計画は早期の段階で、多くのesports組織と連絡をとり、事前に競争力の高いシステムを立ち上げました。人気の高さや急速な成長もあり、OverwatchからValorantのesportsシーンに転向するプロプレイヤーも多く話題になりました。
世界でも活躍し人気となった日本の「ZETA DIVISION」に所属する「Depさん」も、もともとはOverwatchのプロプレイヤーとして活躍していました。現在ほとんどの大会は「VCT(Valorant Champions Tour)」とイベントマッチを中心に展開されています。そんなVCTも、2023年からはシステムを新たに変更することが発表されています。リーグ戦形式になり、年間を通して常にValorantのesportsシーンを楽しむことができるようになります。
ヴァロラントのeスポーツ大会紹介
Valorantのesportsの最大の大会は「VCT」です。2022年のVCTは以下の日程で行われました。
VCT2022 | スケジュール |
---|---|
Challengers Stage1 | 2月~3月 |
Masters Stage 1 | 4月 |
Challengers Stage 2 | 5月~6月 |
Masters Stage 2 | 7月 |
LCQ | 7月~8月 |
Champions | 9月 |
「Challengers」は地域大会、「Masters」は地域大会で勝利したチームが集まる国際大会です。この2つの大会の成績・勝利状況で各チームはサーキットポイントを獲得します。各地域のサーキットポイント上位チームが「Champions」への出場権を獲得し、年間のValorantの王者を決定しました。「LCQ」はサーキットポイントでは「Champions」に出場できなかったチームが各地域ごとに分かれ、「Champions」出場権をかけて争う大会です。2023年からはこのシステムが新たに変更されることが発表されています。Valorantのesportsシーンがまた面白くなっていきそうですね。具体的にはVCTの構成が以下の4つに変更されることが発表されています。
ゲーム内コンペティティブシステム |
Challengers |
インターナショナルリーグ |
グローバルイベント |
リーグ戦形式となり、年間を通して継続的にヴァロラントのeスポーツの試合を楽しむことができるようになります。
まとめ
今回はesports市場でトップクラスの人気を誇るValorantのesports情報を紹介してきました。ヴァロラントのeスポーツ最大の大会「VCT」も新たなシステムを採用し、今後も楽しみなゲームタイトルですね。そんなValorantでは、大会の情報だけでなくゲームの情報なども知りたいというプレイヤーが多いと思います。Esports.netでは、Valorantはもちろん様々なesports界で人気のゲームタイトルについての情報をまとめているので、ぜひチェックしてみてください。