2022年9月29日から始まった「LoL (League of Legends)」の世界大会「LoL Worlds 2022」。世界各地の11リーグから全24チームが集結し、世界の頂点を決めるため激しく競い合います。日本国内プロリーグ (LoL LJL) からはチーム「DetonatioN FocusMe (DFM)」が参加しており、同チームは前回大会の「LoL Worlds 2021」ではプレイインステージを1位で抜け、日本史上初のグループステージへの進出を果たしました。
今年はオフラインで開催される「LoL Worlds 2022」では、世界の強豪相手にDFMはどのように戦っていくのか?前回の快挙を超えることはできるのか?など、解説させていただきます。

LoL DFMとは?チームの基本情報
昨年の「Worlds 2021」で過去最高の成績を収めたチームDFMは、2021年から2022年のオフシーズン中に2人の選手の脱退が発表されました。韓国人選手の「Aria選手」は「KT Rolster」へ、サポートの「Gaeng選手」は現在でも移籍先が決まっていません。
Aria選手とGaeng選手の2名と入れ替わりに、LCKから「Yaharong選手 (移籍元: Fredit BRION)」と「Harp選手(移籍元: KT Rolster)」の2人の韓国人選手を獲得しました。
両名はLCKの中で、トップクラスの選手ではないものの、LoL LJLの選手と比較しても一線を画しているプレイヤーとなります。序盤から常に強力なリードを見出し、マッチ開始15分時点での平均ゴールドは約2.8kとなっています。また、選手たちだけでなく裏でチームを支えるコーチングスタッフも、長年DFMの組織や環境に身を置いている方々ばかりで安定したチームと言えるでしょう。
LoL DFM 世界大会「Worlds 2022」対戦スケジュール
「Worlds 2022」のプレイインステージでは、グループステージへの進出を目指し、12チームが2つのグループに分かれてそれぞれ対戦します。LoL DFMはグループAに配属されました。グループAに配属している他チームの情報は以下になります。
グループ A |
---|
DetonatioN FocusMe(DFM) |
Fnatic(FNC) |
Mega Bank Beyond Gaming(BYG) |
Evil Geniuses(EG) |
LOUD(LLL) |
Chiefs Esports Club(CHF) |
LoL DFM「Worlds 2022」試合結果
Bo1(1戦先取)形式の総当たり戦で行われるプレイインステージで、DFMは4位で通過しました。グループステージに上がるためのノックアウトステージ1回戦目 (vs LOUD戦)は見事DFMの勝利。二回戦へ進出します。
二回戦目の相手は「Royal Never Give Up(RNG)」で、このチームは春に行われたLoL国際大会「Mid-Season Invitational (MSI) 」を2連覇している世界レベルの強豪チームです。10月5日に行われた対戦の結果は1-3でDFMの敗北、惜しくも「Worlds 2022」敗退となりました。
以下、 LoL DFMの試合結果になります。
スケジュール | 対戦チーム | スコア | |
---|---|---|---|
9月29日 | プレイインステージ | LOUD(LLL) | ●0-1 |
9月30日 | プレイインステージ | Fnatic(FNC) | ●0-1 |
10月1日 | プレイインステージ | Mega Bank Beyond Gaming(BYG) | ○1-0 |
10月2日 | プレイインステージ | Evil Geniuses(EG) | ○1-0 |
10月4日 | プレイインノックアウトステージ | LOUD(LLL) | ○3-1 |
10月5日 | プレイインノックアウトステージ | Royal Never Give Up(RNG) | ●1-3 |
LoL DFM 世界大会「Worlds 2021」の振り返り
「Worlds 2021」では、国内史上初のプレイインステージを1位で抜け、日本史上初のグループステージへの進出いたしました。これはベスト16入りを果たしたといことで、日本で初めての功績となります。それまで日本プロリーグ (LoL LJL) は国内からもマイナーリージョンと呼ばれたり、世界と比べるとまだまだ通用していないという意見も多く言われていました。
しかし、LoL LJLが始まってから7年目にして遂に「Worlds 2021」で実績を残したことにより、国内はもちろん、世界からの評価も変わりました。ここでは、新たな歴史を刻んだvs Cloud9 (C9) 戦を振り返ろうと思います。
北アメリカリーグの強豪チーム Cloud9戦
まず背景としては、チームLoL DFMが振り分けられたのはプレイインステージのグループB。グループ内でそれぞれのチームが1回ずつ戦い、1位のチームはグループステージに進出できます。また、2位~4位のチームにもそれぞれグループステージ進出の可能性は残されていました。
「LoL Worlds 2021」プレイインステージ グループ B
グループ B |
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Beyond Gaming(BYG) |
Cloud9 (C9) |
DetonatioN FocusMe (DFM) |
Galatasaray Esports (GS) |
Unicorns of Love (UOL) |
どのチームが1位になってもおかしくないと予想されるグループBでしたが、試合が進み、蓋を開けるとLoL DFMとCloud9がお互い3勝1敗で並んで1位となりました。
グループステージ進出をかけた戦い
DFM LoLが喫した1敗は初戦のC9戦によるもので、一方C9は全勝でのグループ突破が見えていましたが、それまで全敗だったチームUOLに足元をすくわれ、3勝1敗となりました。
「LoL Worlds 2018」ではDFMはC9に敗れており、「LoL MSI 2021」の大会ではDFMが勝利を飾っていました。日本中のLoLファンがC9に勝てるかも、という雰囲気の中ゲームが開始されました。
DFMは好調だった「Gaeng選手」がレオナをピック、ミッドはC9のゾーイに対してオリアナを選択しました。ボットレーンでは、チームC9のミス・フォーチュンに対して「Yutapon選手」はエズリアルをピック。トップの「Evi選手」はセトを選び、主に「Yutapon選手」を中心に試合を展開しました。
試合内容は、LoL DFMが序盤にチームC9のミスを付いてキルを取り、終始優勢のまま見事勝利、グループステージ (ベスト16)への進出を勝ち取りました。プレイインステージでは一度敗北していたので、見事逆転勝利となりました。Twitchの日本語生配信だけでも視聴者数が8万人を超えるほど、大きな盛り上がりを見せました。
LoL DFMの活躍 まとめ
ここまで「LoL Worlds 2022」でのDFMの活躍や前大会「Worlds 2021」の振り返りをご紹介しました。DFM LoLはすでに敗退が決まってしまいましたが、今年の「LoL Worlds 2022」は2019年ぶりにオフラインでの開催となり、世界中でも大変注目されています。どのチームが優勝しても不思議ではないほど、魅力的なトップチームやプロ選手が揃っていますのでとても楽しみですね!また、eSports.netでは最新のLoLニュースやLoL 最強 プレイヤー情報などを発信・提供しています。最新情報をいち早く確認したいという方はそちらもご確認ください!