2022年10月31日、LoL Worlds 2022の決勝進出をかけて行われた準決勝・セミファイナルの試合が終了しました。世界トップ2が勝ち残り、いよいよLoL世界一のチームを決める決勝戦が2022年11月6日から行われます。
今回の準決勝もまさに歴史に残るような戦いだったのではないでしょうか。チーム「DRX」はプレイインステージからコツコツ這い上がり、プレイイン組では初となるLoL Worlds 決勝・ファイナル進出を決めました。本記事では、大いに盛り上がりを見せてくれたLoL Worlds 2022 準決勝戦の試合結果や注目ポイントなどを解説させていただきます。
LoL Worlds 2022 準決勝・セミファイナル 結果
LoL Worldsの準決勝戦 (LoL Worlds 2022 ノックアウトステージ)は、準々決勝・クォーターファイナルを勝ち抜いた計4チームによる勝ち上がり式の試合形式で行われました。試合方式はBo5 (5回勝負で3本先取した方の勝ち) で勝敗が決められ、勝ち残った2チームがLoL Worlds 2022の決勝戦・ファイナルへ進むことができます。
10月30日、31日に行われた準決勝の試合結果は以下の通りです。
日時 | チーム名 | 試合結果 | チーム名 |
---|---|---|---|
10月30日 | T1 | 3-1 | JDG Intel Sports Club |
10月31日 | DRX | 3-1 | Gen.G |
LoL Worlds 2022 準決勝 T1 vs JDG 戦
「T1」 vs 「JDG Intel Sports Club (JDG)」の試合では、初戦はJDGが取ったものの、Game2からはT1が試合を制圧し続ける衝撃的なセミファイナルとなりました。
T1 vs JDG戦: Game1
Game1では、T1側のボットレーンで「ルシアン&ナミ」をピック、Faker選手は「ガリオ」をピックし、サイドレーンを破壊するような構成で挑みました。作戦通りT1はボットレーンでの有利を作るため、多めにガンクを試み、その結果、T1はファーストブラッドを取るものの、JDG側はドラゴンを獲得するなど、うまくトレードを行いました。Game1は40分の接戦の末、ドラゴン獲得数が多いJDGが勝利を収めました。
T1 vs JDG戦: Game2
Game2からはT1の猛反撃が始まります。Game1は落としたものの、一番ダメージを出していたのはADCを担当する「Gumayusi選手」でした。再度、「Keria選手」とともに「ルシアン&ナミ」をピック。Faker選手は得意チャンピオン「ライズ」をピックし、会場を沸かします。
Game2では、T1のトップレーンを担当する「Zeus選手」がレーン戦を勝利、チームT1が一歩リードします。JDGも負けじとキルを取り返しますが、ゲーム終盤に「Faker選手」が動きます。JDGのネクサスへバックドアを仕掛け、そのプレーでJDGのフォーメーションが完全に崩れました。そのままT1がGame2を制し、同点に追いつきました。
T1 vs JDG戦: Game3
Game3では、「Faker選手」が「ライズ」を再度ピック、トップとジャングルはそれぞれ「ガングプランク」と「ノクターン」といったグローバルに攻めることのできるチーム構成で挑みます。T1のマクロは本当にうまく、「ライズ」がマップ全体をローミングし始め、終始T1優勢のままGame3もT1が勝利を収めました。
T1 vs JDG戦: Game4
会場の雰囲気もT1よりになっているところ、チームJDGもただ黙っているわけではありません。JDGトップレーンの「369選手」はLoL Worlds 2022で勝率の高い「セジュアニ」をピック。さらにあらかじめ「ライズ」と「ルシアン」をバンしました。
しかし、いざ試合が始まるとT1のボットレーンが早くもキルを先制。途中、JDGも「リフトヘラルド」を獲得するのですが、終始T1が優勢のまま、終盤の集団戦でT1が勝利、そのままJDGのネクサスを破壊し、チームT1が決勝へ駒を進めました。
LoL Worlds 2022 準決勝 DRX vs Gen.G戦
準決勝第二試合、DRX vs Gen.G戦も一見の価値ある試合が行われました。というのもチームDRXはチームGen.G相手に今まで一度も勝利した事が無なかったからです。多くのLoLプレイヤーやファンは試合前にGen.Gが勝つだろうと予想していました。
しかし、蓋を開けてみると、Game1はGen.Gが勝利したものの、Game2からはDRXが3連続で勝利。LoL Worldsでは史上初となるプレイインステージからの決勝戦・ファイナル進出となりました。
DRX vs Gen.G戦: Game1
初戦ではGen.Gがまさにお手本のような勝利を収めました。ボットレーンでチームDRXがファーストブラッドを獲得するものの、Gen.Gがトップとボットをレーンスワップしました。直後、Doran選手の「フィオラ」がDeft選手の「ミス・フォーチュン」をキルします。

Gen.Gの優勢は続き、獲得ゴールドも徐々に差を広げました。試合後半のバロン争奪戦でGen.Gが勝利、そのままネクサスを破壊し、Game1が終わりました。
DRX vs Gen.G戦: Game2
Game2は一転して静かな始まりとなります。しかし、試合中盤のバロン争奪戦が始まって以降、両チーム激しくぶつかり合いました。興味深いのが両チームともキルは多く取っていなく、Game2終了時の総キル数は9-2。ですが、DRXがドラゴンの取得数と獲得ゴールド金額で大きく差をつけ、DRXは見事Game2を取ることに成功しています。
DRX vs Gen.G戦: Game3
波に乗ってきたDRXとそれを阻止したいGen.G。Game3ではトップレーンを中心に激しくぶつかります。序盤のドラゴン争奪戦もDRXが勝利、リードを広げます。それになんとか追いつこうとするGen.Gでしたが、リードは広がる一方で、Game2とは打って変わりキル数をどんどん広げていく試合となりました。終始DRXがリードしたままGame3もDRXが取ることになります。
DRX vs Gen.G戦: Game4
スコアが2-1でもう後がないチームGen.Gに対して、念願の初勝利をLoL Worlds 2022で収めるかもしれないというチャンスを目前にしたチームDRXのGame4。序盤からDRXがリードを奪うことから始まります。
Gen.Gも確実に追いつくため、ドラゴンをしっかり獲得するなど慎重なプレーを行なっていましたが、DRXがバロンを獲得してから流れは完全にDRXに傾き、DRXがGen.G相手に見事、初勝利を収めました。
LoL Worlds 2022 決勝 会場・開催地情報
LoL Worlds 2022の準決勝・セミファイナルは、アメリカのジョージア州アトランタにある「State Farm Arena」内で開催されました。LoL Worlds 2022の決勝・ファイナルでは会場が変わり、アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコにある「チェイス・センター」内で行われます。試合は2022年11月6日 (日) 日本時間で午前9時から始まる予定です。
LoL Worlds 2022 準決勝・セミファイナル まとめ
今回は2022年10月30日、31日に行われたLoL Worlds 2022の準決勝・セミファイナルについてまとめました。第一試合ではチーム「T1」が、第二試合ではチーム「DRX」がそれぞれ決勝戦へ勝ち進み、LoL世界一を決めるため激突します。決勝戦で、LoL LCKリーグ (LoLの韓国リーグ) のチーム同士が戦うのは2017年のLoL Worlds以来、5年ぶりとなります。LoL界の最強プレイヤーが4度目の優勝を成し遂げるのか、またはDRXがLoL World歴史上初のプレイインステージからの優勝を決めるのか、絶対に見逃せない戦いが始まります。