世界中で1億人以上のプレイヤー人口を誇り、絶大な人気を誇るMOBA「League of Legends」通称LoL。世界中でプロリーグが設立されており、日々多くのプロプレイヤーが競い合っています。
2022年9月29日からは世界一のチームを決める「LoL Worlds 2022」がいよいよスタートしました。
この世界大会は北アメリカを舞台として、メキシコ、ニューヨークやアトランタ、カリフォルニアと会場を移しながら行われます。今回は、「LoL Worlds 2022」の大会概要や注目チーム、見どころをご紹介・解説したいと思います。

LoL Worlds 2022の大会概要
eSportsに興味がある方はこの「LoL Worlds」・「WCS (League of Legends World Championship) 」という名前を知っている方も多いのではないでしょうか?
初のLoL Worldsは2009年に開催されました。その後、ヨーロッパやアメリカ、韓国などの地域で毎年開催されています。
今年は例年と異なり、4つの都市で開催され、各ステージごとを移動しながら戦っていくという選手にとってもタフな大会になると思われます。世界中のLoL プロリーグからトップチームが集まり、大変盛り上がることが予想されます。
LoL Worlds 2022の開催期間と会場情報
ここでは「LoL Worlds 2022」の大会概要と試合日程をご紹介しています。
プレイインステージ | |
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日程 | 9月30日〜10月5日 |
会場 | Artz Pedregalの「Arena Esports Stadium」(メキシコ、メキシコシティ) |
グループステージ | |
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日程 | 10月8日〜11日 10月14日〜16日 |
会場 | マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)の「Huluシアター」(アメリカ、ニューヨーク) |
準々決勝 | |
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日程 | 10月21日〜24日 |
会場 | マディソン・スクエア・ガーデン(MSG)の「Huluシアター」(アメリカ、ニューヨーク) |
準決勝 | |
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日程 | 10月30日〜31日 |
会場 | State Farm Arena(アメリカ、ジョージア州アトランタ) |
決勝 | |
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日程 | 11月6日 |
会場 | チェイス・センター(アメリカ、カリフォルニア州サンフランシスコ) |
LoL Worlds 2022の出場チーム
「LoL Worlds」では世界各地の12リーグから24チームが集結する予定でしたが、LoL LCLリーグ (ロシアリーグ) はウクライナとの紛争などの影響もあり、今年は不参加となりました。合計で23カ国、120名以上の選手が「LoL Worlds 2022」へ参加しています。
以下、全出場チーム情報となります。
- JingDong Gaming Intel (JDG)
- Top Esports (TOP)
- Edward Gaming (EDG)
- Royal Never Give Up (RNG)
- Gen.G (GEN)
- T1 (T1)
- Damwon Gaming KIA (DK)
- DRX (DRX)
- Rogue (RGE)
- G2 Esports (G2)
- Fnatic (FNC)
- MAD Lions (MAD)
- Cloud9 (C9)
- 100 Thieves (100T)
- Evil Geniuses (EG)
- CTBC Flying Oyster (CFO)
- Mega Bank Beyond Gaming (BYG)
- GAM Esports (GAM)
- Saigon Buffalo (SGB)
- Accordion ContentLOUD (LOUD)
- DetonatioN FocusMe (DFM)
- Isurus (ISG)
- Chiefs Esports Club (CHF)
- DenizBank Wildcats (IW)
LoL Worlds 2022: 各ステージの仕組み
「LoL Worlds 2022」ではプレイインステージ→グループステージ→ノックアウトステージという順番で開催されます。
ヨーロッパ (LEC LoL) や韓国 (LoL LCK)、中国リーグ (LoL LPL) などのLoL強豪地域や過去の戦歴を元にシードを獲得できたチームはグループステージからの出場となります。
シードを獲得できなかったチームおよびマイナーリージョンと呼ばれるまだ実績がない地域から出場するチームはプレイインステージでグループステージの出場枠をかけて競い合います。
プレイインステージ
「LoL Worlds 2022」のプレイインステージでは、グループステージへの進出を目指し12チームが2つのグループに分かれて対戦します。
グループ A |
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DetonatioN FocusMe(DFM) |
Fnatic(FNC) |
Mega Bank Beyond Gaming(BYG) |
Evil Geniuses(EG) |
Chiefs Esports Club(CHF) |
LOUD(LLL) |
グループ B |
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DRX(DRX) |
Royal Never Give Up(RNG) |
MAD Lions (MAD) |
Saigon Buffalo(SGB) |
Isurus (ISG) |
DenizBank Wildcats (IW) |
グループステージ
グループ A |
---|
Cloud9 (C9) |
T1 (T1) |
Edward Gaming (EDG) |
グループ B |
---|
JingDong Gaming Intel (JDG) |
G2 Esports (G2) |
Damwon Gaming KIA (DK) |
グループ C |
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Rogue (RGE) |
Top Esports (TOP) |
GAM Esports (GAM) |
グループ D |
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Gen.G (GEN) |
CTBC Flying Oyster (CFO) |
100 Thieves (100T) |
ノックアウトステージ
グループステージを勝ち抜いた計8チームによる、勝ち上がり式の試合形式で準々決勝から優勝を決めるまで行われます。対戦カードは抽選によって選ばれ、すべてBO5 (5回勝負で3本先取した方の勝ち) で勝敗が決められます。
LoL Worlds 2022の観戦方法
オンライン配信および現地観戦
オンライン配信に関しては、Riot Games JPの公式Twitchチャンネルから観戦できます。
LoL Worldsの特徴
LoLを日頃プレイしているプレイヤーの中では、2週間に一度ゲーム内アップデート (パッチ) が行われることをご存知の方も多いでしょう。しかし、「LoL Worlds」では同じパッチで1カ月以上試合が行われ、途中でパッチ内容が変わることはありません。
つまり、大会が進むにつれて各チームの戦略や選ぶチャンピオンが「徐々に洗練されていく」というのが「LoL Worlds」の特徴になっています。
特に大会終盤にかけては、各チームで使われるチャンピオンやバンされるチャンピオンが固定されていきます。強いチャンピオンのバンやそのチャンピオンの取り合いになるのも「LoL Worlds」の面白さのひとつです。
LoL Worlds 2022の見どころは?
毎年新たな伝説が生まれてたり、新しいプロビルドや流行りの戦術が披露される「LoL Worlds」。
そんなWorldsの注目ポイントをご紹介します。
日本代表チーム「DetonatioN FocusMe」
「LoL Worlds 2022」の見どころは何と言っても日本を代表するプロチーム「DetonatioN FocusMe (LoL DFM)」の活躍ではないでしょうか?
春と夏に行われた日本国内のプロリーグ「LJL 2022」では、まさに王者というほど他のチームを圧倒。見事「LoL Worlds 2022」の出場権を獲得しました。

その中でも注目選手はADC (マークスマン) を担当する「Yutapon選手」です。LoLのプレイ歴・プロキャリア共に長いベテランの選手となります。LoLのプレイスキル・テクニックが上手いのはもちろん、定石に縛られない発想力や戦略を考えられるプロ選手となります。LoL LJLを代表する日本人プロプレイヤーの1人と言えるでしょう。
10月5日に行われた「DetonatioN FocusMe(DFM)」vs「Royal Never Give Up(RNG)」のマッチでDFMは1-3で敗北、「Worlds」敗退となりました。GGWP。
LoL Worlds 2022 優勝候補①EDward Gaming
LoL LPLリーグ (中国リーグ) 所属のプロチーム「EDward Gaming」。前回の「Worlds 2021」の覇者であり、今年もその勢いは衰えていません。
そんな錚々たるチームメンバーの中でも注目選手はMidレーンを担当する「Scout選手」です。

「魔王」の異名をもつチームT1の「Faker選手」とどのようなミッド戦を繰り広げるのか、世界中でとても注目されているマッチングになります。
LoL Worlds 2022 優勝候補②Gen.G
世界的に注目されているチームの一つ「Gen.G」も優勝候補の一つとなります。LoL LCKリーグ所属「Gen.G」の特徴としては、どの選手も素晴らしいLoLテクニックを持っているという点です。チームのバランスもまとまっていて隙を見せないチームとなっています。

そんなチーム「Gen.G」の強みは何と言っても、集団戦の作り方と始まってからの動き方でしょう。
試合序盤のレーン戦で有利を作れなかったとしても、後半の集団戦で巻き返すという興味深いチームとなっています「Gen.G」の中で注目選手は、ADCを担当している「Ruler選手」です。他の選手と比べてボットレーン戦がとても上手く、毎回の試合で必ずダメージをだし、チームを勝利に導いています。
LoL Worlds 2022 まとめ
今回は「LoL Worlds 2022」大会概要や大会スケジュール、見どころなどをご紹介してきました。今年の「LoL Worlds 2022」の優勝トロフィーは「ティファニー(Tiffany & Co.)」が設計・デザインを担当すると発表、約4ヶ月かけて製作されました。この大会の規模の大きさがわかるかと思います。
今年は2019年ぶりにオフラインでの開催となりましたので、世界中でも大変注目されています。どのチームが優勝しても不思議ではないほど、魅力的なトップチームやプロ選手が揃っていますのでとても楽しみですね。今後もLoL最強プレイヤーたちが集結するLoL Worldsから目が離せません!