ファイナルファンタジー14の最高難易度である絶シリーズの最新コンテンツ「絶オメガ検証戦」が1月 に実装されました。絶シリーズは実装からクリアまでの速さを競うレイドレースが非公式で行われ、毎回盛り上がりを見せます。今回も例に漏れず、レイドレースは注目を集めましたが世界1位に輝いたチームが外部ツールを使用していたことが発覚し、不正行為としてSNSにて炎上に近い騒動へと発展。運営もこの騒動に関して発表を行うといった事態にまで至りました。
絶シリーズのレイドレースにおいて、外部ツールに関する話題は毎回取り上げられてきており、今回は特に大きく問題となりました。この記事では、FF14の絶シリーズとは何か、「絶オメガ検証戦」での不正行為、外部ツール問題について解説していきます。

【FF14】絶シリーズとは?最高難度のレイド
ファイナルファンタジー14の絶シリーズとは、FF14のシリーズ最高難易度の戦闘コンテンツです。FF14の戦闘コンテンツでは主に、「ID(インスタンスダンジョン)」「アライアンスレイド」「討滅・討伐戦」「ノーマルレイド」が存在します。これらはストーリーに沿って用意された戦闘コンテンツのため、誰でもクリアができる難易度です。これらの簡単な戦闘コンテンツに対して、ストーリーなどの追加要素はほぼなく戦闘が好きな高難易度向けのエンドコンテンツ、ハイエンドコンテンツとして用意されているのが「極討滅戦」「零式シリーズ」「絶シリーズ」となっています。
難易度としては、極討滅戦<零式シリーズ<絶シリーズとなっており、絶シリーズはFF14の中で最も難易度が高い戦闘コンテンツです。絶シリーズが実装される際は上位プレイヤーがチームを組んで世界最速クリアを競うレイドレースが行われ、SNSにトレンド入りするほど注目を集めるコンテンツとなっています。
FF14のレイドはメインクエストをクリアしなければ、プレイ出来ないものが多いです。FF14のメインクエストについて知りたい方は「【FF14】メインクエストは長い?新生改修とは?」をご覧ください。
【FF14】絶オメガ検証戦で世界1位チームが「ズームハック」を使用

FF14のパッチ6.31が1月24日にリリースされ、パッチ6.31では「絶オメガ検証戦」が実装されました。「絶オメガ検証戦」は、これまでに実装された「絶バハムート討滅戦」「絶アルテマウエポン破壊作戦」「絶アレキサンダー討滅戦」「絶竜詩戦争」に続く5つ目の絶コンテンツとなります。
今回もレイドレースが行われ、どのチームが世界1位である「W1st(ワールドファースト)」となるのか注目が集まっていました。実装してから、7日が経った1月31日の午前3時頃、日本チーム「UNNAMED_」がTwitterにてクリアを報告。日本勢が最速クリアしたとのことで1月31日午前は非常に盛り上がりました。しかし、その後「UNNAMED_」が「ズームハック」というチートに近い外部ツールを使ってクリアした動画が流出。FF14では外部ツールの使用が禁止されているため、不正行為だという指摘が相次ぎ、SNSでは炎上に近い騒ぎとなりました。
【FF14】外部ツール問題は根深く、SNSで議論が広がる
FF14の絶シリーズの攻略では、以前から外部ツールや不正行為に関する報告があり、議論が行われてきています。他の絶シリーズでもこのような騒動は起きており、その度にこうした事態にはなっていたものの、今回はW1stが誕生してすぐに外部ツールの使用が発覚したこと、外部ツールの特性がチートに近いものだったことが事を大きくした原因の1つです。
FF14では外部ツール使用禁止
FF14は元々外部ツールの使用を規約で禁止しています。しかし、PCでも遊ぶことができるゲームの多くはMODやツールを使って遊ぶ文化が根深く、また、ゲームのクライアント外でプレイヤーがどのようなツールを使用しているのかを開発側が把握するのは困難です。禁止と言いながらもプレイヤーの良識に任せた運営をするしか他ならないため、そのツールの特性は異なりますが今でも外部ツールやMODを使用されることは少なくないのが現状です。
具体的に言うと、スクリーンショットをより綺麗に加工して撮影できる「Gshade」、戦闘時のダメージ計測ができる「Act」は議論に上がることの多い外部ツールです。とは言え、どちらも自己満足に近く、攻略が有利になる訳ではないことから使用を問題視されることは少ないツールでした。今回のW1stチームが使用した「ズームハック」は本来のゲーム画面では再現不可能な画面で戦闘を行えるという特性があり、他のチームと公正なレースにならないズルをしたと判断されてもおかしくないものでした。チート行為に近いツールだったことから、このような大きな問題へと発展したのだと思われます。
【FF14】絶オメガ検証戦の不正について運営が言及
絶オメガ検証戦のW1stに関する話題でSNSが炎上し、それらを確認したFF14運営は1月31日23時59分に不正行為に関する見解を発表しました。その発表には絶オメガ検証戦の攻略における外部ツール使用の調査を行う点、ペナルティを付与を実施することが記載されており、再度「外部ツール使用に関して一切禁止」と名言しました。
プロデューサー兼ディレクターである吉田直樹氏からは、「外部ツールを多用して攻略速度を競うことに、何の意味があるのか、ゲーマーとしても理解に苦しみます。」「今回、外部ツール不正使用が調査によって明らかになった場合、少なくとも僕は、当該チームをワールドファーストチームとは認めません。」といった珍しく強い口調で外部ツール使用に関して記載していることから、世界中のプレイヤーたちが楽しく応援していたレイドレースがこのような形になってしまったことに対するやりきれない思いや怒りの感情が垣間見える気がします。
運営からのお知らせ等はロードストーンより確認することが可能です。ロードストーンの主な使い方を知りたい方は「FF14のロードストーンとは?活用方法」をご覧ください。
【FF14】絶オメガ検証戦で配信をしていた日本チームがクリア

絶オメガ検証戦は不正行為によって悲しい雰囲気に包まれましたが、2月5日に配信をしながら攻略を行っていた日本チーム「krile」が絶オメガ検証戦をついにクリアしました。クリアした際、見守っていたプレイヤーたちやTwitterでは歓喜や労いの声が飛び交い、温かい雰囲気に包まれました。今回の絶オメガ検証戦は今までの絶シリーズの中で最も難易度が高かったという声が多く、クリアしたプレイヤーたちはその分達成感に浸るような非常に嬉しそうな表情をしていたのが印象的で、様子を見ていたプレイヤーたちも感動したことでしょう。
このような素晴らしいコンテンツを楽しくプレイしたり、観戦したり出来るように、FF14のプレイヤーたちは自分たちの遊び方を今一度見直さなくてはなりませんね。
まとめ
今回は、ファイナルファンタジー14の絶シリーズについて、「絶オメガ検証戦」で起こった騒動、外部ツール問題についてご紹介しました。FF14の絶シリーズはゲーム内コンテンツで最高難易度を誇るハイエンドコンテンツです。クリアするまで100時間以上の時間を要し、集中力とプレイヤースキルが必要となる本コンテンツはクリアするまで非常に困難を極めます。しかし、クリアしたあかつきには何にも変え難い達成感と称号、武器を得ることが出来、FF14プレイヤーには憧れのコンテンツとなっています。
絶シリーズに付随して今回のように、外部ツール問題が度々取り上げられますが、そういった問題が浮上することなく、レイドレースを純粋に楽しめる未来が来ることを願っています。
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