MSIから高性能な2機のゲーミングノートパソコンが発売 妥協無しのeスポーツ向けモデル
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社は11月20日、「Core™ 7 プロセッサー 240H」と「GeForce RTX™ 5060 Laptop GPU」を搭載した高コストパフォーマンスゲーミングノートPC「Cyborg-15-B2RWFKG-2763JP」、「Core™ i7 プロセッサー 14650HX」と「GeForce RTX™ 5070 Laptop GPU」を搭載したハイパフォーマンスゲーミングノートPC「Katana-15-HX-B14WGK-0871JP」を11月27日(木)より販売開始する事を告知した。
先日MSIが『MSIストア 6周年祭 第2弾』を10月に開催しているが、それに引き続いて年末の目玉とするべく本製品を投入したと見ていい。今回発表される二機種について、掘り下げを行ってみることにしよう。

ゲームもデザインもお任せの高コスパモデル Cyborg-15-B2RWFKG-2763JP
今回2機種目となる「Cyborg-15-B2RWFKG-2763JP」は、高画質・フルHDで様々なジャンルのゲームを快適に楽しむために必要な「CPU」「GPU」「メモリ容量」「ディスプレイ機能」を厳選し、可能な限りコストパフォーマンスを向上させたハイスペックゲーミングノートPCの英語キーボード搭載モデルだ。Cyborg 15 B2RWシリーズのうち最後発に位置する本機については、同製品群のうち最も高いスペックのパーツが割り振られている。

「Core™ 7 プロセッサー 240H」は10コア16スレッドと、近年のCPUではミドルレンジに属する性能ながら大体のゲームであれば余裕で通用するスペックだ。「GeForce RTX™ 5060 Laptop GPU」は同番のデスクトップ版と比べ、搭載ビデオメモリが8GBと少々低め。ただしその性能自体は折り紙付きで、フルHD解像度であらゆるジャンルのPCゲームを快適にプレイすることが可能と謳われている。実際の所高解像度テクスチャを用いるゲームでもなければ、ビデオメモリ8GBはノートPCとしては非常に現実的な選択肢だろう。
搭載されているメモリは32GB(16GB ×2)で、最大96GBまで拡張可能。リフレッシュレートが144Hzのディスプレイを備えUSB Type-C、Type-AやHDMI、有線LANなど各種ポートを備えている。特に昨今のノートPCに必須となるType-CのUSBスロットは何かと便利が効く為、スマートフォンなどの外部デバイスとの連携も視野に入れた運用が可能となっている。
これだけの性能がついてお値段税込み239,800円と、ゲーミングノートパソコンとしてはかなりのコストダウンに踏み切っている。エントリークラスとしてはやや高値だが、それでも「最初の一台」として数年お世話になる相棒と考えれば非常にコストパフォーマンスは良い代物とみなして良いだろう。
安定性に重きを置くハイスペックPC Katana-15-HX-B14WGK-0871JP
2機種目の「Katana-15-HX-B14WGK-0871JP」は、「Core™ i7 プロセッサー 14650HX」と、「GeForce RTX™ 5070 Laptop GPU」を搭載したハイパフォーマンスゲーミングノートPCだ。Katana-15-HX-B14Wシリーズとしては今回最後発の製品であるが、そのスペックは折り紙付きの製品だ。

「Core™ i7 プロセッサー 14650HX」は16コア24スレッドと、現在のプロセッサーの中ではおおよそハイエンドクラスに相当する。GPUは115W版の「GeForce RTX™ 5070 Laptop GPU」を採用。WQHDの高解像度・高画質設定でPCゲームを快適にプレイできる性能を提供する。加えて、15.6インチのWQHD・165Hzの高リフレッシュレートなディスプレイも搭載。FPSやアクションゲームで遅延のない滑らかな映像を表示する事も出来る。
メモリは32GB(16GB ×2)でありこちらも最大拡張は96GBまで対応。1TBの高速SSDを標準搭載しており、ゲームはもちろん動画編集や画像処理などの容量がかさばりがちなクリエイティブ作業にも対応出来る性能の高さを誇る。通信対応規格としてはWi-Fi 6EやBluetooth 5.3に対応済み。USB Type-CやHDMIなどのポートも持っている為、今や必須となったType-C経由の外部モニターや周辺機器との接続もスムーズに行える。総じてこちらはよりハイパフォーマンスを求めるユーザー向けのPCとなっている。ただしグラフィックメモリが8GBなのは変わらないので、高解像度のグラフィックを求めるユーザーには適さない事を念押ししておきたい。

さてこのマシンの購入の為にスペック表を見て気がついたユーザーもいるかもしれないが、本製品の価格は税込み259,800円である。これと同価格でありながら、より上位のCPUへと換装した「Katana-15-HX-B14WGK-0951JP」も存在するのだ。CPUは「Core™ i9 プロセッサー 14900HX」という24コア(8P+16E)32スレッドの最上位モデル。何故これが同価格で出されているのか疑問に思われるだろうが、これはCPUにまつわるエラーが報告されている為現状買い控えが起きつつあるからだ。14900HXはその高性能ぶりが仇となり排熱に難のあるモデルであり、熱由来の事故が多発。そのため現在は1ランク下の14650HXモデルが主に用いられているという事である。
ここまで2台のPCを見てきたが、20万円台の値段帯で数年付き合えそうなハイスペックPCは非常に「買い」だろう。もちろんこれ以上の価格帯のハイエンドマシンは存在するが、公私共に両面で使えるとしたらこれくらいのモデルが丁度良い。ただしどちらも重量が2.2〜2.4kg辺りと少々重い。アダプターも含めれば相応の重量となるので、リュックなどの持ち運び出来るバックパックの選定もお忘れなく。