東京eスポーツフェスタ2026開催決定、ビジネスの裾野を広げるチャンス

11月4日、東京eスポーツフェスタ実行委員会は、eスポーツの普及と関連産業の振興を目的として、eスポーツの競技大会と関連産業展示会等で構成するイベント「東京eスポーツフェスタ2026」を令和8年1月9日から11日までの3日間、東京ビッグサイトにて開催することを発表した。それと併せて、eスポーツ競技大会6種目の開催日程及びフェスタを盛り上げるための実況・解説者が決定した事も告知している。

 本記事では今回実施される大会の内容について細かく見てみる事にする。

大会概要とルール

 今回実施される大会のタイトルは「eFootball™」シリーズ、グランツーリスモ7、太鼓の達人 ドンダフルフェスティバル、パズドラ、ぷよぷよeスポーツ、ストリートファイター6の6種類だ。それぞれに出場規定と大会の進行方式が詳細に記述されている。

 eFootballシリーズについてはエントリーが2025年12月1日(月)~2025年12月14日(日)23:59まで。会場予選が2026年1月11日(日)に行われ、最大128名によるスイスドロー5回戦を行い、上位4名が決勝大会に進出する。全ての試合はBo1形式にて実施されるとの事だ。決勝大会は同日開催、4名によるシングルエリミネーショントーナメントを実施。全ての試合はBo3形式にて実施される。本タイトルの参加者は上限128名で、溢れた場合は抽選での選出となる。

 グランツーリスモ7についてはエントリーは2025年11月24日(月)~2025年12月7日(日)23:59まで。予選はオンラインで開催され、2025年12月13日(土)または12月14日(日)の開催を予定している。割り振られる予選グループの日程は各自参照の上、変更は行われないとの事だ。決勝大会は2026年1月11日(日)に現地で開催される。参加者上限は120名で、申し込み先着順となっている。

 太鼓の達人については「太鼓の達人 ドンカツカップ2025/2026」のラストチャンス予選、決勝大会として本イベントが組み込まれている。一般部門と小学生部門に分かれており、最後の予選となるラストチャンス予選はエントリーが2025年12月1日(月)~2025年12月14日(日)23:59まで、開催日は2026年1月9日(金)となっている。予選では指定された課題曲2曲をそれぞれ2回プレイし、各曲のベストスコアの合計上位2名が決勝大会に進出する流れだ。決勝大会は2026年1月10日(土)に現地開催。エリア予選、WEB予選、ラストチャンス予選を勝ち抜いた各部門8名による課題曲2曲の合計スコアを競うシングルエリミネーショントーナメントとなる。ラストチャンス予選の参加者上限は一般部門と小学生部門がそれぞれ16名の抽選式だ。

 パズドラについてはエントリーが2025年11月4日(火)~2025年11月25日(火)11:59の期間で定められており、オンライン予選が2025年11月17日(月)12:00~2025年11月24日(月)23:59の間で実施される。大会形式はゲーム内の「ランキングダンジョン」を用いたスコアアタックの結果上位144名が決勝大会に進出する流れとなる。なお決勝大会に進出できるのはゲーム内からエントリーを完了したプレイヤーが対象となるため、公式サイトからの申し込みだけでは選出対象外となる。決勝大会は2026年1月10日(土)、大会形式は 4人でガチ【対戦】を用いて実施。1回戦では144名を36グループ×4名に分け、各グループの上位1名が2回戦へ進出。 2回戦では36名を9グループ×4名に分け、各グループの上位1名が3名1グループで行われる準決勝へ進出。各グループを勝ち抜いた3名が決勝戦で優勝を争うとの事である。最終的な選考メンバーが決まっているがその形式上、予選への参加者エントリー上限は無制限となる。

 ぷよぷよeスポーツについては、エントリーがそれぞれ「一次募集:2025年11月17日(月)~2025年12月14日(日)23:59」「二次募集:2025年12月15日(月)~2026年1月4日(日)23:59」の二段階で予定されている。一次募集で参加者上限に達した場合は二次募集が実施されない為、参加を希望するなら早めのエントリーが必要となる。当日は会場で予選が行われ、2026年1月11日(日)に参加者をブロック分けし総当たり戦で実施される。各ブロックにおける成績上位者を選出し、計16名が決勝大会に進出する事となる。決勝大会は同日開催となり、大会形式は16名による5勝先取のシングルエリミネーショントーナメントとなる。参加者上限は128名の抽選式だ。

 ストリートファイター6では大会のエントリーが2025年12月1日(月)~2025年12月14日(日)23:59で期限を設定されており、当日の会場予選が2026年1月10日(土) に行われる。形式は参加者を2ブロックに分け、それぞれのブロックでBo3形式のシングルエリミネーショントーナメントを実施。両ブロックの上位3名ずつ、計6名が決勝トーナメントに進出する。決勝大会も同日開催となり、大会形式は計8名でBo5形式のシングルエリミネーショントーナメントを実施。なお決勝トーナメントは、当日会場予選で選出された6名に加え、運営から招待されたゲストプレイヤー2名が加わる。いわゆる「乱入上等」というものだ。参加者上限は128名の抽選式となる。

裾野を広げるイベントへ

 本イベントは「競技大会と関連産業展示会等で構成する」と銘打たれている通り、ただ単に競技大会を行うだけのイベントではない。「Tokyo esports Game Development Contest

(対戦型ゲーム開発コンテスト)」というプロと学生向けの対戦型ゲームの開発をテーマとしたイベントが開催される。「プロ部門」の大賞1者/チームには300万円、優秀賞の2者/チーム(予定)には150万円が開発・販売奨励金として提供される。対戦型のインディーゲーム作品開発者にとっては相応に旨味の多いイベントだ。

 学生では10者/チームの入賞が想定されており、対象者は同イベント内の展示が無料となる他、来訪した企業へのPR支援などがついて回る。自作ゲームを売り込みたい学生にとっても非常に美味しいイベントだ。現在既にエントリー期間は締め切られており、選考に入っている段階である。1月9日と10日には観客相手の最終審査へと作品が進んでいる状況であり、選ばれた様々なタイトルが披露される。対戦型ゲームの明日を開くような驚きのソフトが生まれる可能性も、十二分にあるのだ。

 対戦にコンテンツ制作に、どちらも盛り上がりを見せていく東京eスポーツフェスタ2026。大会へのエントリーや参戦、観覧に興味があればぜひ足を運んでみるのも良いだろう。

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