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11月3日から5日にかけて行われるVarolantオフシーズンイベント、招待制大会のRed Bull Home Ground。出場チームは招待を受けた6チームと予選を通過した2チームの合計2チームで行われます。昨年はイギリスで開催されたこの大会が、今年は日本の両国国技館で開催されます。

今回の記事ではその中でも優勝最有力候補、2023年最も成績を残したFnatic(フナティック)について解説します。

フナティック Valorant
Image Credit: FNATIC
@FNATIC

Fnatic(フナティック)の成績

2023年シーズンにおいて国際大会2連覇を含む全ての国際大会に出場したFnatic(フナティック)。その安定したパフォーマンスと圧倒的な強さを振り返ってご紹介します。

LOCK//IN São Paulo

Fnaticは今年のシーズンにおいて常に強さを証明し続けてきました。ブラジルで開催されたLOCK//IN São Pauloでは決勝にて、現地ブラジルのチームであり、2022年のChampionsを優勝したLoudと試合を行いました。前年度王者に善戦し2-2までもつれ込みましたが、すべてが決まる最終ゲームでは3-11のスコアになってしまいました。しかし、Fnaticはそこから怒涛の追い上げを見せ12-12のオバータイムに突入、そのまま2本を先取し14-12という驚異のカムバックを果たし優勝を飾りました。

Masters Tokyo

そしてアジア圏で初めて開催されたValorant公式大会のMasters Tokyo。この大会では決勝で挑戦者を待つ世界最強のポジションになりました。決勝の対戦相手はアメリカのEvil Geniuses。Evil Geniusesはシーズン中盤までは戦績が振るわず最下位付近にいたチームですが、シーズン途中でDemon1選手をメインロスターに起用したことでリーグで連勝。Evil Geniusesが流れをつかみ優勝まで躍り出るかとさえ思われた決勝戦ですが、結果は3-0でFnaticの勝利。自らの不動の強さを証明しValorant史上初の国際大会を2連覇。Valorantの歴史においてFnatic、そして各チームメンバーの名を刻むこととなりました。

Champions 2023

そして迎えたChampions 2023。ここでFnaticが優勝すれば初の国際大会3連覇だけでなく2023年に開催された全ての国際大会で優勝したこととなり、Fnatic最強の地位を揺るがぬものとなります。大きな期待とともに始まった大会ですが、結果はLoudに破れ4位。優勝したのはMasters TokyoではFnaticに敗れたEvil Geniusesと、一年をかけてFnaticが倒してきたチームたちが結果を残すこととなりました。

Fnatic(フナティック)は弱くなったのか?

しかし、この結果はFnaticが弱くなったという単純な結果を導き出すものではありません。元々、2023年シーズンはリーグが始まった初年度ということもありスケジュールが過密なことは初めから指摘されていました。複数のチームの選手たちが過度な練習や試合により燃え尽き症候群となる中、結果を残し続けていたFnaticは更に厳しいスケジュールとなっていました。全ての国際大会に出場し高い順位を残すことは、他のチームに比べて大会ごとの間の休みが少なくなることを意味し、Fnaticは最も忙しいチームとなってしまいました。その為、Fnaticの実力が衰えたと判断するのは早計で、長い休憩期間を経た今回の大会で真の実力が見れるとも言えます。

メンバー紹介

Boaster選手

フナティック Valorant
Image Credit: FNATIC Boaster
@OfficialBoaster

Boaster選手はFnaticでIGLを務めながら、普段のチーム全体をまとめるチームリーダーです。28歳とValorantではベテランの選手で2021年よりFnaticに所属するチームの顔ともいえる存在です。ゲーム全体を巧みに動かす頭脳派プレイもさることながら、エンターテイナーとしての側面もありダンスをしながらの入場や、Masters Toykoでは日本のファンへ向けたメッセージを日本語で行うなどファンへの対応も素晴らしい選手。昨年までは国際大会には出場していたものの優勝はあと一歩でかなわず悔しい結果でしたが、今年にようやく花が開く結果となりました。チームではコントローラーを担当しています。

Derke選手

フナティック Valorant
Image Credit: FNATIC Derke
@Derke

Derke選手はデュエリストを担当しており圧倒的破壊力を有したプレイヤーです。FnaticとしてはBoaster選手と同時期から所属しておりこのコンビがFnaticを支えています。破壊力が印象的なプレイヤーですが、最近の試合ではキルを狙うだけでなくチームのための動きを優先して行うプレイも印象に強くチームプレイとしての完成度も上げています。また、ValorantにはBald Buff(ハゲバフ)と呼ばれるミームがあり、Derke選手がハゲているからFnaticは勝てる、と度々ネタにされることも。非常に愛されている選手です。

Alfajer選手

フナティック Valorant
Image Credit: FNATIC Alfajer
@Alfajervl

名前が読みにくいことでも話題に上がるAlfajer選手ですが、日本語配信ではアルファイヤーと読まれています。Alfajer選手はセンチネルを担当しているトルコのプレイヤーです。名前が読みづらいことだけでなくこの貫禄にして18歳のプレイヤーというのが更に驚きです。注目は最後に1人残された時の少人数戦の強さです。ChampionsでおこなわれたZETA vs Fnaticでは、Alfajer選手がAサイトで1vs3の不利状況においてヘブンから飛び出し3キルをもぎ取りクラッチしたシーンは日本のファンにも衝撃を与えました。

Leo選手

フナティック Valorant
Image Credit: 2023 Riot Games. All Rights Reserved.

Leo選手はイニシエーターを担当しており非常にクールな選手です。様々なイニシエーターを器用に扱いながらも撃ち合いの強さは圧倒的。サポート役とは思えないほどの対面での強さが持ち味の選手です。Leo選手も19歳と若いながらも自信を持った強気なプレイングをするため1人いるだけで脅威となりうるプレイヤーです。しかしクールな反面ファン対応は少し恥ずかしがってあまり前に出てこないことからBoaster選手とは対照的で、プレイ時とは打って変わって若さゆえの愛嬌があるプレイヤーです。

Chronicle選手

フナティック Valorant
Image Credit: FNATIC
@FNATIC

Chronicle選手はフレックスプレイヤーで様々なロールのエージェントをプレイします。チームの構成を成り立たせるための重要で柔軟なプレイヤーのため、チームを根幹から支えているようなプレイヤーです。Leo選手と同じくサポート役ながらも撃ち合いが非常に強く、この二人による手厚いカバーによってFNATICの撃ち合いの強さをより強固なものにしています。またChronicle選手のみFnatic所属前にGambit Esports時代に国際大会を1度優勝しており、唯一の国際大会を3度優勝した経験のある選手です。Valorantの初期から今にわたって長らく活躍し続けているプレイヤーのため、パフォーマンスの安定性は特に顕著です。

Pinnacleでさらに盛り上がろう

最後にeスポーツベッティングの紹介です。PinnacleではRed Bull Home Groundの勝敗にベットすることができます。現在のオッズは下記の通りでFnatic(フナティック)は1番人気のチームとなっています。

オッズ

チーム名オッズ
Fnatic2.120
Cloud93.980
DRX4.970
100 Thieves7.950
FUT Esports9.940
ZETA DIVISION50.690
SCARZ50.690
FENNEL75.530

優勝チームだけでなく各試合の勝利チームに賭けることもできます。優勝最有力候補のFnatic(フナティック)にベットして観戦を更に白熱したものにすることができます。

まとめ

以上がRed Bull Home Groundに出場するFnatic(フナティック)の紹介でした。この記事を参考により大会の観戦が楽しめると幸いです。来シーズン開幕までのオフシーズンイベントも楽しんでいきましょう。