eスポーツゲームをプレイしていると、ストリーマーやプロ選手でなくても、自分のプレイを見返したり、人に見てもらいたいと思うようになってきます。PS4やPS5、Nintendo Switch、スマートフォンゲームなどでゲームをプレイしながらPCでのゲーム配信やプレイ動画の録画、編集を行いたいと思う人は多いでしょう。
そんな時に使用するのが、キャプチャーボードと呼ばれるPCの周辺機器です。この記事では、キャプチャーボードの概要と外付け型と内蔵型の違い、おすすめランキングをご紹介していきます。ゲーム配信初心者の方でも簡単に配信ができる製品などもご紹介していくので、はじめて配信する方もご覧くださいね。

キャプチャーボードとは
キャプチャーボードとはゲーム機やスマートフォンの映像や音声をPCで録画したり、配信をする際に使用するPC周辺機器のことです。PS4やPS5の配信はゲーム機に備わっているブロードキャスト機能で配信することは可能ですが、PCを介した配信の場合はキャプチャーボードが必要となります。NintendoSwitchやxBoxなどのゲーム機器のPC配信も同様です。
PCを利用することで配信の自由度が増し、自分好みに編集を加えてクオリティの高い配信にすることができます。eスポーツのゲーム配信をする際に他にどのような周辺機器が必要なのか気になる方は「おすすめのゲーミングデバイス」をご覧ください。
キャプチャーボードは2種類存在する
キャプチャーボードには、「外付け型」「内蔵型」の2種類が存在します。「外付け型」はUSBなどでPCと接続して使用するキャプチャーボードのこと。USBを指すだけで使用できるので、わかりやすく、誰でも扱いやすいという特徴があります。
対して、「内蔵型」はPCの筐体の中に接続をして使用するキャプチャーボードのこと。PC内部に入れるため映像の転送速度が早く、外付け型よりも遅延が発生しないという利点があります。その一方で、PCを分解して接続する必要があるため、PCの知識がない人では使用できない可能性があります。接続スロットの有無など購入する際に自分のPCのスペックを確認する必要もあり、外付け型に比べて内蔵型は敷居が高いタイプになっています。
【外付け型】キャプチャーボードおすすめランキング
はじめてキャプチャーボードを購入して使用してみたいけれど、種類が色々あってどれを購入するか悩んでいる方向けに、おすすめの製品をランキング化しました。ご購入の際の参考にしてください。
外付け型キャプチャーボード第1位:『Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS』
「キャプチャーボードをはじめて購入するにあたって、迷ったらこの製品」と言われているのが、この「GC550」。世界的に有名なスタンダードなキャプチャーボードで使い方が簡単で、初心者でも扱いやすい録画・配信ソフトが付いてくるのが有り難い点です。簡単だから機能が少ないのでは?という心配が不要なくらい一般的なキャプチャーボードより多機能なのもおすすめの理由。
4Kパススルー出力にも対応しているので、4Kモニターを利用した高画質な録画やライブ配信も可能です。動画編集ソフトもおまけで付いてくるため、こちらを購入すれば配信者として活動に必要なものが揃う、有り難いキャプチャーボードとなっています。
商品名称 | Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS [4Kパススルー対応 ゲームキャプチャーボックス] DV482 |
メーカー | AVerMedia |
価格 | ¥20,500 |
接続端子 | USB 3.0インターフェース |
タイプ | 外付け |
解像度/fps | 1080/60fps |
外付け型キャプチャーボード第2位:『Game Capture HD60 S』
第一位のGC550と同じくらい有名なのが、この「HD60 S」。ゲーム配信に長けた機能を持っており、内蔵ライブストリーム機能によって簡単にYoutubeやTwitchで配信ができます。ストリームコマンドを使用するとレイアウトを自由にカスタマイズでき、Webカメラ、オーバーレイ、通知などを好きなように追加、変更が可能です。
配信の際の遅延や画質等の問題もなく、使用しやすいキャプチャーボードです。「HD60 S」はエントリーモデルとなっており、最低限の機能が備わったものです。より高性能なモデルの「HD60 S+」「HD60 Pro」「4K60 S+」「4K60 Pro MK.2」もあるので用途に応じて選択しましょう。
商品名称 | Game Capture HD60 S |
メーカー | Elgato |
価格 | ¥27,800 |
接続端子 | USB 3.0インターフェース |
タイプ | 外付け |
解像度/fps | 1080/60fps |
外付け型キャプチャーボード第3位:『GV-USB3/HD』
こちらはお試しで購入したい方向けの比較的安価なキャプチャーボードです。安価とはいっても、配信に必要な機能は十分備えており、簡単に録画、配信が可能です。
付属ソフトはあまり評判が良くないため、あらかじめOBSを使用して編集をしようと決めている人や他の有料ソフトを持っているといった方向けです。キャプチャーボードに付属ソフトが欲しいという方は少し高くなってしまいますが、GC550 PLUSを購入することをおすすめします。
商品名称 | GV-USB3/HD |
メーカー | I-O DATA |
価格 | ¥17,470 |
接続端子 | USB 3.0インターフェース |
タイプ | 外付け |
解像度/fps | 1080/60fps |
【内蔵型】キャプチャーボードおすすめランキング
上記では外付け型のキャプチャーボードのおすすめをご紹介しましたが、こちらでは内臓型についてランキング化しご紹介していきます。内蔵型を購入しようと思っている方はこちらをご覧ください。
内臓型キャプチャーボード第1位: 『LIVE GAMER HD 2 C988』
こちらは、外付け型GC550と同じメーカーから販売されている内蔵型のキャプチャ―ボードです。GC550にも付属されている、使い勝手の良い配信用ソフト「RECentral」も付属しているので、配信用ソフトと内蔵型キャプチャーボードが欲しいという方に最適な商品です。
パススルー機能もついており、速度遅延もほぼなく配信が可能です。配信用ソフトは付属していますが、GC550 PLUSに付属している動画編集ソフトは付属していないので、動画編集ソフトも欲しい方は注意が必要です。内蔵型のキャプチャーボードの中では安価な方で、機能面でも問題ありません。購入の際には自分のPCが対応しているかを公式ホームページで確認しておきましょう。
商品名称 | LIVE GAMER HD 2 C988 |
メーカー | AverMedia |
価格 | ¥21,990 |
タイプ | 内臓型 |
解像度/fps | 1080/60fps |
内臓型キャプチャーボード第2位:『Game Capture 4K60 Pro Mk.2』
4Kに対応し、綺麗なままのグラフィックで配信が可能な内蔵型キャプチャーボードです。ハードウェアエンコード方式を採用しているため、少し高価になってしまいますがソフトウェアエンコード方式に比べてCPUへの負担が少ないというメリットがあります。
最も安定しており、長く、どの場面でも利用しやすいのは 4K60 Pro Mk.2ですが、同じメーカーから様々な用途と機能別に類似製品が販売されています。それら製品を比較して自分に合った製品を購入することをおすすめします。
商品名称 | Game Capture 4K60 Pro Mk.2 |
メーカー | Elgato |
価格 | ¥33,980 |
タイプ | 内臓型 |
解像度/fps | 1080/60fps |
内臓型キャプチャーボード第3位: 『Live Gamer 4K GC573』
フルHD 240fpsと4Kパススルーに対応した高性能なソフトウェアエンコード方式のキャプチャーボードです。価格帯はElgatoのGame Capture 4K60 Pro Mk.2と同じくらいで、どちらも高画質に対応しているため用途は似ていますが、ソフトウェアエンコード方式とハードウェア方式という大きな違いがあります。
本商品には、AVerMediaお馴染みの配信用ソフトに加え、動画編集ソフトCyberLink PowerDirector 15 for AVerMediaも付属しています。高画質で配信がしたい、付属ソフトも欲しいという方におすすめのキャプチャーボードです。
商品名称 | Live Gamer 4K GC573 |
メーカー | AVerMedia |
価格 | ¥35,998 |
タイプ | 内臓型 |
解像度/fps | 1080/60fps |
安いキャプチャーボードおすすめ『Chilison HDMI キャプチャーボード USB3.0』
ここまではFPS等の激しいeスポーツを配信することを想定した高性能でコスパの良い製品を紹介してきましたが、キャプチャーボードには低価格なものも存在します。こちらのキャプチャーボードは5千円以下という驚きの格安価格。それでいて、PS4、Xbox、Nintendo Switchなどの家庭用ゲーム機に対応しています。基本的にFPS系ゲームは遅延が発生しやすくなるため使用はおすすめできません。
遅延が発生しても特に問題のないRPGや昔のゲームなどの配信をしたいという人にはこちらのキャプチャーボードでも良いかもしれません。配信が続くかわからないけれど、お試しで配信をしてみたいという方には手を出しやすい価格帯なので視野に入れてみてくださいね。
商品名称 | HDMI キャプチャーボード USB3.0 |
メーカー | Chilison |
価格 | ¥3,299 |
タイプ | 外付け型 |
解像度/fps | 1080/60fps |
キャプチャーボードはswitchでも使用できる?Liteは注意!
NintendoSwitchのゲーム画面を配信したいという方に一点注意しておいて欲しいのが、NintendoSwitch Liteではキャプチャーボードを購入してもPCを利用した配信はできないという点です。通常のNintendoSwitchはHDMI端子を接続し、外部モニターに繋いでゲームをプレイできるようになっているので、キャプチャーボードとPCを利用した録画や配信は可能です。それは、HDMI出力に対応しているからです。
NintendoSwitch LiteはHDMIケーブルを指す場所がなく、携帯モードで本体を持ってプレイすることしかできません。そのため、もしSwitchのゲーム画面をPCを使用して配信したいという場合はLiteではなくTV出力にも対応している通常のNintendoSwitchを用意する必要があります。
配信の際に必要なものを揃えている際に、忘れがちなのがゲーミングチェアです。まだ購入していないという方は「おすすめのゲーミングチェア」をご覧ください。
まとめ
今回は、キャプチャーボードとは何か、外付け型と内蔵型の違い、おすすめランキングをご紹介しました。安い製品やSwitchでキャプチャーボードを使用する際の注意点などにも触れています。ゲーム配信をしたいと思った時に必要なキャプチャーボードですが、自分のゲーミングPCのスペックやプレイするゲームによって選ぶべき製品は違います。
高価なものはその分高性能なので、用途が広く、長く使用できますが、自分の考えている配信内容によってはそこまで高価なものが必要のない場合もあります。PC知識の有無によっても外付け型と内蔵型どちらを購入するかが変わってくるので本記事を読んで、自分に合った製品を選んでみてくださいね。
こちらの記事が快適なゲーム配信環境を整える際の参考になりましたら幸いです。