2023年4月8日、APEXの公式Twitterにて今週末に開催予定だった国際大会「ALGS Year3 Split2 Pro League」の大会の延期が告げられました。本大会はAPAC NORTH地域は4月9日に行われる予定だったため、突然の発表に参加予定だったプロチームの選手や視聴者から驚きの声があがりました。現在、3月末のアップデートの影響で申告な不具合が多数見つかっており、公平性を保つためこのままでは大会を開催できないと判断されたようです。
この記事では、ALGSの大会延期の概要と今現在報告されているバグの内容、依然より問題となっているPingバグの原因や対処法をお届けします。
APEX大会「ALGS Year3 Split2 Pro League」のWeek2が延期に
— Apex Legends Esports (@PlayApexEsports) April 7, 2023
4月8日の日本時間午前4時頃、4月9日に開催予定だったAPEX国際大会「ALGS Year3 Split2 Pro League Week2」を延期するとAPEX公式より発表がありました。先日行われたパッチ16.1アップデートの不具合の影響を考え、判断した結果とのことです。
パッチ16.1は3月29日に行われたアップデートで、新イベント「サン・スクワッドコレクション」が実装されたほか、各種バランス調整が導入されていました。このパッチによって、ゲームが正常に行えない致命的な不具合が多数見つかり、プロプレイヤーや一般プレイヤーから報告がなされていた模様です。
今週開催される予定だった大会はEMEA/NA地域は2023年4月23日、日本を含むAPAC NORTH地域は2023年4月30日に変更されるとのこと。これに伴い、EMEA/NA地域のマッチデー#8は2023年4月29日に、APAC NORTH地域でのRegional Finalsは2023年5月6日の開催に変更されています。上記スケジュール以外は変更せず、スケジュール通りの開催となるようです。
APEXの大会「ALGS Year3 Split2 Pro League」の今期スケジュールについて、詳しく知りたいという方は「ALGS Year 3 Split 2 Pro Leagueが開幕!スケジュール決定」も合わせてご覧ください。
APEXの現在起きているバグとは?

パッチ16.1で行われたアップデートで起きるようになった大会が延期されるほどの不具合とは一体どのようなものがあるか、プレイヤーから報告があったものを一例としてご紹介します。
APEXはバグだけでなく、DDoSの問題も度々問題となっています。DDoSについて、より詳しく知りたいという方は「【APEX】 DDoSとは?一部改善との報告まとめ」をご覧ください。
【パッチ16.1】APEXのバグ一例
・プラウラーをしゃがみながらADSすると、斜めになってサイトから覗けないバグ
・バンガロールのスモークにシアのスキャンをはじめとした索敵キャラのスキャンが通らなくなっているバグ
・武器のアタッチメントの入れ替えボタンがおかしくなるバグ
・ヴァンテージのエコーが離れすぎる、エコーまで長距離飛行できる等といったエコー関連のアビリティに関するバグ
・レイスのポータルを出している際、本来は使用できないジップラインを使用できるバグ
・アッシュがスパレジェを装備した状態でしゃがみ移動をすると足音が異常に大きくなるバグ
・クリプトのドローンの飛行音が聞こえない、ドローン操作中のミニマップ表示がおかしくなるバグ
・ワールズエッジの試練を終わらせた際に試練の報酬を獲得できない、ローバのブラックマーケットでのみ獲得できるバグ
・APEXの東京サーバーのマッチングがいつまで経っても行われないバグ
・ランクマッチのポイントがあり得ない量のマイナスとなり、ルーキーランクにされるバグ
・ミニマップが突然消える、表示や解像度がおかしくなるバグ
主に報告があったバグは上記の通りです。あくまでも一例なので、他にもまだ沢山あると思われます。特に致命的なのは、バンガロールのスモークに関するバグとプラウラーのサイトバグ、試練に関するバグが挙げられます。バンガロールは大会で採用しているチームが非常に多いレジェンドなので、このバグが直らないままだと今までの練習とは全く異なる運用方法をしなくてはなりません。
プラウラーを使用している選手も多いため、プラウラーを練習してきた選手は不利となりますし、初動のムーブで試練を選択していたチームは初動の立ち回りの変更を余儀なくされることとなります。このバグを抱えたままの状態での大会決行は一部のチームや選手が不利となり、不公平となってしまうとの判断で延期が決定されたと思われます。
APEXのPingが突然上がるPingバグは回線のせい?ゲームのせい?
ここ最近、APEXの東京サーバーのみ異常にPingが高くなるというバグの報告もありました。マッチ中、Pingがおよそ130から150となることが多いようで、戦闘できる状況ではないとのこと。こちらはゲームクライアント側のバグだと思われていることが多いようですが、有志の方が調査したところ、どうやら回線業者側のルーティングの問題のようです。
EA側がPsychz Networks社の日本サーバー利用を辞めるか、回線業者が対応をするかしか改善の見込みはなく、個人としては回線業者を変更するかVPNを使用するかしか方法がありません。APEXのために回線業者を変更したりVPNを利用するのはお金もかかりますし、対応内容としてハードルが高いものとなっています。
簡単な対応策としては、東京サーバーを諦めてオレゴン等の外国サーバーでマッチを行うことが挙げられます。通常の東京サーバーよりもPingが高くはなってしまいますが、130や150のPingで戦闘するよりもまともに戦うことができる筈です。今まで使っていた東京サーバーを使用できなくなるのは残念ですが、一旦は外国サーバーでマッチを行い、運営が対応してくれることを願いましょう。
上記Pingバグに関係して、マッチングしない原因が何かを知りたい方は「APEXがマッチングしない時の対処法」の記事もあわせてご覧ください。
まとめ
この記事では、APEXの国際大会「ALGS Year3 Split2 Pro League」の大会延期の概要と今現在報告されているバグの内容、依然より問題となっていたPingバグの原因と対処法を解説致しました。先日のアップデートでは多数の不具合が見つかり、通常のマッチングすら困難な状況でした。APEXは普段よりバグが多いものの、ここまで多くの種類で競技性に影響を与えるようなバグがあったアップデートは珍しく、異例の事態となっています。
このままの状態で大会が開催されることがなくて良かった反面、スケジュールを調整しながら大会に向けて準備をしてきたプロ選手に少なからず迷惑がかかる状況になってしまったのは残念です。今後、このような事態とならないよう、EA側の開発体制の見直しなど対策を行って頂けることを期待したいです。