eスポーツと仕事がつながる「eスポーツ×就活フェス Powered by LHH」開催へ

 10月8日、iU(情報経営イノベーション専門職大学、東京都墨田区、学長:中村伊知哉)の ee スポーツ & Zinnovation (Educational eSports & Generation Z innovation)プロジェクト(以下“いいぜ!”)と、Pop Power Project(以下 PPP)は、アデコ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平野健二)の人財紹介事業ブランドであるLHH転職・就活エージェント(責任者:板倉啓一郎)とのパートナーシップのもと、「eスポーツ×就活フェス Powered by LHH」を 2025 年 11 月 2 日(日)・3 日(月・祝)に東京ポートシティ竹芝(東京都港区)にて開催すると発表した。

eスポーツ×就活フェス画像

 本イベントは、同日開催の「ちょっと先のおもしろい未来(ちょもろー)2025」()に併設される、eスポーツを通じて学生と企業が出会う次世代型の就職活動支援フェスティバルだ。企業説明・交流ブース、トークセッション、e スポーツ体験コンテンツ等を通じて、参加者が自身の個性やスキルを発信し、企業とリアルにつながる機会を提供する。企画・運営はiUの学生が設立した、株式会社MediAlpha(東京都墨田区、代表取締役 森井創)が行うとの事である。

 

eスポーツカルチャーを将来の架け橋に

 

 本イベントの主なターゲットは学生・第二新卒・若手社会人である。より具体的には就活直前の学生、ゲーム・eスポーツに関心のある第二新卒層、企業カルチャー重視の若年層といった世代が対象だ。それもただ企業と学生や新卒者を引き合わせるだけではない。企業との“カルチャーフィット”を重視した就活マッチング 、eスポーツをネタにした自然な交流を必須要素としている「“趣味嗜好”をきっかけとした次世代型マッチング就活イベント」というのが当イベントの本質的な要素である。主催企業曰く、「ゲーム好き=戦略性・粘り強さ・IT リテラシーのある人材」ととらえる企業の参加を見込んでいるとの事だ。eスポーツやゲームといった共通の話題を下地としながら、企業との距離が近いカジュアルなコミュニケーション機会を提供するという。

 

 参加企業の一部を列挙すると、まずはアサヒ飲料株式会社 (本社 東京、社長 米女太一、以下 アサヒ飲料)が先頭だ。飲料提供およびイベント内講演「eスポーツと炭酸水の新発見」を行うとしており、先日『強炭酸水を飲むことで、スポーツ系タイトルプレー時の「ファウル数」に減少が見られた』として話題となった同社の発表を下地とした内容の発表が行われる可能性が高い。

 

  株式会社XENOZ (本社: 東京都渋谷区, 代表取締役: 洞本宗和) が運営する eスポーツチーム「SCARZ(スカーズ)」は株式会社大丸松坂屋百貨店 デジタル戦略推進室 DX推進部 島袋孝一氏と合わせての講演を行う。「なぜ、百貨店・商業施設のマーケターが、eスポーツビジネスに関わっているのか?」と題された講演だが、大丸松坂屋百貨店はeスポーツのみならずメタバース分野においても積極的な参入を見せており、同社が最近力を入れている最先端のエンタメ・カルチャーに対する姿勢を見る事が出来るだろう。

 

  株式会社Fennel(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:高島稜、以下「FENNEL」) が運営する eスポーツチーム「FENNEL」と株式会社INS(本社:東京都墨田区、代表取締役:本橋壮太、以下「INSOMNIA」) が運営する eスポーツチーム「INSOMNIA」も本イベントに参加を果たしている。株式会社INS 代表取締役 本橋氏とFENNEL代表取締役 高島氏とのイベント内対談として「eスポーツチームの運営と求める人材象(仮題)」というディスカッションを行う予定だ。実際に有力チームに携わる企業からは、有益な内容が多く聞かれるものと予想される。

 

 またeスポーツチーム「INSOMNIA」は単体でもeスポーツ体験ブースを設置するとの事だ。提供されるゲームタイトルは「GeoGessr(ジオ・ゲッサー)」等を予定しており、実際に会場で生の声を聞くことも出来るかも知れない。

iUとLHHによる提供表示

 実際に企業間の交流ツールとしてeスポーツが活用される事例は存在するが、同様のアプローチとして企業と就職希望者の間にもeスポーツを用いたコミュニケーションを積極的に取る事で、より自社の風土を理解してもらい、社風に適合し、また居着きやすい企業としてイメージアップ戦略を図っていきたいという企業の狙いが見えてくるものである。それはむしろ、そこまでのツールとして期待される程にeスポーツやゲームといったカルチャーが市民権を得ているという事である。同イベントの申し込み期限は2025年11月1日(土) 18:00が締め切りとなっており、参加費は無料。ぜひ興味のある読者は門戸を叩いてみるのはいかがだろうか。 

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