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世界中で1億人以上のプレイヤー人口が存在し、現在でも絶大な人気を誇るMOBAゲーム「League of Legends」通称LoL。その世界一を決める大会「LoL Worlds 2022 (League of Legends World Championship 2022)」の最終戦がついに終了いたしました。2022年9月から開催され世界中のチームが集まり、激闘を繰り広げた今大会。さまざまな伝説や新記録が生まれるなど、今大会も例年以上の盛り上がりを見せました。

11月6日に迎えたLoL Worlds 2022 決勝戦、チーム「T1」vs「DRX」の5年ぶりとなる韓国チーム同士の対決となりました。優勝を勝ち取り、サモナーズカップを手にしたのは果たしてどちらのチームだったのでしょうか?

LoL worlds 2022 決勝

LoL Worlds 2022 優勝したのはチーム「DRX」

LoL Worlds 2022 決勝戦「DRX」vs「T1」の優勝争いは、まさに最終戦にふさわしく、第5ゲームまでもつれ込む大接戦となりました。両チームを代表するLoL プロプレイヤー、T1の「Faker選手」とDRXの「Deft選手」は高校の同級生であり、どちらも2013年にプロデビューしたベテラン中のベテラン選手となっています。LoL界、最多優勝記録を持つ「Faker選手」とこれまで無冠のベテラン選手である「Deft選手」、両者の対決にも大いに注目が集まっていました。

LoL Worlds 2022 決勝戦前には、グラミー賞受賞歴を持つラッパー「リル・ナズ・X」さんがオープニングセレモニーに登場。プロジェクションマッピングを利用した華麗な演出で決勝戦の対決を前に会場の雰囲気を盛り上げます。第5ゲームまでもつれ込む激闘の末にチーム「DRX」が3-2で勝利を収め、見事世界王者に輝きました。

ここからはLoL Worlds 2022 決勝戦の試合を振り返りたいと思います。

LoL Worlds 2022 決勝戦 DRX vs T1戦: Game1

Game1から両チームは激しくぶつかり合います。DRXはサポートの「BeryL選手」がハイマーディンガーをピック、確実にドラゴンを取ると言う戦略で望みます。さらに試合開始5分後、DRXがミッドレーンにガンクを仕掛け、「Faker選手」を落とします。

しかし、チームT1もただではやられません。1体目と2体目のドラゴンをスティールし、DRXの戦略を崩します。さらにトップではZeus選手がレーン戦を制し、T1はとても早い段階でバロンを取得します。

中盤から終盤にかけて両チームのゴールド差も開く中、DRXも負けじと攻防戦を続けますが、T1が2回目のバロンを取得。その勢いのままT1が勝利を収めました。

LoL Worlds 2022 決勝戦 DRX vs T1戦: Game2

2試合目、T1のボットレーンは今までとは大きく異なる「アッシュ&ラックス」をピック。T1はボットレーンをプッシュし、ヘラルドを取得するという狙いがありました。序盤は両チーム静かな始まりでボットが有利を取ればトップがその差を埋めるなど、お互い譲らない展開となります。

中盤戦ではDRXがヘラルドや3体連続でドラゴンを取得するなど、オブジェクト面で大きな有利を作ります。しかし、後半戦にかけて、「Faker選手」と「Keria選手」のファインプレイによりチームT1側が逆転し始めます。

試合は45分をこえるレイトゲームになり、両チームバロン付近で激しい集団戦を繰り広げます。勝利したのはチームDRX。バロンは取らず、そのままT1側のネクサスを破壊し、見事Game2を制しました。

LoL Worlds 2022 決勝戦 DRX vs T1戦: Game3

Game3でもお互いボットレーンを意識したチャンピオンピックとなります。LoL Worlds 2022ではボットメタと言われてることもあり、両チームボットレーンでいかに有利を作り出すことができるか?と言う部分に重点を置いています。

ゲーム序盤にはT1のADC「Gumayusi選手」がDRXのADC「Deft選手」相手に50cs以上の差をつけるなど、T1が少しづつ有利な状況を作ります。それでもDRX側はなんとか食らいつこうとしますがT1が2度、バロンをスティール。2回目のバロン取得後、T1がそのまま試合を終わらせ2-1、優勝へあと一歩まで迫ります。

LoL Worlds 2022 決勝戦 DRX vs T1戦: Game4

Game4では、お互い戦略をガラッと変えます。T1トップの「Zeus選手」はフィオラ、ミッドの「Faker選手」はアカリと1vs1が強いチャンピオンを選択。対するDRXは「Kingen選手」がエイトロックス、「Zeka選手」がアジールとLoL Worlds 2022で勝率が高めのチャンピオンで迎え撃ちます。

序盤はファーストブラッドをT1が獲得、ボットレーンで有利を作ります。しかし、それ以降ジリジリとDRXがキルやドラゴンをしっかり取り始めます。

中盤以降は完全にDRXがゲーム支配し、チーム構成的にもT1が不利な状況が続きます。最後まで状況は変わらず、Game4はDRXが勝利を収めました。

LoL Worlds 2022 決勝戦 DRX vs T1戦: Game5

泣いても笑っても勝敗が決まる正真正銘の最終戦。ボットレーンを支配していたT1の「ヴァルス」相手にDRXは「ケイトリン&バード」コンビで対抗します。今まであまり使われて来なかったチャンピオンがピックされ、多くの観戦者が勝敗を予想できないままGame5が始まります。

序盤からT1は相手ジャングルへインベードを仕掛けます。その後、お手本のようなガンクをミッドレーンへ決め、ファーストブラッドはT1が取りました。

T1がミッドレーンの主導権を取ったかと思えば、トップレーンではDRXの「Kingen選手」が「Zeus選手」をソロキル。両者一歩も引かない攻防戦が続きます。
中盤で起きたミッドレーンでの集団戦をDRXが勝利、そのままバロンを獲得しようとしますが、T1のADC「Gumayusi選手」が視界がないにも関わらず、バロンをスティール。Game3の再現かのような試合展開となります。

会場を巻き込む大接戦が起きる中、エルダードラゴン付近で再度集団戦が始まります。勝利したのはDRX、そのままエルダードラゴンを獲得します。すぐさまチームT1が、DRXの本陣へバックドアを試みますがDRXは冷静に対処します。その後、DRXはT1本陣へ攻め込み、優勝を勝ち取りました。

lol worlds 2022 決勝 DRX
引用:LoL Esports

LoL Worlds 2022の王者は「DRX」、MVPは「Kingen選手」

チームDRXはLCK (LoL韓国リーグ) で苦戦の末にLoL Worlds 2022への出場権を獲得、日本代表チーム「DetonatioN FocusMe」と同じ、プレイインステージからの出場となりました。まるで物語の主人公のような展開で世界の猛者たちをばったばったとなぎ倒し、ついに世界王者へと登り詰めました。

ADCを担当する「Deft選手」は2013年のデビュー以来初の優勝を飾り、T1の「Zeus選手」相手に見事レーン戦を制した「Kingen選手」にはMVPが与えられました!また、今後DRXの選手たちをモチーフにしたスキンがLoL内で実装されることとなります。

LoL Worlds 2022はこれにて終了となります。チームDRXの皆様、優勝おめでとうございます!