2022年のeスポーツで最も人気のあるFPSゲームになりつつあるValorant。多くのプレイヤーが実際にこのゲームをプレイし、ゲーム内最高ランク「レディアント」を目指しています。しかし、「レディアント」に到達できるのはほんの一握りのプレイヤーのみです。このゲームをうまくなるためにはValorantの設定を見直すこと、何時間も練習することが必要です。
そこで今回はValorantの設定のうち最適なマウス・グラフィック設定を紹介していきます。Valorantの設定でプロが使っているものも紹介していきます。
Valorantの設定 – マウス設定 –
マウス設定とは、マウスの感度に影響を与える要素全般をさします。基本的にはプレイヤーの好みに基づいて、人それぞれで設定されます。Valorantの設定は個人のマウス/コンピュータのDPIとeDPI設定、および調整可能なゲーム内感度によって、マウス感度を測定します。
高感度と低感度設定
初心者のプレイヤー向けに高感度(ハイセンシ)と低感度(ローセンシ)のValorantの設定について軽く紹介していきます。マウス感度をハイセンシに設定すると、Valorantをプレイする際に手首を動かすだけで済みます。ゲーム初心者で、広いマウスパッドを持っていないといったようなプレイヤーにはおすすめです。
ただし、少しの動作で大きく視点などが移動してしまうのでより繊細なエイムが必要になります。一方で、ゲーム上級者で広いマウスパッドを使用する場合は、マウス感度をローセンシにすることをおすすめします。マウス感度が低いと、より正確で安定したエイムにすることができます。
Valorantの設定でプロの多くは中間のミドルセンシからローセンシでプレイしています。
DPIやeDPIとは
DPIは「Dots Per Inch」の略で1インチマウスを動かしたときに、画面上のポインターが何ドット移動するかを示す数値です。数値が高ければ高いほどポインターが速く移動することになります。DPIはマウスごとに設定できる数値が異なります。
一般的なマウスを使っているとDPIが2000だったり1800だったりすることもあります。ゲーミングマウスではDPIを400,600、800、1000、1400、1600などに変更することが可能なモデルもあります。
一方でeDPIとは、DPIが異なるマウスでも同じ感度に設定できるようにするための数値です。一般的に「eDPI」=「マウスのDPI」×「ゲーム内感度」で求めることができます。マウスのDPI1400、ゲーム内感度0.3のValorantの設定でプレイしていた場合、eDPIは420です。マウスを変更して、DPIが1000になったプレイヤーが前の感度と同じ感度でプレイしたい場合はeDPIを420にするために、ゲーム内感度を0.42に設定すればいいわけです。
ローセンシとハイセンシはどこから
一般的にValorantの設定でローセンシ・ハイセンシは以下のように分けられます。
振り向き | センシ |
---|---|
~5cm | ウルトラハイセンシ |
5cm~10cm | スーパーハイセンシ |
10cm~15cm | ハイセンシ |
15cm~25cm | ミドルセンシ |
25cm~30cm | ローセンシ |
30cm~35cm | スーパーローセンシ |
35cm~ | ウルトラローセンシ |
振り向きとはValorantでキャラクターが振り向くまでにマウスを何cm動かすかです。Valorantの感度は主に振り向き・eDPIで考えられます。DPI1400、ゲーム内感度0.3の場合、振り向きは約15.55cmのミドルセンシになります。
Valorantの設定のおすすめはミドルセンシの22cm~30cmのローセンシまでです。プロの振り向きの平均も24cm程度になっています。
Valorantの設定-クロスヘア設定-
Valorantの設定ではクロスヘアを細かくカスタマイズすることができます。そんな中で初心者にValorantの設定でおすすめしたいのは移動エラーと射撃エラーを有効にすることです。
「移動エラー」は移動中にクロスヘアのインナーラインが外側に広がり、移動中はこの範囲だけ弾の飛ぶ方向がずれるということを教えてくれます。
「射撃エラー」は射撃時にクロスヘアのインナーラインが外側に広がり、銃を撃つ反動によって、これだけ弾の飛ぶ方向がずれるということを教えてくれます。
Valorantに慣れてくると、多くのプレイヤーは止まって銃を撃つ「ストッピング」という技術を習得していきます。「ストッピング」が習得できれば「移動エラー」・「射撃エラー」といったヴァロラントの設定を有効にしていると銃撃戦の最中に邪魔になることもあります。そのため、ある程度、銃の挙動やストッピングについて把握できたプレイヤーはこれらを無効にすることをおすすめします。
Valorantの設定 – キーバインド –
多くのプレイヤーはValorantの設定のデフォルトキーバインドを使用しますが、キーバインドは完全に個人の好みです。アビリティをマウスのサイドボタンに割り当てると、アビリティ使用時の動きが良くなりますが、最初のうちは使いづらく感じるかもしれません。
キーバインドは、マウスのサイドボタンの数、自分の手の大きさ、キーボードの置き方、手首・腕の位置など様々な要因から変化していきます。そのため、完全に個人のプレイ環境に依存した個人の好みによるので、特におすすめを紹介することはできません。
あなたはどのようなキーバインドがベストだと思いますか?ぜひ自分好みのキーバインドを見つけて最高のプレイをしていきましょう。
Valorantの設定 – ビデオ設定 –
144Hzのモニターでプレイするのが理想的です。Hzが高いほどリフレッシュレートが速くなり、よりスムーズなゲームプレイを体験できます。144Hzのモニターをお持ちの場合、Valorantのゲーム内解像度設定にこれを反映させることが非常に重要です。グラフィックス品質のオプションはすべて低に設定してください。これにより、モニターのリフレッシュレートが大幅に改善され、能力使用中の大きなフレームドロップを防ぐことができます。
しかし、「キャストシャドウ」だけはオンにすることを強くおすすめします。このビデオ設定は、敵の「ヴァイパーウルト」内にいるときに最初の接敵時に敵の影がより見えるという非常に便利なValorantの設定です。敵を視認し先に撃つという反応速度が重要なこのゲームでは間違いなく知っておくべきValorantの設定のおすすめの一つです。
ディスプレイに関して一つ注意点があります。いくら高Hzを出力できるディスプレイを使用していても、自分のコンピューター上で出力を制限してしまい、60Hzしか出ていないというケースがあります。ディスプレイを接続した際には、「設定→ディスプレイの設定→ディスプレイの詳細設定」からリフレッシュレートが自分の使用したいHzになっているのかチェックしましょう。
プロのValorantの設定
ここからはValorantの設定でプロの設定、主に感度設定について見ていきましょう。
TenZ選手

TenZさんはValorantの最強プレイヤーの一人です。少し特殊なプレイヤーで頻繁に感度を変更して、常に最高の感度設定を探し求めています。一般的には、プレイが安定せず推奨されない行為ですが、TenZさんはこれまでの豊富な経験により、頻繁に感度を変更しても最高のプレイをし続けることを可能にしています。
TenZ選手 | |
---|---|
DPI | 800 |
eDPI | 320 |
Polling Rate | 1000 |
ゲーム内感度 | 0.4 |
スコープ感度 | 1 |
ウィンドウズ感度 | 6 |
振り向き | 20.41cm |
こちらの記事もチェック: 【valorant】プロ設定:Tenz選手の設定を紹介
nAts選手

nAtsさんはデュエリストではないにもかかわらず、積極的なラークで相手チームを何度も破壊してきたプレイヤーです。なぜデュエリストではないのに一人で積極的にラークができるのかは、正確なエイムに彼自身が自信を持っているからです。そんなnAtsさんのヴァロラントの設定は以下のようになっています。
nAts選手 | |
---|---|
DPI | 800 |
eDPI | 392 |
Polling Rate | 1000 |
ゲーム内感度 | 0.49 |
スコープ感度 | 1 |
ウィンドウズ感度 | 6 |
振り向き | 16.66cm |
Laz選手

Lazさんは世界3位に輝いた経験もある「ZETA DIVISION」のチームリーダーとして活躍しているプレイヤーです。「VCT Champions 2022」では、全チームが第2戦まで終えた段階で、「チェンバー」を使用しているプレイヤーの中で「ACS」が世界1位に輝いていました。そんな輝かしい経歴の裏には、エイムなども含む圧倒的な練習量があります。
Laz選手 | |
---|---|
DPI | 800 |
eDPI | 284 |
Polling Rate | 1000 |
ゲーム内感度 | 0.355 |
スコープ感度 | 0.8 |
ウィンドウズ感度 | 6 |
振り向き | 23cm |
Dep選手

「ZETA DIVISION」のデュエリストとして活躍するのがDepさんです。勢いに乗った時は、相手チームが手を付けられないほどの爆発力があるプレイヤーです。
Dep選手 | |
---|---|
DPI | 800 |
eDPI | 171.2 |
Polling Rate | 1000 |
ゲーム内感度 | 0.214 |
スコープ感度 | 1 |
ウィンドウズ感度 | 6 |
振り向き | 38.15cm |
yay選手

yayさんは「Optic Gaming」のエースプレイヤーです。2022年の国際大会では優勝・3位・準優勝と圧倒的な成績を残し続けたチームです。そんなチームのエースを担うyayさんは、常に「チェンバー」をピックし、エイム勝負し続けるようなプレイヤーです。
ぜひyayさんのヴァロラントの設定を参考にしてみてください。
yay選手 | |
---|---|
DPI | 800 |
eDPI | 216 |
Polling Rate | 1000 |
ゲーム内感度 | 0.27 |
スコープ感度 | 1 |
ウィンドウズ感度 | 6 |
振り向き | 30.23cm |
まとめ
今回はValorantの設定について紹介してきました。最終的にはValorantの設定のほとんどが、個人の好みとベストな使用感を感じるポイントを見つけることが重要であることを忘れてはなりません。もちろんあこがれのValorantプロの設定を真似してみることも、自分にあった設定を見つける道の一つです。
まずはValorantの設定をプロプレイヤーの感度に合わせて徐々に自分にあった感度にカスタマイズしていくのもいいかもしれませんね。逆にプロの真似をしなくても自分のベストなヴァロラントの設定を見つけることができれば、このゲームで間違いなく活躍することができます。ぜひ自分にあった設定を見つけてみてください。