Valorantでヨルといえばコンペティティブでもプロの大会シーンでも多くは見かけないキャラクターです。一時期はValorantでヨルは弱い・最弱キャラクターともいわれていました。しかし、強化のアップデートも入り現在はそんな評価も少しづつ覆され始めています。
2022年のVCTではヨルをピックしているプレイヤーも少しですが見られましたね。2022年のVCTで頭角を現したチーム「PaperRex」のエースプレイヤーであるf0rsakeNもヨルがお気に入りで大会でもピックしていましたね。そこで今回は本当にValorantでヨルは弱いのか、強い使い方はあるのかを紹介していきます。

ヨルの基本情報
まずはヨルの基本情報について見ていきましょう。
基本プロフィール
Valorantでヨルはエピソード2「フォーメーション」のAct1で追加されたました。
キャラクター名 | ヨル |
役割 | デュエリスト |
出身 | 日本 |
Valorantのヨルは日本出身のキャラクターです。Valorant公式サイトの紹介文は以下のようになっています。
日本出身のヨルは、次元の狭間を渡る能力で敵陣の真っ只中に潜入できる。
策略と攻撃性を合わせ持つ彼に狙われた標的は、その姿を認識する前に最期の瞬間を迎えることになる。
日本人プレイヤーとしては日本出身のキャラクターが弱いのは少し悲しいですよね。Valorantではデュエリストの使用率の低下から、徐々にデュエリスト強化の動きが始まっています。すでにヨルは何度か強化が入りましたが、今後もしかするとさらに強くなっていくかもしれませんね。
ヨルのアビリティ
次にヨルのアビリティを見ていきましょう。
Q・ブラインドサイド | 光の玉を発射するフラッシュアビリティ。光の玉は壁や床を一度だけ反射する。 |
E・ゲートクラッシュ | ワープポータルを設置し、発動することによってテレポートできるアビリティ。テレポートをした音とエフェクトだけを出すフェイクテレポートも可能。 |
C・フェイクアウト | デコイを作り出すことができる。敵がデコイを射撃するとデコイが爆発し敵にフラッシュ効果を与える。 |
X・ディメンショナルドリフト | 別次元に移り、相手からの攻撃を一斉受けない無敵状態になる。自分自身は銃が撃てない。アビリティは使用可能。 |
ステルスとフラッシュによる奇襲が可能なアビリティがそろっていますね。
Valorantでのヨルの評価
ここまではヨルのアビリティについて見てきました。ヨルのアビリティを見てみなさんはどう思いましたか?スキルの組み合わせ方や敵の配置をしっかりと把握することなどゲーム理解度の高さが要求されるアビリティになっていますよね。
さらに単にゲーム理解度の高さだけでなく、裏どりをしてからのマルチキルを獲得するための技術・相手の裏をかくゲームIQの高さも必要です。使いこなすことが難しいキャラクターでValorantではヨルがあげられるのも納得ですね。
しかし、うまく使いこなすことができればワンピック・マルチキルをしてから安全に味方の元に合流し、人数有利を作り出すことも可能なキャラクターです。
ヴァロラントは設定上、5vs5のラウンド中は復活できないゲームなので人数有利はラウンドの勝敗を大きく左右します。そう考えるとヨルは強いような気がしませんか?
Valorantでヨルが弱いといわれている理由は使いこなすのが難しいというのが大きな理由になっているわけですね。Valorantのヨルは使い方次第で間違いなくチームをキャリーできるだけの能力を兼ね備えています。
Valorantのヨルのリワーク内容
Valorantにヨルが登場してからしばらくは最弱キャラクターともいわれていました。しかし、今では少しづつではありますがコンペティティブやプロの大会シーンでも登場するようになってきています。ピックされ始めた大きな要因はValorantでヨルのリワークが行われたからです。言い換えるとValorantでヨルの大幅な強化・変更が入ったというわけですね。
ここでは過去に行われたValorantのヨルの強化内容を紹介していきます。
パッチノート2.6
ブラインドサイド
- フラッシュの発動時間が0.8秒から0.6秒に短縮
- フラッシュの効果時間が1.1秒から1.5秒に延長
ゲートクラッシャー
- チャージが2キルごとではなく、35秒ごとに変更
- 空間の裂け目の持続時間が20秒から30秒に延長
- 空間の裂け目が敵に見える範囲が7mから4mに縮小
- 敵に見える範囲を裂け目に追加
ディメンショナルドリフト
- 必要ウルトポイントが7から6に減少
- ウルト使用中にゲートクラッシャーを再発動できるように変更
フラッシュは避けにくい+敵の視界を奪う時間が長くなっています。
そのほかでは敵から視認されにくいように調整されていますね。
パッチノート3.0
ブラインドサイド
- 価格が200クレジットから250クレジットに上昇
ゲートクラッシュ
- クールタイムが35秒から40秒に延長
パッチノート3.0ではまさかのヨルの弱体化が。
Valorantでヨルを使うプレイヤーがさらに減ってしまいました。
パッチノート4.04(リワーク)
ゲートクラッシュ
- 最大所持数が1個から2個に増加
- チャージ回復方式が変更
- 「フェイクテレポート」が可能に
- テレポート時間が1.5秒から0.5秒に短縮
- ワープポータルの音が敵に聞こえる距離が22.5mから12.5mに縮小
- ワープポータルの移動速度が675から800に上昇
フェイクアウト
- チャージ数が2個から1個に減少
- ヨルの見た目そっくりのデコイを作れるようになる
ディメンショナルドリフト
- 敵から完全にヨルの姿が見えなくなる
- 姿が見えなくなる代わりに半径15m以内で足音が聞こえるようになった
- ウルト発動中も全アビリティが使用可能に
- ウルト解除時間が0.6秒から1.2秒に増加
- 展開時に無敵にならないようにディレイ時間を追加
パッチノート4.04でいよいよValorantのヨルにリワークが加えられました。この時から徐々に最弱キャラクターのイメージがなくなり、コンペティティブやプロの大会シーンでも見かけるようになりました。Valorantのヨルの使い方を大会のプロから学ぶのも面白いですよね。
パッチノート5.01
ディメンショナルドリフト
- 持続時間が12秒に増加
- 装備の解除時間が1.2秒から0.8秒に短縮
パッチノート5.07
ブラインドサイド
- フラッシュの効果時間が1.5秒から1.75秒に増加
- フラッシュビジュアルのアップデート
基本的にValorantでヨルは強化され続けてきたキャラクターでしたね。まさかの弱体化でValorantのヨルが弱いという評判に拍車がかかった時には驚かされました。

Valorantのヨルの使い方は?
ここからは実戦でのヨルの使い方について見ていきましょう。これを見ればValorant初心者でもヨルを使いこなせるはずです。
フェイクアウトで索敵
フェイクアウトはヨルにそっくりなデコイを作成します。相手はヨル本体かデコイか見分けがつかない場合は撃つしかありません。そのため相手がデコイを撃った情報で相手の位置を把握することができます。相手の位置が分かったらブラインドサイドなども使ってキルを狙ってみてもいいかもしれませんね。
デコイの真似
一時期Valorantのヨルプレイヤーの中ではやった戦術が「デコイの真似」です。ヨルのデコイは基本的にまっすぐ直進しかできないため、理解しているプレイヤーであればデコイであることを見破って撃ってくれないこともあります。
そこで登場した戦術が「デコイの真似」です。ヨル本人がまるでデコイのように無防備に直進すると、相手はデコイだと思って射撃をしません。そんな隙をついてキルを獲得する戦術です。先にゲートクラッシャーを展開しておけば、キルを取った後、瞬時に安全な場所に逃げることもできます。
積極的な裏どり
Valorantでヨルの魅力の一つは裏どりです。ゲートクラッシャーで一回勝負してから安全な場所にテレポートする戦術もありますが、ワープポータルを相手の裏側に設置し裏どりで奇襲を仕掛ける戦術をとることもできます。
さらに強化の入ったヨルは「フェイクテレポート」ができます。実際にテレポートしたり、フェイクテレポートを織り交ぜたりすることで相手をかく乱し、Valorantで重要な情報をかく乱させることができます。
フラッシュの使い方
フラッシュはほかのキャラクターのスモークやカーテン越しに使用すると、相手プレイヤーは避けにくく効果的に使用できます。この技術はほかのフラッシュキャラクターにも共通して言えることなので覚えておいて損はありません。ヨルのフラッシュを当てた後に、本体ではなくデコイを先導させる組み合わせ方もあります。フラッシュ直後にデコイを見ると、多くのプレイヤーは直感的に射撃してしまいます。フラッシュとデコイを組み合わせることでより有利な撃ち合いを作り出すことができるというわけです。
ウルト・ディメンショナルドリフトの使い方
Valorantのヨルはディメンショナルドリフトを使うことで長時間無敵状態になることができます。これはValorantにおいては重要なことです。理由は相手の情報をノーリスクで集めることができるからです。いざ攻めようと思ったサイトに防衛が強いキャラクターやすでに5人相手が集まっていたら最悪ですよね。そんな状況も防ぎ相手がどこにいるのかもリスクなく知ることができます。
また、防衛で強力なヴァイパーのウルト「ヴァイパーズピット」のカウンターウルトとしても使うことができます。攻めようと思ったサイトにいいタイミングで相手がヴァイパーズピットを展開し困った経験があるプレイヤーも多いのではないでしょうか。そんな時に強いのがディメンショナルドリフトです。使用中はヨルは無敵状態なのでノーリスクでヴァイパーズピット内に侵入することができます。味方からはヨルの位置がわかります。つまりヨルがヴァイパーの目の前に立つとヴァイパーの位置もわかるのでヴァイパーズピット内にいても簡単にキルすることができます。
ほかにもフラッシュを展開してからウルトを解除し、圧倒的に有利な状態で撃ち合いに挑む奇襲的な使い方もできます。ウルト中にもアビリティが使えるようになったValorantのヨルの強化のおかげですね。
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ヨルのbuy
Valorantでは購入するのが武器ではなくアビリティを優先したいキャラクターも一定数います。特に1stラウンドや2ndラウンドでアビリティを買えばいいのか武器をメインに買えばいいのか迷ったことがあるというプレイヤーも多いのではないでしょうか。
Valorantのヨルの基本的な1stラウンドと2ndラウンドのbuyは以下のようになっています。
- 1stラウンド:フラッシュ+ゴーストorフレンジー
- 2ndラウンド:武器優先
1stラウンドはアビリティはブラインドサイドだけ購入してあとは武器に回しましょう。2ndラウンドもアビリティより武器を優先して購入しましょう。ハーフアーマーにしたり、デコイを購入しないというのも全然アリです。
まとめ
今回はValorantのヨルの性能や強い使い方について紹介してきました。プロプレイヤーの中でもf0rsakeNは「No.1ヨル使い」といっても過言ではないので参考にしてみるのもいいかもしれませんね。またヨルをピックする際は、マップにテレポートギミックもあり、より相手をかく乱することができる「バインド」がおすすめです。Valorantでヨルを使いたい場合にはまずキャラクターを解放しなければいけません。Esports.netではvalorantに課金してキャラクターを解放する方法や無料で解放する方法も紹介しているのでぜひチェックしてみてください。