日頃ゲームをしていると「ドン勝(どんかつ)」という言葉を聞く機会があるのではないでしょうか?ドン勝とは「PUBG (PlayerUnknown’s Battlegrounds)」などのバトルロイヤルゲームで優勝することを意味しており、実際にドン勝を経験したプレイヤーも多くいるかと思います。
今回は、ゲームを始めたばかりの方やドン勝の意味を知らない方向けに言葉の由来や使い方などを詳しく解説いたします。

ドン勝とは?
「ドン勝(どんかつ)」とは、元々「PUBG」というバトルロイヤルゲームで生まれた言葉です。PUBGの試合で最後の1人まで生き残った際に「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!」といったメッセージが表示されるため、「ドン勝=優勝」という意味になりました。
このことからドン勝は、PUBGをはじめとする多くのバトルロイヤルゲームで1位を取った時や最後の1人まで生き残った際に使われるようになりました。また、最近ではPUBGやフォートナイトなどのFPS以外のゲームでも使用されることがあり、Fall Guysなどのバトルロイヤル系のゲームでも使用されます。逆に少人数や1vs1の対戦ゲームでは、ほとんど使われることはありませんので注意しましょう。
PUBGとは
「PUBG (PlayerUnknown’s Battlegrounds)」は、2017年にリリースされてから瞬く間に世界中に広がり、累計プレイヤー数は4億人以上とも言われているバトルロイヤルジャンルのゲームです。1試合で100人のプレイヤーが参加し、さまざまな武器を駆使して最後の1人となるまで戦い抜くという競技性の高いオンラインゲームとなっています。現在は世界各地にPUBGのプロリーグが設立され、世界一を決める公式大会が開催されるなど大いに盛り上がっているeスポーツでもあります。
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ドン勝の由来は?
優勝や勝利を意味するドン勝ですが、この言葉はどのようにして生まれたのでしょうか?
PUBGがリリースされた当時は韓国で開発されたゲームということもあり、日本語に翻訳した際の誤訳で「ドン勝」になったのではないか?と言われたり、「カツ丼」と掛けているのではないか?というさまざまな推測がされていました。
その後、PUBGの開発者がインタビューで意図的に誤訳したと発表。理由としては元々PUBGは日本で流行る前に英語圏で人気を誇っており、その際は「WINNER! WINNER! CHICKEN DINNER!」というメッセージが表示されていました。

このメッセージは、主に海外のカジノで勝利した際に使われる言葉で、「チキンが食べられる!」という意味になります。なぜチキンなのかについては諸説ありますが、当時カジノで売られているチキンプレートが約2ドルで、カジノの最低賭け金も2ドルだったことから賭けに勝った時「WINNER! WINNER! CHICKEN DINNER! (これで夕食はチキンが食べられる!)」と言われ始めたと言う説が有力です。WINNERとDINNERの発音が似ていることから、ダジャレのような意味合いもあります。
開発者は英語から日本語に訳すときにこのダジャレのような表現を使いたいと考えていました。そして、PUBGチームの日本語がわかるスタッフにとんかつやカツ丼の「カツ」が「勝つ」に似ていると教えてもらい、結果「ドン勝」という言葉が生まれました。
つまり、ドン勝は誤訳や誤植ではなく、勝つという言葉を入れようとした結果「ドン勝」になったということで、ダジャレを開発者なりにアレンジしたものだったのです。
ドン勝は他のゲームでも使用される場合がある
開発者の思惑通り、ドン勝はその語呂の良さや「夕飯はドン勝だ!」というフレーズのユニークさもありSNSで使う人が急激に増えました。現在では、フォートナイトや荒野行動、Warzoneなど他のバトルロイヤルゲームでも使う人がいるほど広く普及しました。
もちろん他のゲームの勝利メッセージにドン勝と表示されるわけではありませんが、プレイヤーが優勝した際にSNSや動画配信などで「ドン勝だ!」「ドン勝を取った!」などと結果報告をしていることが多いです。
ドン勝の使い方
ドン勝を普段使っている人はどのように使用しているのでしょうか?ここではドン勝の使い方をいくつか紹介いたします。
- ドン勝できました!
- ドン勝を食べようぜ!
- ドン勝ご馳走さまでした!
- 今日こそはドン勝したい。
- 3連ドン勝ゲットしました!
- ドン勝を取ったから最高の気分だ!
一般的なドン勝の使い方としては、「ドン勝できた」や「ドン勝つを取った」という使い方が多く、中には「ドン勝を食べた」という表現をしている方もいます。
自分の好みにあった使い方をして問題ありません。
ドン勝以外の表現方法とは?
フォートナイトやWarzone、Apexなどでもドン勝を使うプレイヤーはいますが、ゲームによっては1位を取った際にドン勝以外の勝利表現が用意されています。
フォートナイト: 「VICTORY ROYALE」
PUBGと同じバトルロイヤル系のゲームであり、累計4億人以上のプレイヤー数を持つ世界中で大人気なオンラインゲームです。そのフォートナイトでは最後の一人となった際に「VICTORY ROYALE (ビクトリーロイヤル)」と勝利メッセージが画面上に出現します。
多くのフォートナイトプレイヤーはビクトリーロイヤルを略して「ビクロイ」と呼んでいますので、フォートナイトで1位を取った際は「ビクロイ!」と勝利報告をしてみてはいかがでしょうか?
Apex Legends: 「ちゃんぽん」
Apex Legendsも世界中でプレイされているバトルロイヤル系のゲームであり、特に日本国内では絶大な人気を誇るオンラインゲームの一つです。Apexでは、最後の1組となった際に「ちゃんぽん」という言葉が使われる場合があります。ちゃんぽんは、優勝者を意味する「チャンピオン」をもじったダジャレ表現であり、使われ方としては「ちゃんぽんを取りました」や「ちゃんぽん ご馳走様です!」といったように使われます。
言葉の由来は、2013年に行われた「KAC2013 (KONAMI Arcade Championship 2013)」のSOUND VOLTEX部門において司会進行役の森一丁氏が「チャンピオン」を「ちゃんぽん」と噛んでしまったことが由来で、いつの間にかApexプレイヤーの間で使われるようになりました。YouTubeやニコニコ動画の配信者が使用している場面も多くみますので、影響力のある誰かが使用し、多くのApexプレイヤーへ浸透したのではないか?と推測されています。
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PUBGでドン勝する方法
ここまでドン勝の意味や由来などを解説させていただきました。最後にPUBGでドン勝を取るまでの基本的な流れをご紹介します。
ドン勝を取るまでの基本的な流れ
PUBGではいくつかのマップが用意されていますが、どのマップを選んでも全てのプレイヤーは飛行機からパラシュートで降下するところから始まります。その後、物資を集め、武器や装備を揃えながら他プレイヤーと戦闘を繰り返し、最後の1人になることでドン勝となります。PUBGでは時間が経つにつれ生存可能なエリアが少しずつ縮小しますので、ゲーム後半になればなるほど戦闘は避けられないシステムとなっています。
- 飛行機からパラシュートでマップに降下
- 武器や装備を集めて戦闘準備
- 縮小するマップの安全地帯を確認しつつ移動
- 遮蔽物や高低差を活用して有利な位置取りを行う
- 敵と遭遇したら戦闘開始
ドン勝に必要なテクニック
PUBGでドン勝をするのに必要な技術は索敵力とエイム力です。索敵力は敵をいち早く発見することで、エイム力は敵に攻撃を当てる技術となります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
音の距離と方角で敵を探す
PUBGでは慣れてくると敵の足音や銃声の音で大体の距離と方角がわかるようになります。初心者の方はスマホのスピーカーよりもイヤホンを利用することで小さな音を聞き逃しにくくなるのでおすすめです。また、右上に表示されているミニマップには敵の足跡や射撃マーク、車のマークが表示されるため、音で距離や方角を把握できない場合には活用するようにしましょう。
目視で敵を索敵する
敵との距離が遠いと足音やサプレッサーなどの小さな音は聞こえにくくなるため、目視での索敵が必要となります。PUBGでは風景やオブジェクトは基本的に動かないため、動く物体を見つけた場合は敵の可能性が非常に高くなります。
逆に自分が動き回ると相手に見つかる可能性も高くなってしまうので、敵の気配がする際はその場でじっと隠れるか家などの遮蔽物が多いところで移動するようにしましょう。
戦闘する際は有利な位置で戦う
PUBGが上手い人や上級者の方は索敵力がとても高く、敵の位置がわかっていたのではないか?と思うようなプレイも多くみます。これはプレイを重ねることで戦闘で有利な位置や敵が隠れている位置を少しづつ覚えるようになり、常に敵が隠れている可能性を考慮して注意深く散策しているためです。例えば、屋上や建物の中は戦闘する上で有利な位置となるため、近づく前に安全確認を行うようにしましょう。敵が待ち伏せを行っているかもしれません。
初心者プレイヤーはレベル10までにドン勝を取れる可能性が高い
PUBGでは初心者プレイヤー向けのチュートリアルも兼ねてプレイヤーレベルが10になるまでは敵にCPU (bot) が参加するようになっています。CPUは本物のプレイヤーと比べて強くありませんので、初めたばかりの人でもドン勝が狙いやすくなっています。レベル10になる前にPUBGの操作方法やエイム力を上げるよう練習することをおすすめします。
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ドン勝の意味や由来、使い方 まとめ
本記事では「ドン勝(どんかつ)」の由来や使い方をお届けしました。実際にドン勝を取れた時はとても興奮しますよね。ドン勝を連続で取れている上級者プレイヤーや配信者の方をみていると気持ちがいいですし、本当にすごいな〜と感心してしまいます。
まだドン勝を取ったことがないという方でも、PUBGやフォートナイトなどのバトルロイヤル系ゲームは長くプレイを続ければ続けるほどドン勝を取れる可能性が非常に高くなっていきます。まずは索敵力やエイム力を少しずつ向上してみてはいかがでしょうか?ある日、ふとした瞬間にドン勝が取れるようになるかもしれません。
ドン勝についてのよくある質問
-ドン勝の意味は?
「ドン勝(どんかつ)」とは、元々「PUBG」というバトルロイヤルゲームで生まれた言葉です。PUBGの試合で最後の1人まで生き残った際に「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!」といったメッセージが表示されるため、「ドン勝=優勝」という意味になりました。転じてPUBGをはじめとする多くのバトルロイヤルゲームで1位になった際、または最後の1人まで生き残った際に使われ始めました。
ドン勝の由来は?
元々PUBGの英語版では勝利した際に「WINNER! WINNER! CHICKEN DINNER!」というダジャレ的な慣用句が使われていました。開発者は英語から日本語に訳すときにこのダジャレのような表現を使いたいと考えており、日本語がわかるスタッフにとんかつやカツ丼の「カツ」が「勝つ」に似ていると教えてもらった結果「ドン勝」という言葉が生まれました。
ドン勝に似ている言葉は?
フォートナイトやWarzone、Apexなどでもドン勝を使うプレイヤーはいますが、ゲームによっては1位を取った際にドン勝以外の勝利表現が用意されています。例えば、フォートナイトでは「VICTORY ROYALE (ビクトリーロイヤル)」を略して「ビクロイ」と呼ばれており、Apex Legendsでは「ちゃんぽん」という言葉が使われる場合があります。