昨年秋からスタートしたALGS Year3。およそ1年間にわたる長き戦いを終えて、残すところ最後の大会はChampionshipのみとなりました。この世界大会は2度行われた世界大会の成績上位30チームと、各地域予選を勝ち抜いた10チームの計40チームで年間総合チャンピオンを争います。
この記事では大会進行に関わるルールと、ALGS Year3 Championshipの日程及び日本での放送スケジュールをまとめます。そして我らがAPAC NORTHから参加するチームについても、紹介していこうと思います。ぜひこの記事を大会観戦の参考にしていただけると嬉しいです。

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ALGS Year3 Championship大会概要
ALGS Year3 Championshipは、イギリスのバーミンガムで開催されます。9月6日~10日の計5日間かけて行われ、世界中から集まった計40チームが世界一の称号をかけて熱い戦いを繰り広げます。

大会進行
大会は以下3つのステージに分けて開催されます。
グループステージ
グループステージは9月6日、7日に開催されます。40チームが10チームごとの計4グループに分かれ、そのグループごとに総当たり戦で行われます。
ブラケットステージ
ブラケットステージは9月8日、9日に開催されます。ブラケットステージは3戦行われます。
エリミネーションラウンド1
グループステージ下位20チームで争われます。ここで上位10チームがエリミネーションラウンド2に進出できます。前回はRIDDLE ORDERがぎりぎり10位通過となり、”RIDDLE BORDER”とネットで話題となりました。
ウィナーズブラケット
ウィナーズブラケットはグループステージ上位20チームで戦います。ここで上位10チームに入ると、ファイナルズに進出が確定します。さらに、順位に応じてファイナルズで使用可能なシードポイントが獲得できます。以下ポイント表となります。
順位 | 獲得ポイント |
---|---|
1位 | 10ポイント |
2位 | 9ポイント |
3位 | 8ポイント |
4位 | 7ポイント |
5位 | 6ポイント |
6位 | 5ポイント |
7位 | 4ポイント |
8位 | 3ポイント |
9位 | 2ポイント |
10位 | 1ポイント |
下位10チームはエリミネーションラウンド2に進出し、ファイナルズ進出に向け、最後の戦いに挑みます。
エリミネーションラウンド2
エリミネーションラウンド2では、ウィナーズブラケット下位10チームとエリミネーションラウンド1の上位10チームでファイナルズ出場をかけて争います。上位10チームがファイナルズ進出となりますが、ウィナーズブラケットから進出したチームとは異なり、ここでファイナルズに進出したチームにはシードポイントは付与されません。
ファイナルズ
マッチポイント形式で行われます。このルールはキルポイント+順位ポイント+シードポイントが合計50ポイントに到達したチームがマッチポイント点灯となります。そして点灯したチームのどこかがチャンピオンを獲得したらそのチームが優勝、それ以外のチームは優勝チーム決定試合終了時の合計獲得ポイントにより順位が決定するというルールです。この特殊ルールのため、試合数は未定となっています。
ALGS Year3 Sprit2 Playoffs とのルール面での違い
ALGS Year3 Sprit2 Playoffsと大きく異なる点があります。それは、ブラケットステージの試合数です。ALGS Year3 Sprit2 Playoffsでは6試合のところ、ALGS Year3 Championshipでは8試合開催されます。
開催スケジュール
開催スケジュールは以下のようになっています。

9月9日にはウィナーズブラケットとエリミネーションラウンド2が行われることから、最大16試合連続で戦うチームが10チーム出てきます。かなり過酷な戦いですね。またグループステージに目を向けると1日目にはグループDが、2日目にはグループBが12試合連続で戦う必要のあるスケジュールです。このように考えるとグループA、Cは若干有利なのかと思われます。この日程がグループステージ最終結果にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
日本での放送日程
日本での放送時間は以下のようになっています。

日本とイギリスで時差が8時間あるため、すべての日程が夕方~深夜スタートとなっています。特に、グループステージと9日のブラケットステージは、日本からも比較的観戦しやすいスケジュールですね!各放送は試合開始20分前からスタートしますが、前回大会では機材トラブルにより、なかなか試合が始まりませんでした。出場選手のためにも、何事もなくスタートしてくれると嬉しいです。
出場チーム一覧
出場チームはご覧のとおりです。

それぞれのグループを見ていきましょう。
まずグループAには、TSMとFNATICが振り分けられています。この2チームは優勝候補チームなので、他のグループAに振り分けられたチームにとっては、非常に厄介な存在になるのではないでしょうか。
グループBにいるCrazy Raccoonは出場辞退を発表したため、現在出場が確定しているチームは、計39チームとなります。この件については、こちらの記事で詳しく解説しています。グループBは、このまま9チームで大会が行われるのか注目です。
グループCは、APAC NORTHから最多4チームが振り分けられています。さらに、ALGS Year3 Sprit2 Playoffs優勝チームであるDARKZEROがいることもあり、グループCはかなり厳しい戦いになることが予想されます。
グループDには、APAC NORTHから唯一FC destroyが振り分けられています。現在、世界大会の環境は中入りムーブと言われています。もともとFC destroyは外入りムーブが得意なチームでしたが、ALGS Year3 Sprit2 プロリーグから中入りムーブに転向。前回の世界大会では自己最高成績である世界13位を獲得しています。今回は、グループ振り分けの運にも恵まれていると思われますので、グループステージから更なる活躍を期待しています!
APAC NORTHからの出場チーム
APAC NORTHからは9チームが参加予定でしたが、先ほどもお伝えしたようにグループBのCrazy Raccoonが出場辞退しました。LCQ3位のLaugh Taleが繰り上がるのか、あるいは39チームでALGS Year3 Championshipが開催されるのか詳細なアナウンスはまだ出ていません。そのため、現状出場が確定しているのは、以下8チームとなります。
・FNATIC
・Realize
・RIDDLE ORDER
・GANBARE OTOUSAN
・PULVEREX
・ENTER FORCE.36
・NORTHEPTION
・FC destroy
まとめ
1年間にわたる長き戦いを終え、ついにYear3最強チームが決定します。ALGS Year2 ChampionshipではFNATICが自己最高成績の4位を獲得したこともあり、APAC NORTH勢の活躍が楽しみです。一方日韓NO.1人気チームであるCrazy Raccoonが出場を辞退したことは、我々にとって非常に悲しいニュースです。世界大会で活躍している3人の勇姿を見たかったですね。APAC NORTHの競技シーンを牽引してきたのはCrazy Raccoonといっても過言ではないでしょう。Crazy Raccoonのためにも、ぜひともAPAC NORTHチームには、ALGS Year3 Championshipで大活躍してほしいと願っています。そして我々も全力で彼らを応援していきたいと思います!