2023年1月22日、RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR 22-23 CHAMPIONSHIPが東京ポートシティ竹芝ポートホールで行われました。3連覇を狙う福岡ソフトバンクホークスゲーミングと初優勝を狙うG×G(ジー・バイ・ジー)がシャドウバースプロツアー年間最強王者の座をかけて戦う大会となります。
今回は3年ぶりの有観客開催となり、チケットは完売!実際に大会会場へ赴いた筆者が、現地の熱い試合の模様を皆さんにお伝えします。また大会以外にも様々なスペシャルイベントがあったため、そちらについても記載していきます。

RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR 22-23 CHAMPIONSHIP出演者
RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR 22-23 CHAMPIONSHIPの主な出演者は以下のようになっています。
RAGE シャドウバースプロツアー22-23 選手
福岡ソフトバンクホークスゲーミング (SHG) | ジー・バイ・ジー (G×G) |
---|---|
★MURA選手 | ★拓海選手 |
★Atom選手 | ★リグゼ選手 |
★oya選手 | ★フォレスト選手 |
かゆ選手 | かきp選手 |
ヘイム選手 | たばた選手 |
★がついている選手が試合に出場した選手です。
RAGE シャドウバースプロツアー22-23 実況・解説
平岩康佑 |
友田一貴 |
まる |
海老原悠 |
くすき |
ソー |
RAGE シャドウバースプロツアー22-23スペシャルゲスト
もこう |
つるおか(かものはし) |
RAGE シャドウバース会場の様子
ここからは、大会前と本大会の会場の様子をお伝えします。
RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR 22-23 CHAMPIONSHIP試合前
今回のイベントは無料で楽しめるサイドエリアと、有料で入れるメインエリアに分かれていました。サイドエリアでは、チャンピオンシップ開催前にシャドウバース有名実況者によるトーナメント大会が開かれていました。またメインエリア入口には、今回対戦する福岡ソフトバンクホークスゲーミングとG×Gの物販スペースや、選手応援メッセージボードが設置され、ファンが応援メッセージを書き込むことができました。
大会開始30分前になると、もこうさんとつるおか(かものはし)さんによるトークイベントが開催。2人のサイン入りプレイマットをかけての〇×クイズが行われるなど、大盛況でした。
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RAGE シャドウバース大会開始
大会が始まると紹介ムービーとともに、選手たちが順番に登壇してきました。選手が入場するごとにスティックバルーンの音が響き、オンライン配信では味わえないこの臨場感は、ライブ開催ならではのものですね。
この大会は、シャドウバースプロツアーの年間王者を決める大会です。総合1位通過の福岡ソフトバンクホークスゲーミングと、2位通過のG×Gがオーディエンスの見守る中しのぎを削ります。
試合方式は第1試合及び第2試合がローテーションで、第3試合が2pickとなります。1試合ごとにチームから選手1人を選出し、BO3方式で勝敗を決定します。そしてチームで先に3勝した方が優勝となります。第3試合までに決着が着かなかった場合は、インターバルを挟み第4、5試合を行る方式となります。
ローテーションで使用できるデッキは事前登録制で、それぞれ異なるクラスで5デッキ登録します。2pickは1試合ごとにデッキ作成していきます。インターバル後は使用できるデッキがリセットされ、再度5デッキの中から2デッキ×2試合分を選んで戦う事となります。
以下今回の対戦表になります。
SHG | 使用クラス | G×G | |||
---|---|---|---|---|---|
第1試合 (ローテーション) | MURA選手 | エルフ・ロイヤル | VS | 拓海選手 | ロイヤル・ウィッチ |
第2試合 (ローテーション) | Atom選手 | ウィッチ・ネクロマンサー | VS | リグゼ選手 | エルフ・ネクロマンサー |
第3試合 (2pick) | oya選手 | VS | フォレスト選手 | ||
インターバル | |||||
第4試合 (ローテーション) | MURA選手 | エルフ・ロイヤル | VS | 拓海選手 | ロイヤル・ウィッチ |
第1試合
まず初戦となる第1試合目はMURA選手対拓海選手です。
1戦目:マガチヨホズミエルフ対財宝ロイヤルのマッチアップ
マガチヨホズミエルフは「1ターンにカードを4枚プレイする」の条件達成により、強力な効果を発揮するカードを採用したコンボデッキとなっております。そのためコンボのためのキーカードの収集や、コンボ条件を達成するために時間を要するといった点はあるものの、一度決まるとかなり強い盤面を形成することができるデッキです。
財宝ロイヤルは、財宝カードを融合したりプレイすることによって、強力な効果を発揮するデッキとなります。ミッドレンジデッキのため、エルフ側にコンボを決められる前に早めに決着をつけたいというのが、ロイヤル側の思惑となります。MURA選手は手札の状況が厳しいということもあり、1戦目は拓海選手が勝利しました。
2戦目:マガチヨホズミエルフ対八獄ウィッチ
八獄ウィッチはシャドウバース新カードパックの追加に伴い新しく登場したデッキタイプで、プロ公式戦ではこの試合で初めて使用されました。続く2戦目も1戦目の勢いのまま拓海選手が勝利し、第1試合はG×Gが取りました。
第2試合
続く第2試合はAtom選手とリグゼ選手の対戦です。個人的に今大会でのベストバウトは、この試合だと思います!
1戦目:ラストワードネクロマンサー対ホズミエルフ
ホズミエルフはラストワードネクロマンサーに対し相性が良く、さらに序盤の手札状況からみてもリグゼ選手側は圧倒的に有利。さらにエルフ側のコンボも決まり、5ターンというかなり早い段階で盤面形成が出来ていました。
観客の勝敗予想では、9割の人が「リグゼ選手が勝つ」と予想している場面も…。実際にAtom選手側のデッキを強く使うポイントである「ラストワードの破壊体数10体」の条件が、4ターン目までに3体しか稼げていなかったのです。しかし後攻5ターン目で相手の盤面を処理しつつ、一気にラストワードの破壊体数を8体まで伸ばしました。さらに手札にもラストワードを持つフォロワーがいたため条件達成が見えてきて、一気に不利な状況から逆転。そして前半にOTKパーツを仕込んでいたこともあり、後攻6ターン目で1ターンに19点をたたき出し見事勝利をおさめました。
この試合を実際に場内観戦している間中は鳥肌が止まらず、会場ではスティックバルーンの音と歓声が響き渡っていました。これこそオフライン開催の醍醐味です!
2戦目:八獄ウィッチ対ホズミエルフ
2戦目ではリグゼ選手が勝利したものの、3戦目は八獄ウィッチ対ラストワードネクロマンサーのマッチアップでAtom選手が勝利し、福岡ソフトバンクホークスゲーミングが一本取り返しました。
第3試合
どちらも1勝ずつで迎えた第3試合は、2pickでoya選手とフォレスト選手の対戦でした。2pickはその場でデッキを構築していきます。1戦が終わったら再度pickを行い、どちらかが2勝するまで戦います。
1戦目:ネメシス対ネメシス
ネメシスミラーとなったこの試合はどちらも一進一退の攻防が続きましたが、oya選手がじわじわと相手リーダー体力を削っていき勝利をおさめました。
2戦目:ネクロマンサー対ロイヤル
現在2pickにおいてネクロマンサーは比較的強いクラスとなり、逆にロイヤルは弱いクラスとなっております。クラスの実力差を覆すことが出来ず、フォレスト選手が敗れてしまい2-0でoya選手のストレート勝ちとなりました。
第4試合
作戦会議を挟んで、第4試合は第1試合と同様の対戦カードとなりました。ここでMURA選手が勝てば、福岡ソフトバンクホークスゲーミングの優勝が決まるという大事な一戦で、拓海選手との対戦です。
1戦目:マガチヨホズミエルフ対財宝ロイヤル
第1試合の1戦目と全く同じマッチアップです。この試合はMURA選手がリベンジを果たし、見事勝利をおさめました。
2戦目:財宝ロイヤル対財宝ロイヤル
次負けてしまえばG×Gの敗退が決まるという大事な2戦目は、ミラーマッチとなりました。チームメイトが祈りながら見守る中、拓海選手が一本取り返しました。
最後は財宝ロイヤル対八獄ウィッチ
序盤は拓海選手が攻撃的に攻め続けていたものの、八獄ウィッチの弱点である手札の消費量の多さが響き、MURA選手の攻撃に耐えられず、G×G敗退となってしまいました。
前人未踏の3連覇!福岡ソフトバンクホークスゲーミング
福岡ソフトバンクホークスゲーミングは今回で見事3連覇となりました。去年のチャンピオンシップではNTT-WESTリバレントと対戦し、3-0でストレート勝ちしていました。今年は1試合目でG×Gの拓海選手に先に一本取られるといった危ない状況になりました。しかし、第二試合のAtom選手がしっかり勝ち、そしてその流れを2pickのoya選手につなげました。
最後にMURA選手が拓海選手にしっかりとリベンジを果たすという展開でした。この流れから福岡ソフトバンクホークスゲーミングの個の力の強さ、そしてチーム力の高さを実感し、最強の名にふさわしいチームであると感じました。今年はプロリーグからプロツアーと名称やルールが変更になりましたが、年間王者3連覇は史上初の快挙です。どこまでこの記録を伸ばすのか、今後の活躍が楽しみですね!
大会後のサイドイベント
ここからは試合後に行われたサイドイベントの様子をお伝えします。
キャスター陣によるアフタートーク
サイドエリアにおいてキャスター陣が、チャンピオンシップの総括や1年間を通じた感想を一人ずつ述べていました。配信外のため、とても和やかな雰囲気で行われていました。デッキが公開されてから実況解説のために何時間も壁打ちをしていたお話や、まるさんと友田さんからはもっと実況したかったというコメントも。
また2pickの実況解説をしているソーさんからは「ぜひ、2pickをみんなやってほしい」という配信ではあまり聞けない本音を聞くことができました。途中から優勝した福岡ソフトバンクホークスゲーミングの選手も参加し、改めて優勝インタビューを受けていました。
RAGE シャドウバース アフターパーティー
アフタートーク終了後、メインエリアに戻り全8チームのシャドウバースプロ選手と直接交流できるアフターパーティーが開催されました。チームそれぞれのブースが設けられ、好きな選手と写真を撮ったり、サインをもらったりと思い思いの交流をしていました。
私個人は、auデトネーションよりチーム名が変更となったDFM(デトネーションフォーカスミー)のミル選手、cross7224選手、ユーリ選手とお話することが出来ました。(Spicies選手は残念ながら会えず)選手の方々からサインをしていただいたり、写真撮影に快く応じてくださいました。特にミル選手とは昔の試合の話や、ネメシスのお話をすることができ感激でした!他にも横浜F・マリノスの水煮選手やバーサ選手などとお話しできました。
またキャスター陣のブースも設けられ、選手にも負けない人だかりができていました。私も海老原さんからサインをいただいたのですが、「今日はどの選手目当てで来たんですか?」などの神対応。またシャドウバースの記事を書いていることを伝えると、友田さんと一緒に「僕らは優しかったと書いてね」と言われたので特筆しておきます。(注:実際にとても優しかったです!)交流会の後はチーム対抗ミニゲームや、プレイマットなどの豪華景品が当たるビンゴ大会など、大会後の会場は大盛り上がりとなりました。
まとめ
RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR 22-23 CHAMPIONSHIPは、福岡ソフトバンクホークスゲーミングの優勝で幕を閉じました。今年からより個人の強さを重視したルールになったため、苦労した選手もいた1年間だったのではないかと思います。
またRAGEの大友プロデューサーは、次年度もシャドウバースのプロ大会を開催すると明言していました。次はどのようなプロ大会が行われるのか非常に楽しみです。これからもシャドウバースのプロシーンから目が離せませんね!