yayがBleed Esportsに加入したことが2023年9月30日に発表され大きな話題になりました。yayといえば「エル・ディアブロ」、「NAの悪魔」などの異名を持つ世界でもトップクラスのデュエリストです。そんなNA地域で活躍してきたプレイヤーが2024年シーズンからはなんとパシフィックリーグに参戦。
そこで今回はyayがBleed Esportsに加入した経緯やそもそもyayがどのような選手なのか、そして加入することになったBleed Esportsはどのようなチームなのかを紹介。来シーズンZETA DIVISIONやDetonatioN FocusMeと戦うので要チェック。
yayとはどんな選手


まずはyayがどんな選手なのかを見ていきましょう。
元CS:GOプロ
yayはもともとはCS:GOのプロプレイヤー。CS:GOは新たにCS2もリリースされ今話題のゲームですね。そんなCS:GOの競技シーンには2015年に参戦。オフライン大会にも複数回出場した経験があり、CS:GO最大の大会ともいわれているメジャー大会で世界8位に輝いたこともあります。
Valorant世界大会6度出場
yayはBleed Esportsに加入する前に世界大会にTeam Envy、Optic Gamingで5度、そしてCloud9で1度出場したことがあるプレイヤーです。特に2022年シーズンのOptic Gamingの活躍はすさまじく、3度の国際大会で1位、3位、2位とすべて3位以上に入賞しています。
ジェット・チェンバーを主に使用し、チームへの勝利に貢献していたのがyayですね。
低迷の2023年シーズン
2022年シーズンは最高の成績を残したyayですが、2023年シーズンは思うような結果が残せませんでした。まず、2023年からはValorantの競技体制が大きく変化。国際大会に出場するためのリーグに参加するにはパートナーシップ契約をチームが結ぶ必要がありました。
しかし、yayの所属していたOptic Gamingがパートナーシップ落選。そしてCloud9に移籍することになります。Cloud9でVCT LOCK//INに挑みますが、2回戦敗退。yayはわずか5か月でCloud9を去ることになります。その後はNA地域のChallengersリーグのDisguisedに加入するものの、NA Split2では最下位、7連敗するなどもあり、2か月で脱退しています。
世界大会累計キル数第2位
2023年はほとんど世界大会に出場することがなかったyayですが、実は世界大会累計キル数が第2位。これだけで2022年シーズンどれだけyayが活躍してきたかわかりますね。ちなみに世界大会累計キル数トップ3は以下のようになっています。
- 第1位:Victor 1664キル
- 第2位:yay 1653キル
- 第3位:Derke 1639キル
yayがBleed Esportsに加入した経緯
実はBleed Esportsは昨年9月にすでにyayに100万ドルでオファーを提示していました。昨年からyayの獲得を検討していたようですね。ただ、NA地域からパシフィック地域への移行は難しく、当時はyayがBleed Esportsに加入することはありませんでした。
では、いったい何がyay獲得のきっかけになったのでしょうか。それはBleed EsportsのヘッドコーチであるLEGIJAの存在です。LEGIJAはyayと同じくCS:GOの競技シーンで選手として活躍したことがあり、さらにコーチも務めていました。そのほかにもNA地域の競技シーンで活躍した経験も。
実際にLEGIJAがyayにコーチング等をしたわけではありませんでしたが、yayとは長い時間を過ごし、かなり親しかった模様。Bleed EsportsはそんなLEGIJAとyayの関係性の良好さが今回の獲得につながったと語っています。、
Bleed Espoortsはどんなチーム
最後にBleed Esportsはどんなチームなのかを見ていきましょう。Bleed Esportsは2023年のVCT アセンショントーナメントパシフィックでSCARZを破り、見事2年間のパシフィックリーグ参戦の権利を獲得したシンガポールのチームです。
Bleed Esportsのロースター
Bleed Esportsのロースターは以下のようになります。
2023年ロースター | 2024年ロースター |
---|---|
sScary | sScary |
nephh(→OUT) | Egoist(→IN) |
Crazyguy | Crazyguy |
Juicy(→OUT) | yay(→IN) |
Deryeon | Deryeon |
JayH(→OUT) |
兵役による脱退
VCTアセンショントーナメントパシフィックでデュエリストとして活躍したJuicyは現在16歳、インターナショナルリーグは18歳以上から参戦可能ということとシンガポール選手のため数年間兵役に行く必要があるため脱退しました。Juicyの脱退を受け、yayは再びジェットやチェンバーを中心に使用していくのではないかと予想されています。
そして主にイニシエーターを担当していたnephhも兵役のため脱退。Crazy RaccoonのRasもそうですが、兵役によって競技シーンを離れる有名プレイヤーも数多くいますね。
Egoist加入
Egoistは2023シーズンパシフィック地域のチームで最高の成績を収めたPaper Rexの初期メンバー。東南アジアでは準優勝も数多くしており活躍してきました。しかし、Egoistもシンガポール出身の選手。兵役で2021年6月から競技シーンを離れていました。
そして2023年2月に東南アジアのX10に加入し、競技シーン復帰。約1年半のブランクを感じさせないプレイで惜しくもBleed Esportsには敗れるもののマレーシア・シンガポール地域で2位を獲得しています。同じくシンガポール出身のプレイヤーで世界最高のデュエリストの呼び声も高いJingggが兵役で競技シーンを離れることが発表されていますが、Egoistと同様に復帰してくれるといいですね。
まとめ
今回はNAの悪魔yayがBleed Esportsに加入したことについて紹介してきました。yayは2023年シーズンは世界大会にほとんど出場していなかったものの累計キル数は2位。1年間を通して常に世界ベスト3以上の成績を収めたOptic Gamingの活躍に大きく貢献していたことがわかりましたね。
そしてyayが加入したBleed Esportsは2024年シーズンから初めてパシフィックリーグに参戦。世界トップレベルのデュエリストを引き入れていったいどんな活躍を見せてくれるのか非常に楽しみですね。