FPSで自分にあった感度を見つけるというのは重要なことです。もちろんApexの感度も同じことが言えます。Apexの感度の合わせ方はPC、PS4、Switchと基本的には同じです。しかし、マウスを使うPCとPADを使うPS4とSwitchでは少し感度設定の項目が異なります。
そこで今回はそれぞれのデバイスでの感度の合わせ方・おすすめ設定を紹介していきます。また、Apexの感度では設定を公開しているトッププレイヤーも多くいます。プロプレイヤーや有名ストリーマーの感度設定も紹介していくのでぜひ参考にしてみてください。
Apexの感度設定-視野角-
Apexの感度の合わせ方を紹介する前にまずは視野角の設定について見ていきましょう。
視野角とは?なぜ最初に設定するの?
まず最初に設定すべき項目は「視野角」です。「視野角」とは画面に映る視界の広さを表します。大きくすれば今まで画面から少し外れて見えなかった部分も見えるようになる一方で、正面との距離が少し遠くなります。逆に小さな値に設定すると、視点を動かさずに見える範囲は狭くなりますが、正面との距離が近くなり、正面の敵が大きく見やすくなります。
つまり、視野角の設定によって正面に見える敵の大きさが変わってくることを意味しています。見える敵の大きさが違うということは、照準を合わせるために動かす範囲が変わってくるということです。そのため、せっかく感度を合わせても、後で視野角を変更してしまうと感度が勝手に変わってしまったように感じてしまいます。まずはApexの感度を決める前に視野角の設定をしましょう。
おすすめの視野角設定
Switchでは最大の視野角が70までとなっているので、絶対に70に設定することをおすすめします。その他プラットフォームのおすすめの視野角の設定は「104〜110」です。多くのプロがこの高い視野角の範囲でプレイしています。
高い視野角の範囲に設定するのにはいくつかのメリットがあります。
- 広い範囲の索敵ができる
- 敵の動きが遅く見える
- 武器のリコイルが小さくなる
ただし、敵が小さく見えるというデメリットもあります。有名ストリーマーのまろんのApexの感度を真似したいというプレイヤーは、まずは視野角を104に設定してみてください。中には視野角を90と小さい値でプレイしているプレイヤーもいます。Crazy Raccoon所属のRasもその一人です。おすすめ設定は「104〜110」ですが、必ず正しい設定というわけではないので、自分好みの設定を探してみてください。
基本的な感度調整
次にどのプラットフォームでも共通して言えるApexの感度合わせの方法について見ていきましょう。Apexの感度調整は、はじめは射撃訓練場で行うことをおすすめします。
腰うち感度
「腰うち」とは、スコープを覗きこまずに射撃をする方法です。Apexでは、この射撃方法を使用する場面が多くあるので、Apexの感度設定では重要な項目です。
まずは射撃訓練場に行きましょう。射撃訓練場にはbotがあるので、「bot撃ち」でフルオート武器で200ダメージ程度を安定して出せるようになることが理想です。実戦を想定して左右に動きながらやジャンプしながら撃つことにもここで慣れましょう。実戦で腰うちは特にショットガンを持ったときに使用します。フルオート武器に加えてショットガンでも安定して高ダメージが出るように調整しましょう。
ADS感度
「ADS感度」は、スコープを覗いた時の感度です。こちらも基本的には腰うち感度の調整と同じように、動きながらフルオート武器で200ダメージ程度を安定的に出せるようになるのが理想です。
PC(キーマウ)の感度調整
つづいてはPCでキーマウ(キーボード・マウス)でプレイしているプレイヤーのApex感度の調整方法について見ていきましょう。
マウス加速
「マウス加速」はキーマウプレイヤーであれば絶対にチェックしてほしい項目です。「マウス加速」とは、マウスを動かす速度によってカーソルの移動距離が変化する機能のことです。つまり、マウスを動かす速度によって勝手に感度が微調整されてしまうことになります。
この設定はApexの感度設定からではなく、PCのマウス設定から設定することができます。マウスのプロパティを開くと「ポインターの精度を高める」という項目があります。この項目を必ず「オフ」にしてください。Apexの感度に限らず、細かなマウス操作が必要な時は邪魔になる設定です。特にApex初心者はこの設定に気づかずにプレイしていることが多いのでチェックしてみてください。
DPIを設定
つぎにDPIの設定です。「DPI」とはマウスを動かしたときにマウスポインターがどれだけ動くのかを表したものです。この数値が高ければ高いほどマウスを少し動かすだけで、マウスポインターが大きく動くようになります。
DPIはマウスごとに設定されている場合が多いので、マウスを購入する際にはチェックしてみてください。また、マウスによってはDPIをいくつか選択できるようになっているものもあります。
eDPI
「eDPI」は、プレイヤーの感度を表す数値になります。eDPIは次のように計算されます。
eDPI=DPI×ゲーム内感度
つまり、DPI、ゲーム内感度がそれぞれ違うプレイヤーでもeDPIが同じになっていれば、基本的に同じ感度でプレイしているということになります。あこがれのプレイヤーのApex感度と同じ設定にしたいという場合は、ゲーム内感度を合わせるのではなく、eDPIを同じにするようにしなければ意味がないので注意しましょう。
ただし、eDPIが同じでもDPIが違うと若干の違いが生じます。DPIが高いと微細な手の震えなどもマウスが拾って反映させます。大まかなApexの感度は同じでも、微細な部分では若干のずれがあるということです。
PS4・Switch(PAD)の感度調整
次にコントローラー・PADでプレイしているプレイヤーのApexの感度調整方法について紹介していきます。ApexはPADであれば感度設定はPS5もPCも同じです。
視点加速度設定
PADプレイヤーのApexの感度設定には「視点加速度設定」があります。基本的にこの設定は「0」に近い数値に設定することをおすすめします。
「視点加速度」はスティックを最大まで倒したときに、普通の視点移動速度に加速度を加えて、より速く視点が移動するようになる設定です。普通の視点移動速度に加速度が加わるということは、簡単に言うと急に感度が変わってしまうということです。感度が急に変わると、同じ感覚でプレイしても全くエイムが合わなくなってしまいます。このような事態を避けるためにも「視点加速度設定」は0に近い数値に設定することをおすすめします。
デッドゾーン
「デッドゾーン」はスティックが反応しない範囲を表しています。基本的にはApexの感度では5%以下の低い値に設定することがおすすめです。そんな中で最強と言われているデッドゾーンの値が「0」です。
0にすると…
- スティックが無駄なく最速で反応する
エイムアシストが効きやすくなる
といったメリットがあります。
コントローラーのちょっとした故障で触っていないのに勝手に視点が移動してしまう状況になったことがあるプレイヤーも多いのではないでしょうか。このような場合は、デッドゾーンを設定して視点が勝手に移動しないようにすることもできます。自分のコントローラーの状態と相談して最適なデッドゾーンの範囲を見つけてみてください。
トッププレイヤーのApex感度
最後におすすめ設定としてApexの感度をプロや有名ストリーマーの設定を紹介していきます。
genburten
最初に紹介するのが「genburten」です。genburtenはApexの世界大会で2連続優勝した世界最強のPADプレイヤーです。そんなApexプロの感度はどうなっているのでしょうか。
視野角 | 110 |
デッドゾーン | 2 |
入力範囲の限界 | 3 |
反応曲線 | 0 |
左右視点移動速度 | 500 |
上下視点移動速度 | 500 |
左右視点移動加速 | 0 |
上下視点移動加速 | 0 |
視点移動付与時間 | 0 |
視点移動付与ディレイ | 0 |
左右視点移動速度(エイム時) | 130 |
上下視点移動速度(エイム時) | 130 |
左右視点移動加速(エイム時) | 0 |
上下視点移動加速(エイム時) | 0 |
視点移動付与時間(エイム時) | 0 |
視点移動付与ディレイ(エイム時) | 0 |
スコープ倍率エイム感度 | オン |
1倍スコープ/アイアンサイト | 1.0 |
2倍スコープ | 1.0 |
3倍スコープ | 1.0 |
4倍スコープ | 1.0 |
6倍スコープ | 1.0 |
8倍スコープ | 1.0 |
10倍スコープ | 1.0 |
エイムをしていない時の視点移動速度は最大の500でかなりのハイセンシでした。エイム時の視点移動速度もデフォルトよりは少し高い数値になっています。PADでも微細なエイム調整に自信があるプレイヤーはぜひgenburtenのApex感度に挑戦してみてください。
まろん
次に紹介するのがRiddleに所属する「まろん」です。Apex運営からチートと間違われ、BANされてしまうほどの実力を持った人気Apex配信者です。まろんのApex感度は以下のようになっています。
視野角 | 104 |
デッドゾーン | 5 |
入力範囲の限界 | 1 |
反応曲線 | 6 |
左右視点移動速度 | 280 |
上下視点移動速度 | 240 |
左右視点移動加速 | 0 |
上下視点移動加速 | 0 |
視点移動付与時間 | 0 |
視点移動付与ディレイ | 0 |
左右視点移動速度(エイム時) | 110 |
上下視点移動速度(エイム時) | 75 |
左右視点移動加速(エイム時) | 0 |
上下視点移動加速(エイム時) | 0 |
視点移動付与時間(エイム時) | 0 |
視点移動付与ディレイ(エイム時) | 0 |
スコープ倍率エイム感度 | オン |
1倍スコープ/アイアンサイト | 1.0 |
2倍スコープ | 1.1 |
3倍スコープ | 1.1 |
4倍スコープ | 1.1 |
6倍スコープ | 1.0 |
8倍スコープ | 1.0 |
10倍スコープ | 1.2 |
まろんのApex感度はgenburtenに比べると低くなっていますね。Apexでは特に横の動きが激しいこともあり、上下よりも左右の感度を高く設定しているようですね。
クライリックス
クライリックスは「TSM FTX」に所属する日本人ストリーマーです。「TSM FTX」といえばApexで世界王者に輝いたこともあり、日本でも有名なプロゲーミングチームですよね。そんなチームにApexのプレイヤーとして、ストリーマー加入したクライリックスの実力は折り紙付きです。
クライリックスのApexの感度は以下のようになっています。
視野角 | 110 |
DPI | 800 |
ポーリングレート | 1000Hz |
eDPI | 960 |
ゲーム内感度 | 1.2 |
エイム時感度 | 1.0 |
マウス加速 | オフ |
マウス反転 | オフ |
ライティングエフェクト | オフ |
1倍スコープ/アイアンサイト | 1.0 |
2倍スコープ | 1.2 |
3倍スコープ | 1.2 |
4倍スコープ | 1.2 |
6倍スコープ | 1.4 |
8倍スコープ | 1.0 |
10倍スコープ | 1.0 |
クライリックスのApexの実力はストリーマーながらも海外プロからも認められるほどです。キーマウプレイヤーはぜひクライリックスの感度設定を参考にしてみてください。
今回は3人をピックアップして感度設定を紹介してきました。視点移動加速は0、マウス加速はオフになっていましたね。PADプレイヤーのgenburtenとまろんは、詳細設定から感度を設定しています。しかし、Apexの感度設定でPADの設定では数字感度という設定もあります。様々なストリーマー大会に出場しているフィジカル最強プレイヤーの「まさのり」や「きなこ」は数字感度設定を使用しています。
まとめ
今回はApexの感度調整方法や、プロの設定を参考におすすめ設定を紹介してきました。感度設定は個人の好みも出る設定なので、まずは自分の好きなプレイヤーに感度を合わせてみて、そこから自分好みにカスタマイズしていくのもいいかもしれませんね。
また、個人の好みが出るといっても必ずこうしたほうがいいという設定も紹介したので、自分の設定がどうなっているのかチェックしてみてください。どんなプレイヤーでも練習次第ではどこまでもうまくなることができます。ホロライブ所属のVTuber湊あくあもApexを1年間練習し、「ソロマスター」を達成しています。ぜひ自分好みをエイムを見つけてApexを練習してみてください。