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ValorantのVCTはValorantの公式大会で最も大きな大会です。「VCT 2022 Stage1 Masters」では、日本から出場したZETA DIVISIONが世界3位に輝いたことで話題にもなりましたね。

そこで今回はVCTとはValorantのどんな大会なのか、日程や仕組み、過去の結果などについて紹介していきます。

Valorant VCT

VCTとはValorantのどんな大会?

「VCT」は「Valorant Champions Tuor」の略で年間を通して、Valorantの世界1位を決めるために開催されている大会です。各地域で予選を戦い、それぞれの地域の代表が集まる国際大会「Masters」がTour期間中に行われます。そこでの勝利数に応じて各チームに「サーキットポイント」が与えられます。最終的に各地域のサーキットポイント上位チームが集まり、年間王者を決める「VCT Champions」が開催されます。ValorantにはLCQ(Last Chance Qualifier)というシステムがあります。サーキットポイントではValorantのVCTの集大成Championsに出場できないチームもいます。最後に各地域のトーナメントで優勝することで、Championsへの出場権を獲得するシステムがLCQです。LCQからこれまで国際大会に出場したことのない国のチームがChampionsに出場することもあり、非常に面白いシステムになっています。

VCTの日程・仕組み

ここではVCTの2022年度の日程や構成について説明していきます。

Valorant・VCTの日程(2022年)

これまでのVCTは以下の構成で行われてきました。

Challengers地域予選
Masters国際大会
LCQ最終地域予選
Champions世界大会

「Challengers」はオープン予選と本選からなり、勝ち上がったチームは各地域の代表が終結する「Masters」に出場します。「Challengers」・「Masters」で獲得したサーキットポイントによって年間世界王者を決める「Champions」に進出することが決定します。2022年は「Challengers」・「Masters」がそれぞれ2回ずつ行われました。

ValorantのVCTの2022年の日程は以下のようになっています。

 日程
Challengers Stage12月~3月
Masters Stage 14月
Challengers Stage 25月~6月
Masters Stage 27月
LCQ7月~8月
Champions9月

年間を通してヴァロラントの大会を楽しむことができます。

2023年からのVCTの仕組み

2023年以降からはValorant・VCTの仕組みが新たに変わることがValorant公式から発表されています。ここでは2022年9月現在でわかっている情報を紹介していきます。2023年のVCTの構成は以下の4段階のようになることが発表されています。

1ゲーム内コンペティティブシステム
2Challengers
3インターナショナルリーグ
4グローバルイベント

「ゲーム内コンペティティブシステム」を導入することで、よりわかりやすく誰でも世界大会に挑むチャンスを獲得できるようになっています。また、新たなイベントシリーズとして「Ascension」が設立されることが発表されています。

「Ascension」は各地域のChallengersリーグの勝者が「EMEA」・「南北アメリカ」・「APAC」の3つの地域に区分けされ、それぞれの地域の王者を決定する戦いです。「Ascension」で優勝したチームには翌年の「インターナショナルリーグ」への出場権が与えられます。「インターナショナルリーグ」は「EMEA」・「南北アメリカ」・「APAC」の3つの地域に分かれて、それぞれの地域の上位10チームが参加できるリーグです。「インターナショナルリーグ」は今後年を重ねるごとに参加チーム数を各地域1枠ずつ増やしていくことが予定されています。また、「インターナショナルリーグ」に昇格すると、2年間「インターナショナルリーグ」で戦い続けられることが約束されます。しかし、保証はあくまで2年間になります。たとえ世界1位を獲得していたとしても、2年経過後は「Challengers」に戻り、また勝ち進まないといけなくなります。

今までのValorantのVCTの世界大会は「Masters」と「Champions」で複数回行われてきました。新たなVCTの世界大会は「グローバルイベント」のみで現在は年に何回開催するかは明確にされていません。もしかすると、今後のVCT・Valorantでは世界大会が年に1回の開催になるかもしれませんね。

VCT出場チーム・大会結果

ここでは2022年にValorantのVCTに出場したチームや大会結果について紹介していきます。

VCT 2022 Masters Stage1

「VCT 2022 Masters Stage1」の出場チームと結果は以下のようになっています。

順位チーム名地域
1位Optic GamingNA
2位LOUDBR
3位ZETA DIVISIONJP
4位Paper RexAPAC
5‐6位DRXKR
5‐6位G2 EsportsEMEA
7‐8位Team LiquidEMEA
7‐8位The GuardNA
9-10位Ninjas in PyjamasBR
9-10位XERXIAAPAC
11-12位FnaticEMEA
11-12位KRÜ EsportsLATAM

これまで日本地域は世界大会でわずか1勝しか獲得したことがありませんでした。そんな中で「VCT 2022 Masters Stage1」では「ZETA DIVISION」が世界3位まで躍進し、話題にもなりました。「ZETA DIVISION」は2021年の「LCQ」を辞退してまで、練習に励んでおり、その結果が実った大会にもなっています。初戦は「DRX」に大敗したものの、そこから勝ち進み、「DRX」との再戦でも見事勝利を収めました。そんなシンデレラストーリーを見せたことで「ZETA DIVISION」は世界的にも人気のあるチームになりました。2022年8月18日に発表された、2022年Valorantで最も人気のあるチームの1位に「ZETA DIVISION」が輝いています。

VCT 2022 Masters Stage2

「VCT 2022 Masters Stage2」の出場チームと結果は以下のようになっています。

順位チーム名地域
1位FunPlus PhoenixEMEA
2位Paper RexAPAC
3位Optic GamingNA
4位FnaticEMEA
5‐6位DRXKR
5‐6位LeviatánLATAM
7‐8位Guild EsportsEMEA
7‐8位XSETNA
9-10位KRÜ EsportsSA
9-10位NorteptionJP
11-12位LOUDBR
11-12位XERXIAAPAC

「VCT 2022 Masters Stage2」では、「VCT 2022 Masters Stage1」ではEMEA予選1位通過ながらも、ロシア・ウクライナ問題で渡航が出来ずに、辞退した「FunPlus Phoenix」が登場し、優勝まで駆け上がりました。Stage2でも、選手の一人がビザの問題で渡航できず、グループステージは他のチームから選手を1名レンタルして戦うといった苦しい戦いを強いられました。そんな中でも最終結果は優勝で、強さをいかんなく発揮していきました。また、「Paper Rex」はアジア勢で初めてValorant・VCTのグランドファイナルに進出する好成績を残しています。Stage1でも4位と安定した強さを見せ、Championsでの活躍も期待されているチームの一つです。

VCT 2022 Champions

2022年8月31日から「VCT 2022 Champions」が開催されています。「VCT 2022 Champions」の出場チームは以下のようになっています。

チーム名地域
Optic GamingNA
XSETNA
100ThievesNA(LCQ)
FunPlus PhoenixEMEA
FnaticEMEA
Team LiquidEMEA(LCQ)
Paper RexAPAC
XERXIAAPAC
BOOM EsportsAPAC(LCQ
KRÜ EsportsSA(LCQ)
FURIASA(LCQ)
LeviatánLATAM
ZETA DIVISIONJP
DRXKR
LOUDBR
EDward GamingEAST ASIA(LCQ)

「BOOM Esports」はインドネシア、「EDward Gaming」は中国から初の国際大会出場チームになっています。「ZETA DIVISION」が1年間を締めくくる集大成の大会で、前々回の世界3位の記録を更新することができるのか、非常に注目の大会です。

また、「Fnatic」や「DRX」はValorantのVCTで常に優勝候補として挙げられながらも、まだ優勝経験がないチームなので、今回こそは優勝できるのか注目チームの一つです。Valorant・VCTの年間王者を決める大会でどんな選手・チームが活躍するのか非常に楽しみですね。2022年のValorant・VCTの結果では、マイナーリージョンが上位入賞を果たすようになり、世界大会の競争率が激しくなりました。

VCT 2022 Champions注目選手

2022年8月31日からValorant「VCT 2022 Champions」が開催されています。ここでは「VCT 2022 Champions」に出場する注目選手を紹介していきます。

yay(Optic Gaming)

yay選手は「El Diablo(悪魔)」と異名でも知られる圧倒的なAIM力の持ち主です。大会では常に「チェンバー」をピックしてきました。今大会でナーフの入ったチェンバーを使い続けるのかどうかも注目ポイントです。

Asune(100Thieves)

Asuna選手は常に強いと言われ続けてきた選手で、ようやく「Champions」の舞台に勝ち上がってきた選手です。チームのエースとして活躍し、LCQでは過去にValorant・VCTで世界王者に輝いた「Sentinels」相手に、2度のエースを決め、チームを勝利に導きました。

Shao(FunPlus Phoenix)

Shao選手は、「VCT 2022 Masters Stage2」のMVPといっても過言ではない選手です。1v3や1v4の状況でも勝ちをつかみ取るクラッチ率の高さが注目です。「VCT 2022 Masters Stage2」では、クラッチ率50%越えの数字も残しています。

Benkai(Paper Rex)

Benkai選手は、前に進み続ける圧倒的な攻撃力から「W Gaming」とも呼ばれる「Paper Rex」の中で、後ろの警戒などを怠らないチームを支える選手です。プレイ面だけでなく、選手入場のシーンでは毎回コスプレをして入場してくるので、ぜひそんなところにも注目してみてください。

Zmjjkk(EDward Gaming)

Zmjjkk(カンカン)選手は、圧倒的な破壊力を持った選手です。現在はアジアNo.1のエイム力の持ち主とも言われています。初めて望んだ国際大会であるLCQでは、9マップを戦い、そのうち5マップでゲームMVPを獲得する素晴らしいパフォーマンスを見せました。初のオフライン大会である「VCT 2022 Champions」でもその破壊力を見せることができるのか注目の選手です。

まとめ

今回はValorant・VCTの仕組みや日程、出場チームについて紹介してきました。ValorantのVCTの結果は上位に様々な地域がおり、どの地域が優勝するのか最後の最後まで分からない大会ですね。2023年には新たに仕組みが変わっていくことが分かりましたね。Valorantは日本地域の活躍も著しく、世界的にも注目されているeスポーツの競技タイトルなので、気になった方はぜひ「VCT」をチェックしてみてください。