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いま日本でも多くの盛り上がりを見せているeスポーツ。人気ストリーマーやVTuberもゲーム配信をしている人がたくさんいますよね。彼らの活躍もeスポーツがはやるきっかけの一つになっています。そこで問題となっているが「ゴースティング」です。ゴースティングはオンラインゲームにおいて不正行為の一つであり、場合によってはになったりもします。

しかし、ゴースティングといきなり言われても何のことかわからないという人もいると思います。そこで今回はいまさら聞けないハイン氏・ゲーム用語の一つであるゴースティングについて解説していきます。

ゴースティングとは

ゴースティングとは配信しているプレイヤーと意図的に同じマッチに参加し、配信を見ながら配信者が不利になるような立ち回りをすることです。ゴースティングのことを「G」と言ったりもします。海外では「ストリームスナイプ」、「ストリーミングスナイプ」なんて呼ばれたりしていますね。ゴースティングプレイヤーは配信者がマッチをかけるタイミングに合わせて自分もマッチをかけ、同じマッチに入るようにします。配信者側の位置・装備・状態などを配信上で一方的に確認されるため、ゴースティングをしているプレイヤーが圧倒的に有利になるというわけですね。そんな悪質なプレイヤーの中にはチートまでも使って配信者を倒しに行くなんてプレイヤーもいます。

配信者は楽しくゲームをプレイする姿をリスナーに届ける仕事をしているのにいきなりそんなプレイヤーたちに邪魔されてはまともな配信ができませんよね。配信自体が仕事なのである種の営業妨害となります。フォートナイトではゴースティングがひどく、そのひどさを動画に投稿する配信者も多数いました。

過去には配信者同士のゴースティングが話題にもなりました。Among Usという人狼系のゲームで配信者のなつめ先生のゴースティング疑惑が上がったこともあります。

また、eスポーツとは何かと思いながらも配信を見て始めるきっかけになりそうだった人も、ゴースティングに荒らされている配信を見てしまうとゲームに参加しづらくなってしまいます。配信者だけでなくゲームの運営側から見ても問題の悪質な行為であることがわかりますね。

ゴースティングは規約違反

ゲームによってはゴースティングを規約違反行為として明記している場合があります。日本でも人気のバトルロイヤルゲーム・Apexなんかはゴースティングを規約違反行為としていますね。ゴースティングをすること自体悪質な行為ですが、行った場合はBANされゲームをプレイできなくなるので絶対に行わないようにしましょう。

ゴースティング以外にもスマーフという行為もゲームの規約違反になっており、アカウントBANになるケースがあります。スマーフとはゲームの上級者がサブアカウントなどを作り、初心者と意図的に同じマッチに参加することです。初心者はいきなり上級者と戦っても当然勝てないので「初心者狩り」とも呼ばれていますね。

意図的に自分が有利になれるマッチに悪質に参加する行為という点ではゴースティングもスマーフも一緒ですね。

ゴースティング対策はあるの?

配信者からすれば一方的に悪質なプレイヤーに妨害されるゴースティング。ゲームの運営側がどんどんBANしてくれれば規約違反行為として周知され、行うプレイヤーも減りますが、運営側もそこまでゴースティングに集中して時間を割けないのも事実。もしゴースティング行為が繰り返される場合は配信者側でも対策をしなければいけません。そこで今回はゴースティング対策として伝説の配信を作り出した渋谷ハル・うるか・あれるの対策方法を例に紹介していきます。

配信時間に遅延を導入する

ゴースティング 渋谷ハル
引用:渋ハルカスタムスタッフ

配信をする際には実際に配信者がプレイしている状態と、リスナーが配信を見ている時間をずらす、配信遅延を導入するということができます。先に説明したようにゴースティングプレイヤーは配信者がマッチをかけるタイミングに合わせて自分もマッチをかけます。配信時間に遅延があると、どれくらい遅延があるかわからなければゴースティング側もタイミングを合わせることができなくなるわけです。

渋谷ハル・うるか・あれるは度重なるゴースティングに悩まされ、12時間遅延を付けた配信を行いました。Apex界隈でも伝説となっている遅延配信ですね。しかも遅延時間がバレたきっかけは夜にお昼ご飯の話をしたからです。

しかし、配信時間に遅延を導入すると配信者がリスナーのコメントをリアルタイムで見て反応することができなくなります。リスナーとのコミュニケーションが重要な配信者としては大きなデメリットですね。

マッチングサーバーを細かく変更する

ゴースティングの被害にあった場合は、再び同じマッチにならないようにマッチングのサーバーを変更するという手段があります。ただし、ここでどこのサーバーを利用しているのかを公開してしまうと全く意味がないので注意してください。

しかし、この方法ではサーバーが現在プレイしている場所から遠くなれば遠くなるほどPing差が出て自分が不利になってしまいます。Pingとはサーバーからの応答速度の速さを表したものです。サーバーと自分がプレイしている場所が近ければPingが低く、プレイヤー自身が素早く状況を理解して反応することができます。

マッチをかける際に配信画面を隠す

配信画面を隠すというゴースティング対策もあります。配信画面を隠し、ゲーム音を消すことでいつマッチをかけたかわからないようにしてゴースティングプレイヤーがタイミングを合わせられないようにするということです。

また、一つ前に紹介したサーバーの変更はリスナー側にどこのサーバーを選択しているかわからないように配信画面を隠して行いましょう。Apexではマッチの最初にチャンピオン部隊が表示され、チャンピオン部隊が同じだと同じマッチに参加できたと悟られてしまうので、チャンピオン部隊の表示が消えるまで配信画面を隠し続けることをおすすめします。

匿名モード

多くのゲームではキルログなどを通してプレイヤーの名前がわかるようになっています。例えばApexでは戦闘が起こっているような銃声とキルログを合わせればどこに誰がいるかわかってしまいます。そこで有効なのが匿名モードです。多くのゲームでは実際のプレイヤー名を表示せずに、使用しているキャラクターと数字だけの表記に変更する匿名モードがあります。ゴースティングと同じマッチに参加してしまったとしても配信画面を見続けていない限り正確な情報はバレなくなります。

また、たまたま同じマッチに参加したプレイヤーが配信者がマッチしているとキルログを使って集まってくるなんてこともあります。ゴースティング対策以外にもそういったプレイヤーに対しても有効な行為の一つとなっているので多くの配信者はこの匿名モードを活用しています。

プレイヤー名の変更

最後に紹介するゴースティング対策はプレイヤー名の変更です。最初に紹介したようにゴースティングプレイヤーの中にはチートを使ってまで仕掛けてくるプレイヤーがいます。チートを使っているプレイヤーの中には、マッチしているプレイヤーの名前が表示されている場合があります。つまり先に紹介した匿名モードが意味をなさなくなってしまうということですね。

そういったプレイヤーに対して有効なのがプレイヤー名の変更です。しかし、そこまでしても結局はチート使用者なので配信者側が圧倒的に不利なことには変わりありません。

ゴースティングが話題に

ここからはゴースティング問題として話題になった事象をいくつか紹介していきます。

Among Usゴースティング

Among Usとは人狼系のゲームで多くの配信者が集まり配信者同士で楽しんでいる姿をよく見かけますね。そんなAmong Usでもゴースティングが問題になったことがあります。それがなつめ先生のゴースティング疑惑とうる船解散です。なつめ先生のゴースティングはあくまで疑惑で今ではなかったものとしてすでに解決しています。

もう一つ話題になったのがうる船の解散です。うる船とはAmong Us実況者が集まったグループのことです。このグループに所属していたなかのっちがゴースティングをしていたことが判明し、最終的にはグループの解散となる運びになりました。なかのっちとしては企画を盛り上げたいがために行った行為でしたが、そもそも人狼系のゲームでゴースティングをしてしまえば、ゲーム性自体が崩壊してしまいます。

フォートナイトゴースティング

先に紹介したようにフォートナイトでは配信者のゴースティング被害が多く、動画にして被害を訴える配信者すらいます。フォートナイト最強プレイヤーであるNinjaもゴースティングが原因で一時期フォートナイトの配信をやめていました。

しかし、このゴースティングを企画化したプレイヤーがいます。それがねこくんです。ねこくんはゴースティングあり配信を味方に内緒でするドッキリ企画やゴースティングプレイヤーが家にいるドッキリなどを企画してきました。ねこくんのゴースティングをうまく活用した配信企画には驚かされますね。

まとめ

今回はゲーム・配信業界でたびたび話題になる用語・ゴースティングについて解説してきました。ゴースティングがいかに悪質な行為かわかりましたね。ゲームによっては規約違反でアカウントBANにつながるなんてこともあるのでみなさんは絶対にしないようにしてください。ゴースティングがあるだけで配信者の配信が難しくなり、配信者だけでなく視聴者側もその配信を楽しめなくなってしまいます。好きな配信者がゴースティングのせいで配信活動をやめてしまったら最悪ですよね。

今後もEsports.netではいまさら聞けないといったようなゲーム用語についても解説していくのでぜひ参考にしてみてください。

ゴースティングのよくある質問

ここではいまさら聞けないゲーム・配信用語ゴースティングに関連するよくある質問を3つ回答していきます。


ゴースティングとスナイプの違いは?


ゴースティングは同じマッチに入り、配信を見ながら意図的に配信者の不利になる立ち回りをすることで、スナイプは同じマッチにタイミングを合わせてはいるだけの行為です。配信者の中にはゴースティングはダメだけどスナイプはOKといった人もいますね。また、Apexのアプデでカスタムが追加される前はプロ同士がマッチのタイミングを合わせるスナイプスクリムで練習が行われていました。

MOBAでもゴースティングは発生しているの?


MOBA系のゲームでもゴースティングは発生します。MOBAとはマルチオンラインバトルアリーナの略で、味方と協力しながら敵の陣地を攻略していき最終的に敵の本拠地を破壊したチームが勝利となる陣取りゲームのようなゲームです。MOBAの中でもLeague of Legendsは世界的にも人気のあるタイトルでeスポーツといえばLeague of Legendsといわれるほどのゲームなのでぜひ一度チェックしてみてください。

ゴースティング対策でValorantの名前変更はできるの?


ゴースティング対策の一つである名前の変更はValorantでもできます。Valorantの名前変更は簡単にできる一方で、一度変更してから30日間は変更できないという制限が設けられているのでタイプミスや入力間違いには十分注意しましょう。