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昨今ゲーム配信業界の盛り上がりはすさまじいものがありますよね。しかし、そんなゲーム配信業界で問題視されている行為があります。それがスナイプです。中にはスナイプOKと明言している配信者もいますが基本的には悪質な迷惑行為としてスナイプを認めていない配信者が多数です。

これまであまりゲーム配信界に触れてこなかった人はスナイプがいったいどんな行為なのかわからないという人も多いと思います。そこで今回はいまさら聞けないゲーム用語の一つとしてスナイプはいったいどんな意味なのかを紹介していきます。似ている用語のゴースティングとの違いについても紹介していきます。

スナイプ とは
引用:Activision Publishing, Inc.

スナイプとは

スナイプとは意図的に特定のプレイヤーと同じマッチに入ることを狙う行為のことです。特に配信者のプレイヤーであればマッチング画面を配信上に移しているのでマッチに入るタイミングを合わせやすくなるため狙われやすくなっています。スナイパーで狙い撃つような行為なのでスナイプと呼ばれています。

TSM、FaZe ClanでeスポーツのAPEX競技シーンで活躍しているSnip3down(スナイプダウン)ももしかするとこの配信に現れるスナイププレイヤーを倒すという意味が名前の由来になっているのかもしれませんね。eスポーツとはコンピュータゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称のことです。

ゲームでたびたび問題となるチーミング行為、同じマッチに入り、敵なのに協力する行為もこのスナイプを利用しています。ほかのプレイヤーとマッチングのタイミングを意図的に合わせて同じマッチに入っているわけですね。

スナイプはBADマナー

スナイプをするプレイヤーにも種類がいます。悪質なものだと先ほど挙げたようにチーミングをするためだったり、ゴースティング行為をするためだったりします。中にはただ好きな配信者と同じマッチに参加して戦ってみたいという思いのプレイヤーもいます。

しかし、それらはすべてスナイプのひとくくりになりBADマナーな行為とされています。もし仮に好きな配信者にスナイプして戦い続けたことで、配信者側がスナイプ行為を嫌がって配信活動をやめてしまうなんてことになったら最悪ですよね。たとえ好きな配信者とマッチングしてみたかっただけだとしてもスナイプ行為は絶対にやめましょう。たまたま同じマッチに参加することを願ってプレイしましょう。

スナイプとゴースティングの違いは

スナイプと似たようなゲーム用語があります。それがゴースティングです。ゴースティングはまず狙った特定のプレイヤーと意図的に同じマッチに参加します。ここまではスナイプと同じですね。

しかし、ゴースティングはここからも配信画面などを見続けて、狙ったプレイヤーが不利になるような動きをし続けます。普通であれば視界にとらえていないプレイヤーの動きはわかりませんがゴースティングプレイヤーは配信画面を見続けることで常に一方的に配信者の動きをとらえ続けられます。APEXやValorant、LoLといったゲームをプレイしたことがあるプレイヤーならわかると思いますが、一方的に常に動きを敵に把握されていては勝てる可能性が格段に減少してしまいます。状態が悪い中にゴースティングプレイヤーが最高の状態で戦闘を仕掛けることも容易になります。

スナイプはBADマナーどまりですが、ゴースティングは規約違反としてBAN対象にしているゲームも多数あります。フォートナイト最強プレイヤーとして知られるNinjaもこのゴースティングによって一時期配信活動を休止したりもしているので絶対にゴースティングはしないようにしましょう。

スマーフとチーミングの違いは

チーミングと似たようなゲーム用語でスマーフと呼ばれる行為があります。スマーフとは上級者がサブアカウントなどを利用して初心者・自分よりランクの低いプレイヤーと意図的にマッチし、マッチに参加しているほかのプレイヤーを圧倒することです。初心者狩りなんて呼ばれることもありますね。

このスマーフを利用して自分よりランクの低いプレイヤーとパーティを組み、そのプレイヤーのランクを上げる手伝いをすることをブースティングと呼びます。スマーフ、ブースティングはゲームによっては規約違反行為に当たりBAN対象になっている場合があります。そんなプレイヤーを見かけたときにはなるべく通報機能を活用するようにしましょう。

スナイプが認められているケース

配信者の中にはスナイプOKと明言している人もいます。スナイプをある種、配信者とファンのプレイヤーが戦えるファンサービスの一環として考えているわけですね。

しかし、今ではマッチ内に野良のプレイヤーも混じっている、スナイプでまじめに普通通りの戦闘を行わないプレイヤーもいるのでなかなかスナイプOKとしている配信者は聞かなくなりました。スナイプは狙ったプレイヤーだけでなく、野良のプレイヤーに対して迷惑が掛かってしまうということですね。

また、過去にはAPEXでスナイプスクリムと呼ばれるものが開催されていました。これはAPEXにカスタムマッチがなかったころにプロ同士の練習をどうしようか考えた時に、参加プロ全員でマッチのタイミングを合わせることによって同じマッチに参加してスクリムを開催していたものです。今ではカスタムマッチも充実しているのでAPEXでスナイプカスタムが開催されることもなくなりました。

スナイプタイマーの利用

実はスプラトゥーンやフォートナイトで仲間と時間を合わせてタイミングよくマッチングするためのスナイプタイマーと呼ばれるブラウザのサイトがあります。ただしこちらのサイトにも「他人に迷惑をかけずに仲間内だけで楽しむためだけに利用すること」、「ゴースティング・チーミング行為には利用しないこと」が明言されています。スナイプタイマーは仲間内だけで楽しく遊ぶために利用し、絶対に悪用しないようにしましょう。

スナイプ 用語
引用:Activision Publishing, Inc.

スナイプ行為に対する対策は

いくらスナイプがBADマナーだということが定着しても一定数のプレイヤーはスナイプを仕掛けてきます。では、スナイプされてしまう配信者側に対策方法はあるのでしょうか。ここではスナイプに対する配信者側の対策方法をいくつか紹介していきます。

配信時間の遅延

一つ目は配信に遅延を導入することです。スナイプの大前提は特定のプレイヤーとマッチングをかけるタイミングを意図的に合わせることです。配信時間に遅延が入っているとスナイププレイヤーはマッチングをかけるタイミングを合わせることができなくなるというわけですね。ゴースティング対策でも同じ対策方法をとる配信者が多数いますね。

APEXでもスナイプ・ゴースティング対策で配信時間に遅延を入れた対策が良くとられます。中でも有名なのが渋谷ハル・うるか・あれるの12時間遅延配信ですね。

しかし、遅延時間を公開してしまうとうまくタイミングを合わせてマッチに侵入してくるスナイププレイヤーもいるので注意してください。また、配信に時間遅延を導入するとリスナーのコメントをリアルタイムで見られないなど配信者側でのデメリットも多数あります。

マッチングサーバーの変更・非公開

二つ目はマッチングサーバーを変更・非公開にすることです。多くのオンライン対戦ゲームには多数のサーバーが用意されています。サーバーとはゲームの正確な状況をプレイヤーに表示するため、各プレイヤーの入力を受信し処理しているもののことです。このサーバーが住んでいる地域に近ければ近いほど快適にゲームをプレイすることができいます。日本に住んでいるのであれば東京サーバーでプレイすると快適にゲームができますね。

ゲームのマッチングはこのサーバーが同じプレイヤー同士がマッチングするように設定されています。つまりサーバーが違う場合にはマッチングのタイミングを合わせたとしても同じマッチに参加することはできなくなるということですね。しかし、例えば日本に住んでいる場合であれば、東京サーバー以外のサーバーでプレイすると、東京サーバーに比べてどうしてもラグが生じてしまいます。そのため配信者側からするとデメリットがあるということですね。また、Pingの情報やサーバーを公開してしまうとスナイププレイヤーがサーバーを合わせてきてしまうので注意してください。

マッチング画面を隠す

三つ目はマッチング画面を隠すことです。何度も言うようにスナイププレイヤーはマッチングのタイミングを合わせることで意図的に同じマッチに参加してきます。マッチング画面を隠していつマッチングをかけたかわからないようにすることでタイミングを合わせることを防ぐことができます。ゲームによってはマッチングをかけた際に特定の効果音が鳴る場合もあるのでゲーム音も消しておくことをおすすめします。

プレイヤーをブロックする

最後に紹介するスナイプ対策はプレイヤーをブロックすることです。ゲームによってはプレイヤーをブロックすることによって次回以降のマッチングで同じマッチにならないように調整してくれる機能があります。OW2などはこの機能を採用していますね。

スプラトゥーンがスナイプ対策

2020年10月にはスプラトゥーン2はアップデートでスナイプ対策を導入しています。ガチマッチやふぇすにおける上位帯のプレイヤーのマッチング画面でプレイヤー情報が隠されるようになりました。実際にマッチが開始するまでスナイプができているかどうかわからないようになったというわけですね。スナイプはBADマナー行為の一つとしてゲーム運営側も対策を考えている行為の一つになっているということもわかりましたね。

まとめ

今回はいまさら聞けないゲーム用語の一つ「スナイプ」の意味や対策について紹介してきました。スナイプはゴースティングやチーミングといった規約違反行為につながるBADマナー行為であるということがわかりましたね。特定のプレイヤーだけでなく、同じマッチに参加した野良のプレイヤーにも迷惑がかかるので悪質なスナイプ行為は絶対に行わないようにしましょう。

また、スナイプタイマーもあったりと仲間内で楽しむだけであればスナイプ行為が認められている場合もあるので、規約などをしっかり読んで注意しながら楽しむように使いましょう。

スナイプのよくある質問

ここではいまさら聞けないゲーム・配信用語スナイプに関連するよくある質問を3つ回答していきます。


apexの配信にスナイププレイヤーはどれくらいいるの?


スナイプはたまたまマッチングが同じになったというケースも間違いなくあるので、何回も同じプレイヤーとマッチングしてもスナイプぷりえやーと断定することができないのでどのくらいいるのかはわかりません。しかし、悪質なゴースティングプレイヤーは露骨なプレイをしたりとApexの配信、特にランク配信では見かけることが多くあります。

lolにもスナイププレイヤーはいるの?


lolにもスナイププレイヤーはいます。スナイプがLoLの用語の一つとされてしまっているケースもあります。日本のお笑い芸人「はんにゃ」の川島さんもlolの配信中にスナイププレイヤーと何度もマッチし苦しめられていました。

ゲームの運営側でスナイプ対策はしているの?


ゲームの運営側でもスナイプ対策ができるような設定は講じています。ValorantやApexはアプデでほかのプレイヤーからキルログなどで自分の名前が見えないようにする匿名モードが導入されていましたね。