VCT 2025の開催概要が発表!総当たり戦が廃止に!

VCT 2025の開催概要が2024年11月27日に発表。VCT 2024では、アセンショントーナメントから勝ち上がってきたチームの活躍や、中国リージョンのEDward GamingがChampionsを優勝するなど今まで以上のドラマが生まれました。

そこで今回はVCT 2025の開催概要について紹介していきます。チーム数が増えたこともあり、試合数は増えますが、総当たり戦は廃止されることが決定。オフシーズンでさまざまなことを試しているチームがVCT 2025の新たな形式でどんな戦いを見せてくれるのでしょうか。

VCT 2025開催概要

まずはおおまかなVCT 2025の開催概要を見ていきます。VCT 2025はMastersが2回、Championsが1回の構成とこれまでと大きな枠は変わりません。開催されるのは以下のものになります。

• VCT KICK OFFトーナメント
• VCT Masters Bangkok
• VCT インターナショナルリーグ Stage1
• VCT Masters Toronto
• VCT インターナショナルリーグ Stage2
• VCT Champions

KICK OFFトーナメント

まずは2025年1月からのKICK OFFトーナメントで幕開け。それぞれのリーグのKICK OFFトーナメントの開始日は以下のようになっています。

• 1月11日：VCT CHINA
• 1月15日：VCT EMEA
• 1月16日：VCT Americas
• 1月18日：VCT Pacific

日本チームのZETA DIVISIONとDetonatioN FocusMeが参加するVCT PacificのKICK OFFトーナメントは1月18日からスタートとなります。各リーグの上位2チームがVCT Masters Bangkokの出場権を獲得します。

KICK OFFトーナメントでは各リーグ12チームがダブルエリミネーショントーナメントで対戦。昨シーズンの1～4位チームは2回戦からのシード権を持っています。また、おそらくトーナメントは昨年のリーグ順位をもとに作られ、以下のような対戦になることが予想されます。

• 8位 vs 9位
• 5位 vs 12位（アセンショントーナメント優勝）
• 7位 vs 10位
• 6位 vs 11位

VCT インターナショナルリーグ Stage1

VCT インターナショナルリーグ Stage1では予選を行った後、プレイオフを開催。各リーグのプレイオフ上位3チームがVCT Masters Torontoへ出場します。インターナショナルリーグの開催概要については記事の後半で紹介していくので、そちらもチェックしてみてください。

VCT インターナショナルリーグ Stage2

VCT インターナショナルリーグ Stage2ではStage1と同じく、予選を行った後、プレイオフを開催。各リーグのプレイオフ上位2チームと、チャンピオンシップポイント上位2チームがパリで開催されるVCT Championsへの出場権を獲得します。

VCT 2025の変更点

VCTでは2024年シーズンから2025年シーズンに向けていくつかの変更が行われます。

開催期間

VCT 2025年シーズンは開催期間を変更します。VCT 2024では、非常にタイトなシーズン構成で、各チームの選手の疲労も大きかったでしょう。成績上位で大会を終えたとしても、次の国際大会に出場するには疲労困憊の状態で戦わなければいけませんでした。

また、下位のチームにとっても修正する時間が短く、チーム力をより高め、国際大会への出場権を獲得するには難しい状態となっていました。そこでVCT 2025年はその両方の問題に対して、対策を講じました。

1月のKICK OFFトーナメントで幕を開け、シーズンが終了するのは10月初旬としました。VCT Champions 2024が8月25日に終了したことを考えれば、かなり余裕を持ったスケジュールで各チームの調整ができるようになるでしょう。オフシーズンも少なくなり、ファンが楽しめる時間も増えますね。

各チームの試合数の調整

VCT 2025ではVCT 2024で行われた総当たり戦が廃止。Stage1、Stage2で決まった試合数をこなすことになります。各チームの試合数は最低でも12試合（KICK OFF 2試合、各Stage 5試合）に。そして平均試合数は約18試合が想定されています。

また、最大試合数は23試合（KICK OFF 5試合、各Stage 5試合、各プレイオフ4試合）に増加。さらに国際大会に出場すれば、多くの試合機会が待っています。

チャンピオンシップポイント

VCT 2025ではチャンピオンシップポイントで2チームがChampions出場できるため、非常に重要な要素となります。VCT 2024からチャンピオンシップポイントの獲得方法もアップデート。これにより、シーズンすべての試合が緊張感ある試合になることでしょう。

変更されない点は各Stageのレギュラーシーズン。こちらは引き続き1勝ごとにチャンピオンシップポイントを1ポイント獲得することができます。変更されるのはKICK OFF、プレイオフ、Mastersのポイント。

KICK OFFとプレイオフでは上位4チームに1位3ポイント、2位2ポイント、3・4位1ポイントとポイントが付与されます。そしてMasters Bangkokでは1位5ポイント、2位3ポイント、3位2ポイント、4位1ポイントの付与、Masters Torontoでは1位7ポイント、2位5ポイント、3位4ポイント、4位3ポイント、5・6位2ポイントが付与されます。

総当たり戦の廃止

VCT 2025では、総当たり戦が廃止。各Stageで12チームを6チームごとの2グループに分けます。そしてそのグループごとで総当たり戦を行い、各グループの上位4チームがプレイオフに進出します。グループ分けはStage2でシャッフルされることが発表されていますが、まだ、どのような基準でシャッフルするのかの発表はされていません。

VCT 2025国際大会フォーマット

VCT 2025の国際大会におけるフォーマットはVCT 2024から変更ありません。それぞれのフォーマットは以下のようになってます。

• Masters Bangkok
  • 予選：8チームによるスイスステージ
  • プレイオフ：4チームによるダブルエリミネーショントーナメント
• Masters Toronto
  • 予選：8チームによるスイスステージ（各リーグの1位はプレイオフから出場）
  • プレイオフ：8チームによるダブルエリミネーショントーナメント
• Champions
  • 予選：4チームずつの4グループによるグループステージ
  • プレイオフ：8チームによるダブルエリミネーショントーナメント

VCT 2025出場チーム

最後にVCT 2025の各リーグに出場するチームをおさらいしておきましょう。

VCT PacificについてはBleed Esportsが除名となり、Nongshim RedForce（旧Sin Prisa Gaming）に加え、VCT Ascension Pacific 2位のBOOM Esportsが繰り上げで昇格となっています。

まとめ

今回はVCT 2025の開催概要について紹介してきました。VCT 2024からいくつか変更点がありましたね。特に開催期間が1月から10月上旬までとなったことで、選手のタイトなスケジュールも緩和。ファンとしても長い期間、競技シーンが楽しめるのはうれしいことですね。

現在、Valorantではさまざまなオフシーズン大会を開催。Valorant Radiant Asia Invitationalでは昨年苦戦したDetonatioN FocusMeが大活躍。来シーズンはいったいどんなチームが活躍を見せてくれるのか非常に楽しみですね。