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eスポーツニュース
October 10, 2025

eスポーツと仕事がつながる「eスポーツ×就活フェス Powered by LHH」開催へ

 10月8日、iU(情報経営イノベーション専門職大学、東京都墨田区、学長:中村伊知哉)の ee スポーツ & Zinnovation (Educational eSports & Generation Z innovation)プロジェクト(以下“いいぜ!”)と、Pop Power Project(以下 PPP)は、アデコ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平野健二)の人財紹介事業ブランドであるLHH転職・就活エージェント(責任者:板倉啓一郎)とのパートナーシップのもと、「eスポーツ×就活フェス Powered by LHH」を 2025 年 11 月 2 日(日)・3 日(月・祝)に東京ポートシティ竹芝(東京都港区)にて開催すると発表した。  本イベントは、同日開催の「ちょっと先のおもしろい未来(ちょもろー)2025」()に併設される、eスポーツを通じて学生と企業が出会う次世代型の就職活動支援フェスティバルだ。企業説明・交流ブース、トークセッション、e スポーツ体験コンテンツ等を通じて、参加者が自身の個性やスキルを発信し、企業とリアルにつながる機会を提供する。企画・運営はiUの学生が設立した、株式会社MediAlpha(東京都墨田区、代表取締役 森井創)が行うとの事である。   eスポーツカルチャーを将来の架け橋に  …
eスポーツニュース
October 10, 2025

ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025は混戦模様 広島発の広島 Team IxaがDivision F首位に

 「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025」は大ヒット対戦格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズを使用した、カプコン公式チームリーグ戦である。2018年より始まり、8シーズン目を迎える2025年シーズンは、シリーズ最新作『ストリートファイター6』をプレイタイトルとして開催。全12チームが参画し優勝をかけて激闘を繰り広げる。    チームは6チームごとにDivision SとDivision Fにそれぞれ分けられ、各チーム3名が先鋒・中堅・大将として出場。先鋒と中堅が相手チームに勝利すると10ポイント、大将が勝利すると20ポイントが勝利チームへと割り振られる事になる。なお、ポイントが同じになった場合は選出されていないリザーバー同士での試合となる。そのため、1節の試合ごとに1チームが獲得できる最大ポイントは40ポイントとなる。    また1節ごとにチームには「Home」「Away」の設定が付与されており、Away側は事前に操作キャラと操作タイプを運営に申告し、Homeチーム側はその情報を受け取って対策を立てやすいキャラや操作タイプで挑戦する事が出来るという変則的なルールも搭載。一概に強弱がつきにくい試合システムとなっている。    今大会のなかでも割と波乱含みなのは、Division Fの方だ。REJECTやDetonatioN Focus Meといった強豪がエントリーしており、もちろん両チームとも一切の手加減無しにしのぎを削るのである。対戦相手としてはたまったものではないのだが、そういった中で両者を下し、現状首位となっているのが広島発のeスポーツチームである広島 Tema Ixaである。   産業振興も支える同チームの意気込み    広島 Tema IxaはDivision Fスタート以降、快調な試合展開を見せている。2節目こそREJECT相手に敗北を喫したものの、1節目は中堅・大将が勝利し、3節目と4節目はストレートで勝利を飾っている程に調子が良くなっている状況だ。そのため総得点は120ポイントとなっており、2位のREJECTとは10ポイントの差をつけている。上位3チームまでがプレイオフ進出可能となっている中で、現状同Divisionトップというのは大きなアドバンテージだ。  同チームのチーム説明には「勝敗だけでなく「魅せる試合」を展開し、皆様に楽しんで貰えるよう、応援してもらえるよう、そして、地域振興のお役に立てるように、尽力いたします。少し先の未来、ゲームを観戦しながら余生を過ごすような世の中がきっと来ます。そうなった時に、我々が地域の皆様から愛されるチームになれていたら嬉しいです。」と書かれている。他のチームの紹介と比べると随分と奥ゆかしいが、それもそのはず。REJECTやDetonatioNなどのチームは大手企業がスポンサーとなりエントリーを果たしているが、Team Ixaは広島国際空港株式会社や、もみじ饅頭などで有名な和菓子メーカーやまだ屋、ふりかけメーカーとして有名な田中食品など「地域に根ざした企業がスポンサーとなって、同チームを支えている」のである。    実際に同チームを運営する株式会社ヤルキマントッキーズは、東広島市ふるさと納税の返礼品として同チームのグッズを提供したり、あるいはグッズの公式販売やMinecraftを通したプログラミング教室などを開催している。それでいて同チームは多数のプレイヤーを抱えており、ストリートファイター6のみならずグランツーリスモ7、ギルティギア ストライヴ、Call of Dutyに大乱闘スマッシュブラザーズからクラッシュ・ロワイヤル、果てはARを用いた運動形式のスポーツコンテンツ「HADO」まで、実に様々なタイトルをカバーしている。これだけの選手を抱えながらも、スポンサードが大手企業ではないという特異性は、eスポーツの有名チームとしては珍しいケースである。…
Dota2
October 10, 2025

Dota 2で最悪のプレイヤーが4万時間プレイしてついにクルセイダーに到達

ほとんどのDota 2プレイヤーはランクを上げて上達する姿を見るために時間を費やす。それでも、4万時間もヘラルドに留まり続けたAndreyIMMERSIONほど、粘り強さを体現するプレイヤーは稀だ。 何年にもわたるミームや節目の出来事、そして弛まぬ努力の末、このロシア人プレイヤーはついに最下位から脱却しました。2025年10月現在、世界で最も献身的なDotaプレイヤーはクルセイダーランクに到達した。 AndreyIMMERSIONとは 長年にわたり、アンドレイは記録的なプレイ時間によりDota 2コミュニティで一種のカルト的存在となった。メインアカウントで41,000試合以上を記録しながらも、最下位ランク「ヘラルド」に留まり続ける姿は生きたミームとなった。彼は非公式の「ヘラルドの王」と称されるが、この称号を望む者はまずいないだろう。 ゲーム外では、ロシア軍を退役した気さくな人物だ。40歳に差し掛かる彼は、揺るぎない情熱と最下位ランクを突破できない姿でDotaコミュニティから大きな注目を集めている。 生涯対戦成績は19,486勝21,723敗で、生涯勝率は47.15%である。愛用ヒーローはナイトストーカー(4,800試合)とレイスキング(3,600試合)だ。 「ヘラルド・キング」はもういない しかし残念ながら、アンドレイがわずか2週間でヘラルドからゲーム内3番目に低いランクであるクルセイダーに昇格し、自己最高記録を更新したため、彼の「ヘラルドキング」の称号は剥奪せざるを得ず、退位となる。 執筆時点でアンドレイは既にクルセイダーIIIを突破しており、MMRは約1,800に達している。これは彼が長年(数万試合にわたり)足踏みしていたランク帯よりも約1,200MMR高い数値だ。 アンドレイにとって何が変わったのか? メタヒーローを無視し、レイスキングとナイトストーカーのグラインドを脇に置いて、アンドレイは成功を収められる新しいヒーロー、ウィンターワイバーンを発見した。 過去 100 回のランクマッチを通じて、Andrey はサポートヒーローで 35-3 という輝かしい記録を達成し、努力を重ねながら 22 連勝も達成した。 アンドレイはどこまで行けるか? Dota 2でのキャリアを通して最下位ティアに留まっていたにもかかわらず、Andreyは2週間でMMRを1,000以上も伸ばし、ようやく自分のペースを取り戻したようだ。このパフォーマンスは、彼の最近の成長が単なる偶然ではないことを示唆している。 この調子でいけば、Archon、あるいはLegendでさえ、可能性はゼロではないだろう。プロプレイヤーのほとんどよりも多くの時間をDotaに注ぎ込んできた彼にとって、その粘り強さがついに報われたことは、詩的な出来事と言えるだろう。 それでも、彼がどれだけ高いランクに昇進したとしても、あるいは再びヘラルドまでランクを下げたとしても、一つ確かなことは、AndreyImmersion は彼自身の力で Dota 2 の伝説的存在であるということだ。
eスポーツニュース
October 9, 2025

FCコミュニティシリーズ26 プレシーズンが開催 eスポーツ/第20回アジア競技大会も控えた愛知県が熱い

 10月7日、株式会社スポーツITソリューション(本社:東京都港区)は、サッカーゲーム最新作「EA SPORTS FC™ 26」(以下「FC 26」。発売元:エレクトロニック・アーツ)を使用した日本国内eスポーツ・サッカー大会シリーズ『FCコミュニティシリーズ26(以下FCS26)』の開幕を告げる大会『FCコミュニティシリーズ26 プレシーズン(以下「FCS26 プレシーズン」)』を開催することを発表した。  日本で本格的なeスポーツ・サッカー競技大会シリーズとなる同イベントは、創設されて3シーズン目を迎える。「FCS26 プレシーズン」はPlayStation® 5版「FC 26」のFUTモードを使用した大会で、2025年10月7日(火)よりエントリーを開始し、オンライン予選を10月13日(月・祝)に開催。上位8選手が招待されるオフライン決勝大会は10月19日(日)に愛知県中部エリア最大級の大型商業施設「ららぽーと愛知東郷」にて開催するとの事である。同イベントは現在まで述べ一万人を超える選手が参加し、これまで羽田や広島といった場所で行われてきた。そんな同イベントの中部における開催は初となる。    10月19日のオフライン決勝大会では、上位8選手による日本No.1の「FC 26」プレーヤーを決める決勝大会を客席にて大型ビジョンで無料観戦可能となっている。もちろん見るだけではなく、ゲームについて触れてみたいというユーザーに向けてのサブイベントも用意されている。会場には試遊台も設営されており、操作ガイドのほかガイド役となるスタッフを配置している。ららぽーと愛知東郷へショッピングに来たお客様が、その合間に最新サッカーゲームをお手軽に体験できる導線となっているのだ。    大会の優勝賞金は1位10万円となっており、その様子は公式ライブ配信で中継される。サポーターとしてコーチが帯同する事は可能だが、事前申請の必要ある上に、移動交通宿泊費補助が無いという制限が掛かる。出場選手へ移動交通宿泊費の補助はあるため、遠方からのエントリーであっても苦労なく大会に参加出来る仕組みが出来ている。    同大会のオンライン予選エントリーは10月10日まで、こちらから行えるとの事だ。   参加しやすいプラットフォームの整備    オンラインでもある程度参加についてのサポートが行われるが、オフラインでの予選についても参加を容易にする取り組みが実施されている。  まずオフライン戦の日程調整だ。従来の大会シリーズはオープン予選、最終予選、決勝大会の3ステージによって日本No.1の選手を決定しているが、「FCS26 プレシーズン」は10月13日(月・祝)の「オンライン予選」と、10月19(日)の「オフライン決勝大会」の2日間のみで構成されるため、試合日程として抑えなければならないのが2日だけとスケジュールに余裕を持たせやすい。    また「FCS26 プレシーズン オンライン予選」では、参加選手によるライブ配信を必須とはせず「推奨」としている。大会公式ライブ配信もないという珍しいスタイルだ。ただし、で試合中のトラブルが発生し、かつ対戦選手との間に意見の相違が見受けられた場合はライブ配信を行っている選手の映像を元に判断が下されるとの事だ。    そして10月13日(月・祝)日中に開催する「FCS26…
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October 9, 2025

Evo France 2025生中継が10月10日より開始 ワールドウォリアー2025も期限迫る!

 10月8日、株式会社カプコンはフランスで開催されるオフライン大会「EVO France 2025」の『ストリートファイター6』部門を日本語実況付きで配信すると発表した。配信開始時間は日本時間10月10日(金)16:45スタートとなっている。本記事では同大会を経た最終戦となる「CAPCOM CUP 12」の情報も併せてお届けしよう。 CAPCOM CUP 12とEvo France 2025の立ち位置    まずは「CAPCOM CUP 12(カプコンカップ トゥウェルブ)」についての説明だ。同大会は『ストリートファイター6』をプレイタイトルとして行われる世界最高峰の公式世界大会で、世界中で行われる予選大会「CAPCOM Pro Tour 2025」を勝ち上がった合計48名の選手が集結し、世界最強をかけて激闘を繰り広げる。  より具体的な図を挙げてみよう。カプコンが「Premier」と位置づけているイベントは今回のEvo France 2025と次のKuaishou FightClub Championship VI · Chengduを含め、8つ設定されている。各大会の優勝者は世界決勝大会「CAPCOM CUP 12」の出場権を獲得することができる。また、各大会の上位入賞者には「Premier Points」が与えられ、8大会終了後の総獲得ポイントの上位6名にも「CAPCOM CUP…
Dota2
October 9, 2025

PARIVISION、イベント1週間前にBLAST Slam IVから撤退

BLAST Slam IVのオンライングループステージが始まる1週間前(10月14日)、 Dota 2のトップチームであるPARIVISIONが撤退し、主催者はその穴を埋める必要に迫られた。 The International 2025 (TI14)後初のSティアトーナメントとなるBLAST Slam IVは、苦戦が予想されていた。しかし、最新の情報によると、招待チームの一つであるPARIVISIONが出場しないことが決定した。その理由は以下のとおり。 PARIVISION が BLAST Slam IV Spot を辞退したのはなぜか? PARIVISIONは、選手たちに休息を与えるためにBLAST Slam IVには参加しないことを発表した。 PARIVISIONは、「激動のシーズンを終えた選手たちに休息と回復の時間を与えるため、FISSURE PLAYGROUND 2から新たな競技サーキットを開始することを決定しました」と述べた。同組織はチームへのファンの支援に感謝の意を表し、今後もこの取り組みを継続していくとの事である。 In order to give our players time to…
eスポーツニュース
October 8, 2025

eスポーツイベントで交流を 各地に根付くスト6プレイ文化

地域に根ざしたイベントとしてスポーツ大会などがこれまで行われてきた土壌がある中で、昨今eスポーツもその手の文化の一助として取り入れようとしている自治体の動きが多く見られる。本記事ではそういった活動をいくつかまとめて紹介する。 ストリートファイター6の留まることを知らない人気    京都府亀岡市(市長:桂川孝裕)は、市制70周年を記念し、2025年12月21日(日)に「eスポーツ大会 KAMEOKA CUP(以下、本大会)」をサンガスタジアム by KYOCERA内のeスポーツゾーンにて開催すると10月7日に発表した。同大会は、eスポーツを「年齢や経験を超えて誰もが競い合えるスポーツ文化」と位置づけ、スタジアムを核とした賑わいの創出を目指す取り組みとなっている。格闘ゲーム「ストリートファイター6」の公認大会として実施される当イベントは、初心者でも参加できる体験会等も併催。健康の増進や世代を越えた交流の増加を目指すとしている。    市制70周年記念 eスポーツ大会 KAMEOKA CUPへの参加条件は、京都府在住、在勤、在学者が1名以上含まれる3名1組のチームを組み、かつ大会当日までに15歳を迎えている事が必要である。エントリーは10月8日よりスタートするとの事だ。競技タイトルは「ストリートファイター6」となる。最大32チームの参加を見込んでおり、優勝者には特産品を贈呈するとのことだ。会場となるサンガスタジアム by KYOCERAにはeスポーツ向けの設備も充実しているとの事なので、大会へのエントリーを控えた選手や腕に自信のあるプレイヤーであれば、その実力を十全に発揮できるだろう。  併せて開催される『誰でも気軽に楽しめる「eスポーツ」体験会』では、「ぷよぷよeスポーツ」「ストリートファイター6」が競技タイトルとして設定。参加に際して一切条件が設定されていないため、ゲーム初心者であっても気軽に上級者の胸を借りる勢いで飛び込んでみてはいかがだろうか。また、11月~12月の大会前3週間の間で4回、ストリートファイター6の練習会イベントも開催するとのことだ。こちらも誰でも参加可能なため、初心者であっても気軽にエントリー出来る。練習会であるため、特に勝ち負けを気にせずどんどんとプレイ出来るのも好感触だ。    山形県米沢市のたつまち商店街振興組合および立町町内会主催の「たつまちオータムフェスタ」が、10月19日(日)午前11時から午後4時まで、立町皇大神社境内(米沢市中央2-1-13)にて開催される。同イベントではストリートファイター6の対戦イベント「たつまちカップ2025」が組み込まれており、小学生を対象とした部門と一般参加部門にそれぞれ別れてのトーナメント戦となる。    ルールはシングルエリミネーション2本先取の勝ち抜け方式であり、使用機材はPS5となっている。なお備え付けのコントローラーはもちろん、ご家庭などからマイコンやアケコンの持参も許可されており、かつ当日10時までエントリーが可能と飛び入り参加大歓迎に近い状況だ。こちらも地域振興イベントの一つではあるが、同地域の団体「武将の里米沢 eスポーツ振興会」が共催元となっているため、見ごたえのあるイベントとして盛り上がりそうだ。    最後は横須賀市の様子をお届けする。同市におけるYokosuka e-Sports Projectの一環として、10月5日(日曜日)に「eスポーツ体験会Ⅳ in よこすか開国花火大会2025」を横須賀モアーズシティ 8F サンパティオで開催。初心者向けの「はじめてのスト6コーナー」のほか、現役プレイヤーの腕試しの場として「ガチバトルコーナー」を用意。eスポーツ振興に対する意気込みが感じられる内容となっていた。当日花火大会自体は中止となってしまったが、eスポーツ体験会については開催が続行され、当日は多くの参加者で賑わった。  同市はeスポーツゲーマー向けの賃貸住宅の提供や、市公認のeスポーツチームを擁しており、eスポーツに対して積極的な施策を打つ自治体として頭角を現している。同市の担当者曰く、横浜市と鎌倉市という2つの大きな文化を背負った市に挟まれている状況で、横須賀らしいモダンかつ若者に対して訴求力の高いコンテンツを持ち上げられないかと考えた結果、eスポーツを中心としたデジタルコンテンツに対し高い解像度を持つに至ったのだという。同市はメタバース上にもオリジナルコンテンツを展開し、こちらについても自治体らしからぬフットワークの軽さとクオリティの高さで話題を呼んでいる。…
eスポーツニュース
October 8, 2025

バトルの後は名刺交換で円滑に進める、日本式eスポーツビジネスのすゝめ

eスポーツというと、得てしてプロ選手達が個人ないしチームを組んで、決められたルールの中でしのぎを削り合い、華々しく賞金パネルとトロフィーを持っている様な様子を思い浮かべる人は多いだろう。大体のメディアの報じ方はそうであるし、現にその手のプレイヤーが多くの参加者を惹きつけているのもまた確かだ。しかし、そういった流れとは違う「交流のための」eスポーツというあり方を定着させつつある活動もまた存在する。そしてその対象は一般的にイメージされる若年層中心ではない、ビジネスに携わる社会人だとしたらーーそれはとても、ユニークなのではないだろうか。 岡山から芽吹く企業交流の芽    9月29日、岡山県eスポーツ連合(主催)と山陽新聞社(共催)は、企業関係者がeスポーツを通じて交流し、ビジネスにも役立つチームワークや課題解決能力を体感できる『第2回 岡山県企業対抗eスポーツ大会』を令和7年12月14日(日)に岡山コンベンションセンター レセプションホールにて開催すると発表した。本大会は、eスポーツという共通の話題を通じて企業間の新たな交流を創出し、地域の活性化に貢献することを目的としている。特に、今年のメインイベントである企業対抗戦については、 第一回の12社上限から16社へと拡大。今回実施される予定のタイトルは『鉄拳8』、『グランツーリスモ7』の2タイトルで、計32社が参加可能となっている。    昨年も同タイトル、12社で争われた今回のイベントについては同様のルールにて試合が展開される。特にゲーマー間で問題となる初心者と上級者の腕前の差については、ハンディキャップを設定する事である程度その差を埋めるとの事である。とはいえただ企業の代表だけが戦うわけではなく、いくつかのイベントも付随して行われる。国スポ岡山県代表経験者、FIA選考レースでの優勝経験者などを招いてのドリームマッチの開催や、岡山の企業社長・代表者4名によるエキシビジョンマッチも実施。eスポーツという土俵だからこそ実現し得た社長・会長同士での白熱した戦いを見ることが出来る機会は、人生においてそう多くないだろう。    なお、本イベントに合わせて鉄拳部門、グランツーリスモ部門にエントリーされたユーザー向けに、大会直前の12月7日までの間、ビックカメラ岡山駅前店の3階eスポーツコーナーが練習会場として適時使わせて貰えるという大盤振る舞いである。これで当日までゲームの腕を磨く事が出来るが、くれぐれも帰宅時間にはご注意いただきたい物である。    同時並行して子供向けeスポーツ体験会の開催や名刺交換会、懇親会の開催も予定されており、企業登録者であれば参加費は無料となっている。その特性上、ガチンコマッチというものではなくあくまで交流戦としての色合いが強い同イベントであるが、後援に岡山市が、共催に山陽新聞社がついており特集まで組んでの盛り上げぶりとなっているため、地域における企業活性化の要素としては非常に強力なイベントと認知されているのだろう。   アフター6で”撃ち合わせ”    地方自治体が積極的に関わるケースもあれば、より大きな省庁が後援についてイベントを盛り上げているケースも存在する。それが社会人によるeスポーツリーグイベント「AFTER SIX LEAGUE」である。  TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:大矢 諭、以下 TOPPAN)、株式会社ディスクシティエンタテインメント(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:三田 大明、以下 DiCE)、京王電鉄株式会社(本社:東京都多摩市、代表取締役社長:都村 智史、以下 京王電鉄)、株式会社QTnet(本社:福岡県福岡市中央区、代表取締役社長:小倉 良夫、以下 QTnet)は、有限会社池田加工が運営するeスポーツ団体であるeS-Leagueと共同で、社会人eスポーツプレイヤーを対象にした「AFTER 6 LEAGUE™」…
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October 8, 2025

2XKOがアーリーアクセス開始 コンソールへの対応も続行中

Riot Games, Inc.(米国)の日本法人である合同会社ライアットゲームズ(港区六本木、社長/CEO:藤本 恭史)は、基本プレイ無料の2v2チーム形式格闘ゲーム『2XKO(ツーエックスケーオー)』において、日本時間 2025年10月8日(水)よりアーリーアクセスがPC版でスタートしたことを発表した。  Windows PC版での『2XKO』アーリーアクセススタートと共に、Season 0が併せて開幕となった。アーリーアクセス開始以降、アカウントのリセットは行われない。アンロックした全チャンピオンやカスタマイズアイテムは、すべて自分の所持品として残るとのことだ。同Season開催中もアップデートは継続され、10週に1人新しいキャラクターが追加されるとの事である。  同作は東京ゲームショウ2025でも試遊台を出しており、Riot Gamesの新規タイトルとして大きな注目を集めていた。本記事では簡単な手触りと課金要素についても少々触れていくことにする。 別ゲーの格ゲー移植とアニメ風味  元々2XKOは『リーグ・オブ・レジェンド(以下、LoLと表記)』を原作に持つゲームであり、同タイトルはe-Sports向けコンテンツをかじったことのあるユーザーならば耳にした事もあるレベルでの知名度を誇る。LoLはプレイヤー一人がキャラクター一人を操作する見下ろし型のDota系作品であったが、今作はサイドビューかつ2on2の格闘ゲームという全く違うジャンルとしてリリースされている。  昨今元々あったゲームが別タイトルとしてリリースされるという流れはちらほら見られており、ソーシャルゲームである「グランブルーファンタジー」は探索系RPGとして「GRANBLUE FANTASY: Relink』が、格闘ゲームとしては『Granblue Fantasy Versus: Rising』がリリースされている。特に後者のタイトルについては原作の雰囲気を大事にしながらも、格闘ゲームとしてキャラクターを落とし込んだ作り込みの高さが高い評価を得ている。開発元は格闘ゲームの制作に知見を持つアークシステムワークスであり、同社の提供する「ギルティギア ストライヴ」は、アニメ風のキャラクターが3Dで余す所なくアニメライク表現を使って描写されており、そういった要素の結実とも取れるだろう。  今作2XKOもその手のアニメライクな描写のゲームとして出されているが、その手触りはむしろストリートファイター6のモダン操作に近い「誰でもとっつきやすい」ゲームとなっている。   簡単操作で快適なプレイを  ゲーム開始後にはチュートリアルがあり、基本的な操作を学ぶことが可能となっている。操作そのものは複雑なコマンドを必要とせず、ある程度のボタン連打で自動的にコンボが継続する。そのため追い込まれても逆転の目が出やすいゲームシステムだ。  本作の最大の特徴が、タッグを組んだ際のキャラクターとの交代システムだ。X-MEN VS Street Fighterから続く「相方が攻撃を行い、場合によっては交代可能」というシステムを昇華させたのがこのシステムの特徴と言える。強力な攻撃を自分と相方で重ねたり、相方が援護攻撃をした後に任意で交代可能であったり、操作キャラクターを即座に切り替えて自キャラ、相方、自キャラと目まぐるしいコンボを決めたりする事が出来るという幅の広さを持つシステムだ。  これらを統括するのが「スタイル」であり、自分が交代要素をどれだけ使いこなすかに沿った様々な恩恵が用意されている。そのため、キャラ同士の組み合わせとスタイルの組み合わせ次第で相当数のパターンが存在するのだ。場合によっては単独でのプレイも可能となるが、サポートキャラが居ないため取れる戦術が限られる。もっとも、その分キャラクターも相応に強化されるため、ハイリスク・ハイリターンなスタイルとなる。  ゲームそのものはアーリーアクセスでもあるためか、キャラクターごとの相性差が大きく出る様な形となっている。飛び道具持ちは決して万能ではないが、発生が早くリーチの長いキャラクターは総じて相性有利の傾向がある。各キャラクターごとの挙動を把握するのもそうだが、対戦相手の特性を見抜けないと途端に劣勢に追い込まれるケースも多い。なかなかに歯ごたえのある難易度の作品だ。  …