eスポーツチームREJECTに大きな強化 TEAMFIGHT TACTICSの大会出場も

eスポーツチームにおいて戦力の維持と強化は欠かせない要素だ。プロeスポーツプレイヤーは星の数程もいなければ、更にその上位で勝ち抜ける人材が自チームに戻って来ることなど異例中の異例である。今回はそんなケースについて、そしてその事態に恵まれたREJECTの新たなスケジュールの紹介だ。

「神の子」Dep選手がREJECT再加入

 12月14日、株式会社REJECT(本社:東京都港区、代表取締役:甲山翔也)が運営するeスポーツチーム「REJECT」において、このたびVALORANT部門に「Dep」選手が加入したことを公式に発表した。またDep選手の再加入にあわせて新作クラブアパレルが公開され、12月14日より販売を開始したとの事である。今後は同選手のトークショー形式のコンテンツや企画動画など、Dep選手およびREJECTの魅力を伝えるコンテンツ展開も予定しているとの事である。

 同選手は様々なタイトルの競技シーンで国内トップクラスの成績を残してきたプレイヤーであり、その圧倒的な戦績と賞金額から「神の子」とまで称される程の腕前であるとの事だ。これまで『OVERWATCH』日本代表、『PUBG』日本代表として世界の舞台で戦った経験を持ち、VALORANTでは「VCT 2022 Masters Reykjavík」において世界3位という、日本のFPSシーンにおける重要な立ち位置を占める人物である。2020年〜2021年にはREJECTに在籍し、VALORANT部門として日本で活躍している。今回の再加入により、約4年ぶりにREJECTへ復帰し、VCJの頂点を目指していくとの事だ。

 Dep選手は「競技シーンから離れることも考えていた中、オーナーの甲山さんから熱意あるオファーをいただき、REJECTへの加入を決意しました。 これまでの競技経験を最大限に活かし、VCJの舞台で結果を残せるチームづくりに貢献できるよう頑張ります。」と述べている。

 今回Dep選手はとあるチームから移籍を行う形でREJECTに舞い戻っているのだが、その移籍元はなんと「ZETA DIVISION」である。2021年から2025年の移籍前まで、同選手はZETA DIVISIONのVALORANT部門で戦績を重ねてきており、同チームにおける重要な選手として位置付けられていた。そして今回の移籍については相当堪えているようで、ZETA DIVISIONのCEOである西原大輔氏は12月14日に自身のX上にて『日頃から応援してくださっている皆さまには、来季のValorantチームに対して悲観や不安に感じる方が沢山いらっしゃる事だと思います、「ZETAはもう終わった」と。それほどまでに重要な選手を戦力として失いました。心から申し訳なく思っています。』とまで語っている。今回の移籍が多かれ少なかれ、ZETA DIVISIONに影響を与えていると見て間違いない。

 実際の所Dep選手が「インピンジメント症候群」という肩部の痛みを伴う症状にてロスターを離れていた時期もあり、そしてZETA DIVISIONのVALORANTにおける戦績はあまり勝ち星に恵まれるような状態ではなかった事も、今回同選手が移籍を考えた背景にあるものと考えられる。

 今回の移籍を受けてREJECTは大幅な戦力拡充となるだろう。そのうえで「勝手知ったる」故郷へとDep選手も戻ったのだから、プレイにおいて良い結果が出る物と期待されている。

TEAMFIGHT TACTICSにてファイナル進出

 12月11日、株式会社REJECT(本社:東京都港区、代表取締役:甲山翔也)が運営するプロeスポーツチーム「REJECT」は、TEAMFIGHT TACTICS部門が2025年12月12日(金)〜12月14日(日)にフランス・パリで開催される『TEAMFIGHT TACTICS Paris Open』に出場することを発表した。

『TEAMFIGHT TACTICS Paris Open』は、Riot Gamesが主催する『TEAMFIGHT TACTICS』の国際大会であり、今シーズンを象徴するグローバル競技イベントとの事だ。今回は史上最大規模となる768名の世界トップクラスの選手たちがパリに集結し、王者の証である「タクティシャンのベルト」と総額約4,900万円の賞金を懸けて競い合う大乱戦となっている。また、りーり選手はRiot Gamesのサポートのもと、現地ブースからの特別配信も実施するとのことであった。

 大会は既に終了しており、りーり選手は97位、fandel選手は34位、そしてキヌ選手は決勝まで駒を進め第6位でフィニッシュ。Asian Cup: Dragonlands以来の好成績とあって、今後有力プレイヤーとして更に注目を集めるものと見られている。

 今後も躍進を続けるREJECTの動きに注目である。

 

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