日本とサウジアラビアが連携する「国際共創プログラム」の実現へ 深まる両国の交流

Stage0日本・サウジアラビア エンターテインメントフォーラム2025の講演の様子

 2025年12月25日、STAGE:0 eSPORTS High-School Championship PR事務局よりプレスリリースが公開された。STAGE:0 eSPORTS High-School Championship実行委員会(株式会社テレビ東京〔代表取締役社長:吉次 弘志〕、株式会社電通〔代表取締役社長執行役員:佐野 傑〕)が、2025年12月2日に開催された「日本・サウジアラビア エンターテインメントフォーラム2025」(会場:電通ホール)において登壇を行い、今後の活動及び「国際共創プログラム」の実施計画について発表したという内容についてである。

 発表を行ったフォーラムは、駐日サウジアラビア王国大使ガーズィー・ファイサル・ビンザグル氏をはじめとした日本・サウジアラビア両国の行政関係者やメディア・IPホルダー・金融などの企業関係者約180名が参加し、両国のエンターテインメント・教育・文化・ビジネスなどの領域での現状や今後の共創の可能性について意見交換する場として開催されたものである。

 フォーラムのオープニングセッションの中で、STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 実行委員会 共同責任者 金原玄樹が登壇し、STAGE:0が掲げる「高校生の挑戦を起点とした若者育成」の考え方と今後の「国際展開に向けた新たな取り組み」の方向性について説明したとの事だ。

 サウジアラビアとの意見交流プログラムについては、東京ビッグサイトにて2026年1月9日より開催される東京eスポーツフェスタ2026にてパネルディスカッションが予定されている。こういった背景事情も相まって、ここ最近は日本とサウジアラビアの両者は積極的な交流を図っている状況だ。

STAGE:0 eSPORTS High-School Championshipについて

 今回主催となっている団体が開催するイベント「STAGE:0 eSPORTS High-School Championship」は、高校生を対象としたeスポーツトーナメントイベントである。2025年には8月に試合が開催されており、「ブロスタ」「クラッシュ・ロワイヤル」「フォートナイト」(バトルロイヤル部門、ゼロビルド部門)「オーバーウォッチ 2」「リーグ・オブ・レジェンド」「ヴァロラント」「ストリートファイター6」という7つのタイトルでそれぞれ高校生日本一を決める大会となっている。

 第7回大会には、全国のべ2,575チーム・8,293名の高校生がエントリー。全国大会グランドファイナルの会場は大阪・関西万博と大盤振る舞いのセッティングである。思い出作りにはもってこいの内容と言えるだろう。なお同イベントはEXPOホール「シャインハット」で開催されており、イベントには大阪府知事が登壇。またイベントそのものもスポーツ庁の後援を得たいわゆる「官民協働」のイベントとなっており、eスポーツイベントが若者に対する教育機会として機能する事を行政側に示せた好例であると主催は語っている。

国際共創プログラム実現に向けて

 今回日本側、サウジアラビア側ともに講演を行った上で、改めて国際共創プログラムの概要が提示された。現状実現までのふんわりとした青写真であるが、鍵となるのは以下の3つの要素である。すなわち「Create(創造する力)」「Connection(つながる力)」「Competition(挑戦し、学ぶ力)」を挙げている。サウジアラビアでは、国家戦略である『サウジ・ビジョン2030』のもと、eSports Nations Cupの開催(2026年開催予定)や2030年リヤド万博の招致など、若者・教育・eスポーツをはじめとした未来産業への投資が進んでいる。一方で日本でもeスポーツイベントの開催と若年層を中心とした動員により、確実にeスポーツ人口は増えつつある状況だ。

 こういった状況を踏まえて、共にソフトウェアやイベント環境を作るとともに、企業と若者がeスポーツを通じてつながり、そのうえでお互いの国を訪れ教育と交流を深め、eスポーツを発展させる為に相互に知見を高める事が本プログラムの骨子となるという。STAGE:0で現在採用されているタイトルはSNK作のゲームのような、サウジアラビア発のマネーが流れ込んでいるタイトルは現状存在していない。しかしこれを機に、この手の企業の格闘ゲームなども大会タイトルとして採用を希望する声が挙がるかもしれない。

 かつてはまったくといっていいほど接点の無かった日本とサウジアラビア。両国の若者がeスポーツという共通の要素を持って切磋琢磨し合う国際的な土壌が出来上がる事で、両国間の関係は更に友好なものへと進んでいく可能性は大いにあると見て良いだろう。

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