記録的なモバイルeスポーツ決勝戦、プレミアリーグの観客動員数を上回る

eスポーツといえば、通常『リーグ・オブ・レジェンド』や『カウンターストライク』のようなゲームを思い浮かべるが、アジアではモバイルeスポーツが圧倒的な人気を誇っている。その規模は、あるリーグの『王者栄耀』決勝戦がNFLやプレミアリーグのスタジアムを満員にする以上の観客を集めたほどだ。

『王者栄耀』は世界で最もプレイされているモバイルMOBAであり、主に中国を中心に1億人以上のデイリーアクティブユーザーを抱えている。

また、11月8日には中国・北京の北京国家体育場(オリンピックなどの大規模スポーツイベント開催時には総収容人数8万人)で「キングプロリーグ(KPL)チャンピオンシップグランドファイナル」を開催した。

KPLは中国版『Honor of Kings』リーグで、総賞金規模は約1000万米ドルに上る。世界最大級のeスポーツリーグの一つであるにもかかわらず、今日までその存在を知らなかった人も多いだろう。

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「Honor of Kings」は世界最大級のeスポーツの一つとなった。画像提供:TiMi Studios Group

グランドファイナルは、豪華メンバーを擁するオール・ゲーマーズと、敗者復活戦で快進撃を続け決勝進出を果たした重慶ウルブズの対戦となった。

オール・ゲーマーズ(AGスーパープレイ)が4勝2敗で勝利し、優勝を勝ち取った。賞金総額の大半を獲得した。

しかし週末の話題をさらったのはこの結果ではなく、大会がギネス世界記録に認定された「eスポーツ大会における最多ライブ観客動員数」の新記録である。

最終確認観客数は62,196人。この数字を上回る平均観客動員数を誇るプレミアリーグチームは、マンチェスター・ユナイテッドとウェストハム・ユナイテッドのみである。

62,196人はeスポーツ大会史上最大の観客数です。画像提供:Twitter/HoK_Esports

イベントのチケットは12秒で完売し、瞬く間に6万枚以上が売り切れた。あの壮大な演出に必要なスペースさえなければ、収容人数を埋めるための追加2万枚も容易に売れたに違いない。

それ以前には、2016年7月7日にフランス・パリのシャン・ド・マルス公園で開催された『PES 2016 UEFA EURO 2016』バーチャルトーナメント決勝戦を約4万5千人の観客が観戦した。さらに遡ると、ギネス世界記録によれば、2014年10月には4万人のファンが韓国・ソウルワールドカップ競技場に詰めかけ、2014リーグ・オブ・レジェンド世界選手権のクライマックスを観戦した。

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