ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025 プレイオフ決着 Crazy RaccoonとREJECTがグランドファイナル進出
株式会社カプコンは、12月15日、12月13日(土)~14日(日)に行われた「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025 プレイオフ」の試合速報を公表した。プレイオフは全2日間の日程で行われ、各日程の勝者がグランドファイナルでぶつかり合う事になる。

一日目は怒涛の快進撃
一日目にエントリーしているチームは「Crazy Raccoon」「名古屋NTPOJA」「Good 8 Squad」の3チーム。この内Good 8 Squadはシードチームとして1試合のみを行う形となる。
初戦はCrazy Raccoonと名古屋NTPOJAの対戦カードだ。「Good 8 Squad」が待ち受けるTEAM MATCH 2進出のためにどちらも負けられない試合。1巡目と2巡目は共に、HOMEサイドのチームがAWAY設定のチームに対して優位に立つ展開となった。そのため試合運び自体は短期決着とはいかず、40-40の同点で3巡目へと突入を果たした。
3巡目の先鋒戦では名古屋NTPOJAの大谷選手が勝利するも、続く中堅戦ではCrazy Raccoonのかずのこ選手が勝利するシーソーゲーム。一戦目から早くも大将戦にもつれ込むデッドヒートを見せる。Crazy Raccoonのリーダーであるどぐら選手に対し、名古屋NTPOJAは今シーズン躍進を見せるもっちー選手を投入。1巡目ではもっちー選手が勝利した組みあわせであったが、終始どぐら選手が圧倒。1巡目と同じ勝ち筋はとうに塞がれてしまっていたのか、3-0でどぐら選手がストレート勝利。リーダー自らその手でTEAM MATCH 2進出を果たしている。
TEAM MATCH 2に進出したCrazy Raccoonに対するは、昨シーズン世界王者Good 8 Squad。文句無しの強豪相手となった1巡目序盤、Good 8 Squadは先鋒戦、中堅戦と立て続けに勝利しリード。しかし、続く大将戦ではCrazy RaccoonのShuto選手がさはら選手に3-0のストレート勝利。Crazy Raccoonがここから勢いに乗ったのか、2巡目、先鋒戦、中堅戦と同チームのかずのこ選手、ボンちゃん選手が順当に勝利を重ねる。さらにノリに乗るShuto選手は大将戦でカワノ選手までもを下し、一気にリードを広げる形に。
3巡目の先鋒戦では後一勝となったCrazy Raccoonはリーダーのどぐら選手が出場、Good 8 Squadはカワノ選手でチェックメイトを阻止する構え。フルセットフルラウンドにまで及び迎えた最終ROUNDは、どぐら選手のドライブラッシュを絡めた起き攻めが通り、完璧なコンボ選択からエレナのスーパーアーツLv.3「グラスランドソング」まで完走するという、文句無しのK.O.。70-20でCrazy Raccoonが勝利を飾り、グランドファイナルへの進出権を掴み取ったのである。
王者の余裕と挑戦者の激突する二日目
二日目の対戦カードは「ZETA DIVISION Geekly」「広島 TEAM iXA」「REJECT」の3チームである。REJECTはシードチームとして勝ち上がったチームを迎え撃つポジションであり、かつ現状脂の乗った強豪チームとして仕上がっている。
初戦はZETA DIVISION Geeklyと広島 TEAM iXAのマッチだ。ZETA DIVISION Geeklyは、1巡目、2巡目先鋒戦・中堅戦と順調に価値を重ねていき、広島 TEAM iXAを絶体絶命の状況まで追い込む。ここで負ければ敗退必須という状況に、Division F MVP賞を受賞した若きエースのあでりい選手が大将戦に出場。ギリギリの状況を何度も跳ね除け勝利し、見事試合は3巡目に突入。3巡目では広島 TEAM iXAは怒涛の追い上げを見せた。先鋒戦、中堅戦とひびき選手、あきら選手が勝利し、スコアを50-50まで戻して大将戦へ繋いだのである。
大将戦では1巡目でも行われたZeta Division Geeklyのももち選手と広島 TEAM iXAのあでりい選手の試合。極限状況の試合の連続はフルセットフルラウンドまでもつれ込んだ。最終ROUNDではももち選手がサイコフリッカーの溜め動作に対してあでりい選手のカウンターが炸裂、そのままエドのスーパーアーツ Lv.3「サイコチェンバー」までコンボを繋ぎ見事K.O.。夢追い人たちの戦いはあでりい選手の勝利で決着し、広島 TEAM iXAはREJECTの待つ土俵にまで駒を進めた。
修羅場をくぐり抜けた広島 TEAM iXAと本節1位通過チームREJECTによる第二戦。1巡目では先鋒戦・中堅戦と広島 TEAM iXAのあきら選手とひびき選手が勝利しリードを広げる。だが大将戦はREJECTのLeShar選手と広島 TEAM iXAのあでりい選手のフルセットにまでおよぶ激闘の末、LeShar選手が勝利し同点で2巡目へと進行。LeShar選手の勝利を皮切りに、2巡目はREJECTに流れが傾いたのか連勝を重ねる。大将戦では再び行われたLeShar選手とあでりい選手の一戦となったが、LeShar選手がフルセットフルラウンドの熱戦を制し一方的に得点を重ねたREJECTが大幅リード。
運命の3巡目では先鋒戦にて、あきら選手に対して「1巡目のリベンジを果たす」とREJECTのときど選手が出場、試合は両者の意地のぶつかり合いの末、フルラウンドフルラウンドにまで及んだ。最終ROUND、あきら選手の通常技の打ち返しに対してときど選手がしゃがみ中キックで刺し返しケンのスーパーアーツ Lv.3「神龍烈破」までコンボを完走しK.O.。ここでスコア差が確定し、REJECTはグランドファイナル出場を果たすこととなった。
今回も手に汗握る展開が続いたストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025 プレイオフ。次回のトーナメントであるグランドファイナルは2026年1月31日(土)開催となることが決定している。グランドファイナルにて勝ち残った1チームが、世界一の座を巡って各地域代表と争う「ワールドチャンピオンシップ」へと出場する事になる。まだまだ戦いの道は続いていくが、年明け1月も熱く燃え上がりそうだ。