ZETA DIVISIONが2025年Twitch総視聴時間で世界1位を達成

Zeta Divisionの配信視聴時間最長を祝うトロフィー画像

 最近のゲームプレイ事情においては、ただゲームをプレイするだけにとどまらず、有料配信を行ったり、プレイヤーや実況者のグッズを販売したりする事で生計を立てている層が存在する。そしてそれは個人の実況・配信者以上に、eスポーツチームにおいても有用な収益源として機能しているのである。

 ライブ配信サービス「Twitch」が2025年の総視聴時間を纏めたデータによると、プロeSportsチームである「ZETA DIVISION」が2025年において視聴時間第1位を獲得したとの事である。これを受けてGANYMEDE株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:西原 大輔)は、2025年12月26日に、運営するプロeスポーツチーム「ZETA DIVISION」がライブ配信データ解析ツール「Streams Charts」が発表した「2025 Top Twitch Teams of Esports Organizations」において、昨年に続き2年連続で年間総視聴時間世界1位を獲得したことを通知した。

 本ランキングにはTeam Liquid(3位)やFaZe Clan(6位)といった世界の名門チームも存在しているが、それを抑え、年間1億1,180万時間を記録したとの事である。これを達成するにはどういったカラクリがあったのだろうか。

多大な貢献を果たしたクリエイター勢

 昨今ではeスポーツチームのメンバーの中に、プレイヤー以外の枠が存在している。それが実況配信者やバーチャルYouTuberといった、動画の実況配信コンテンツ製作に携わってきた経歴を持つメンバーたちの枠である。彼らは動画の配信技術において一定の知見を持っているほか、自分たちで配信コンテンツを作り出すだけのセンスを持っている。そのため、プロeスポーツチームのプレイの様子や解説、新規視聴者の取り込みといったコンテンツを用意する事が可能となっているのだ。そのため、最近では多くのプロeスポーツチームがクリエイター枠を抱えながらチームの運営を行っている。

 今回1位を取ったZETA DIVISIONにおいては、総勢18名ものクリエイターを抱えている大所帯のチームといって良いだろう。ここまでのクリエイターを囲っているチームはそう多くなく、多くのチームが良くて一桁の所をこれだけ擁しているのは、同社の主戦場が必ずしもeスポーツのプレイングによるものではなく、コンテンツクリエイト事業といったベクトルを向いている事を示していると推察できる。

 同ランキングのレポート記事では、ZETA DIVISIONが世界1位を維持し続けている理由について語られている。それによると「特定のスター1人に依存せず、全員が活躍している組織力の強さ」にあると評価されているのだという。ZETA DIVISIONは、k4sen、SHAKA、Laz、ファン太(以上、敬称略)をはじめとする所属クリエイターや選手複数名が、それぞれ桁外れの総視聴時間をマークしている。そしてレポートのレビューにある通り、特定のスター選手や配信者によらず、どのコンテンツを見ても視聴者が面白さを感じられるという「エンターテイメント方針に忠実な」舵の切り方をしているのは、他のチームとは一味違う特色であると言って良い。

 誰か一人の力ではなく、所属するメンバーの多くが高い発信力を持ち、それを組織としてバックアップできている点は「世界で最も安定した強力なチーム体制」であると評されている。

クリエイティブに頼り切りでもしなさすぎでもランクを逃す

 とはいえこのランキング内では「配信者のみで構成されているチーム」が見受けられていない状態だ。例を挙げれば「ぶいすぽっ!」などの配信者を中核としたeスポーツストリーマーチームである。ランキングを占めているのはどれも、eスポーツ界隈に少し関わった人間であれば一度は聞いたことがある上位チームだらけである。

 また、昨今調子の良いREJECTのようなプロプレイヤー所属チームもランキング内に入っていない。プレイヤーとしては良好な成績を残しているだけに、メディア方面に対して注力をしなくても良いという判断なのか、それとも確保出来るだけの人材を現在探索中であるのかは不明瞭な所である。

 いずれにせよ、前述したレビューにある通り、配信もプレイングも両方揃っているからこそ、並み居る強豪チームを抑えてZETA DIVISIONが2年連続トップに輝けているのだろう。そしてこの結果は、今後ますますeスポーツ界隈にクリエイティブな能力を持った人材が流れ込む可能性も示唆している。これまで余り接点の無かった両者の関係は、最早切っても切れないものとなる可能性は大いにあるだろう。能力を持て余しているクリエイティブ人材が叩ける門を、是非プロeスポーツチーム側も用意していただきたいものである。

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