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VCT2023から競技シーンの中でも世界最高峰の戦いは3つの地域に分けられたリーグ戦へとなりました。日本地域はパシフィックリーグというリーグに分けられていますね。VCT2022ではチェンバーがトップクラスの性能を誇っていたので各チームが採用していました。
しかしVCT2023からは各エージェントの調整が入り、チェンバーも大幅なナーフ。そこで今回はVCT2023パシフィックリーグでのエージェントピック率を紹介していきます。2023年4月現在のバランスの中でトッププロたちがどのようなエージェントをピックしているのか参考にしてみてください。
VCT2023パシフィックリーグエージェントピック率ランキング
VCT2023パシフィックリーグはWeek5までで58マップの戦いが行われました。58マップを2チームが対戦しているので116回エージェント構成が決定されています。まずはその116の構成の中でどのエージェントピック率が高かったのか見ていきましょう。
エージェントピック率1位:ジェット

VCT2023パシフィックリーグのエージェントピック率で1位となったのはジェット。116回のうち84回ピックされています。次いでピック率が高かったデュエリストはレイズの37回となっているので、ジェットのデュエリストとしての存在感の大きさがうかがえますね。
デュエリストでジェット採用はもともと多い方でしたが、ここまで圧倒的に多くなった理由の1つはチェンバーのナーフでしょう。チェンバーのナーフにより、ほとんどのチームがチェンバーをピックしなくなった今、どのエージェントがオペレーターを持つのか。それはやはりジェットです。ジェットのエントリーのしやすさに加えて、オペレーター運用のしやすさがほかのデュエリストよりも高く評価されています。
エージェントピック率2位:キルジョイ

VCT2023パシフィックリーグのエージェントピック率で2位となったのはキルジョイ。116回のうち82回ピックと、1位のジェットとほとんど変わらない回数ピックされています。
キルジョイのピック率が高まった理由もやはりチェンバーのナーフでしょう。ナーフ前のチェンバーはワンピックを狙うデュエリストのような動きに加えて、もともとのロールのセンチネルとしても活躍していました。しかし、チェンバー採用がほとんどなくなり、その空いたセンチネルの枠に選ばれたのがキルジョイでした。
キルジョイはアラームボットやタレットを使った高いエリア防衛能力に加えて、グレネードを使った進行やスパイクの設置・解除の遅延ができるエージェントです。さらにアルティメットのロックダウンを使用すれば一気にサイトを掌握できることも高く評価されていますね。
エージェントピック率3位:オーメン

VCT2023パシフィックリーグのエージェントピック率で3位となったのはオーメン。116回のうち53回ピックされています。
オーメンの魅力は時間経過で回復するスモークです。ほかのコントローラーはスモークに個数制限がありますが、オーメンのスモークは時間で回復すればいくらでも使用することができます。そのため、ワンウェイスモークを作り続けてエリアを保持することも可能です。ただし、同時にスモークを作るのは2個が限界という点には注意が必要です。
また、避けることが圧倒的に難しいフラッシュ「パラノイア」を持っていることもオーメンの魅力でコントローラーの中でもトップのピック率につながっています。
エージェントピック率4位:ソーヴァ

VCT2023パシフィックリーグのエージェントピック率で4位となったのはソーヴァ。116回のうち46回ピックされています。敵を見つけた際のハイライト表示にナーフが入ってもなお高いピック率を誇っています。
ソーヴァの魅力はイニシエーターの中でもトップクラスの索敵能力です。開けているサイトであれば一気に索敵できますね。アセントではほとんど必須ピックのような状況にもなっています。ただし、スプリットやロータスといったサイトの中も比較的死角が多いマップではリコンボルトでの索敵が機能しないためピックされていません。
エージェントピック率5位:ブリーチ

VCT2023パシフィックリーグのエージェントピック率で5位となったのはブリーチ。116回のうち45回と4位ソーヴァとほとんど変わらないピック回数でした。
ブリーチの魅力は撃ち合いを有利に進めるためのサポート能力、エリアを保持するためのアビリティの強さです。どのマップでもメインの獲得にフォールトラインを使用しているのをよく見かけますね。また、アルティメットのローリングサンダーはValorantの中でも1位、2位を争うほど強力です。使用したら強いことはもちろんのこと、アルティメットがたまっているという状況だけで、相手にサイトを開けるかどうかの選択を迫ることもできます。
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VCT2023パシフィックリーグエージェントピック率まとめ
最後にVCT2023パシフィックリーグWeek5までのエージェントピック率集計結果を紹介します。
順位 | エージェント | ピック率 |
---|---|---|
1位 | ジェット | 72.4% |
2位 | キルジョイ | 70.7% |
3位 | オーメン | 45.7% |
4位 | ソーヴァ | 39.7% |
5位 | ブリーチ | 38.8% |
6位 | スカイ | 36.2% |
7位 | KAY/O | 35.3% |
8位 | ヴァイパー | 34.5% |
9位 | レイズ | 31.9% |
11位 | アストラ | 29.3% |
12位 | ハーバー | 16.4% |
13位 | フェイド | 11.2% |
14位 | サイファー | 10.3% |
15位 | ブリムストーン | 8.6% |
16位 | セージ | 6.0% |
17位 | ネオン | 4.3% |
18位 | フェニックス | 2.6% |
18位 | ヨル | 2.6% |
18位 | ゲッコー | 2.6% |
21位 | レイナ | 0.9% |
22位 | チェンバー | 0% |
なんとVCT2022では猛威を振るっていたチェンバーのピック率は最下位の0%に。VCT2022ではピック率No.1だったエージェントのピック率とは思えませんね。
また、新エージェントのゲッコーは3回ピックされていました。しかし、VCT2023パシフィックリーグでゲッコーを入れた構成がマップを取得した回数は0回なので、まだトッププロの間でもゲッコーの効果的で強い運用方法はまだ確立されていないのかもしれませんね。
まとめ
今回はVCT2023パシフィックリーグのエージェントピック率をWeek5までの結果を集計して紹介してきました。チェンバーのナーフが自身のピック率を下げるだけでなく、ほかエージェントのピック率を上げるといった影響も与えていることがわかりましたね。
また、VCT2023パシフィックリーグはWeek6からマッププールが変更されます。アイスボックスが除外され、バインドが復活します。マッププールの変更に伴って、またエージェントのピック率も変わってくるかもしれませんね。みなさんもぜひトッププロのピックを参考にしながら、環境にあったエージェントでValorantを楽しんでいきましょう。