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ゲームをプレイする上でルールやマナーを守ることは最も大事なことです。特にそれがeスポーツタイトルであれば、よりその重要性は増します。先日行われたシャドウバースの公認大会で不正が発覚し、不正を行ったプレイヤーに重いペナルティが課されました。シャドバの不正の概要や、今回の事件がどのような影響を与えているのか解説していきます。

また、eスポーツを愛するものとしてプレイヤーである我々が心がけなければならないこともあわせてお伝えしようと思います。ぜひ最後まで読んでいっていただき、読者のeスポーツリテラシーがより高まると嬉しいです。

シャドバの不正について

ここでは、先日行われた大会での不正について解説していきます。

事件の概要

1月6日に行われたJCG Shadowverse Open 24th Season Vol.1 ローテーション大会において事件は起きました。Discordというチャットアプリを用いて、大会参加者が複数名に画面共有を行っていました。そして、試合中にプレイヤーが画面の観戦者と通話をし、アドバイスを受けていたというのが事件の概要です。この大会は、シャドバローテーションで使用可能なカードの変更があってから初めての大会でした。

なぜいけないのか?

大会主催であるJCGは、規約で禁止事項として「(17)試合中に、対戦相手や大会運営スタッフ以外の者と、運営事務局に無断でコミュニケーションをとったり、試合の助言を受けたりすること。」と定めています。カードゲームは自分の思考力を試されるゲームであり、それにより勝敗が大きく決定するゲーム性を有しています。よって、大会で試合中に他人のアドバイスを聞き入れられる状況は大きな不正となります。

不正が行われた背景

なぜこのような不正が起きたのかというと、純粋に勝ちたいからということが挙げられます。大会に勝つとアプリ内で使えるアイテムがもらえます。ただ今回の件は、そもそも上記の禁止事項をあまり重く考えていなかったというのが大きいと考えられます。今回謝罪コメントを出した人の中にはシャドウバースの新カードパックが出たばかりで、みんなと歓談するのが楽しくつい規約順守の気持ちが軽くなってしまったという人もいました。

確かにプレイ画面を見てもらうことは、勉強になることもたくさんあります。それだけでなく、同じゲームが好きな仲間同士のため、話しながら試合を見ることは、楽しいと思います。特に新弾がリリースされて初めての大会のため、シャドバのデッキや環境に大きな変更が生じていたため、より楽しさが勝ってしまったのではないかと推測されます。しかし、カードゲームというゲームの特性や、大会で行われたという点を考えると、今回の不正は到底許されるものではありません。

今回の不正を行った人と処分

今回不正を行ったプレイヤーは2パターンいます。それは、大会に出て画面共有をした人と、共有された画面を見ていた人です。公式の発表によると画面共有を実施していた人が2人、共有された画面を見ていた人が10人いました。どちらに対してもシャドウバース関連の大会への参加を約6か月間(2023年6月30日まで)禁止という非常に重い処分が下りました。この2パターンの処分に差がなかったということは、シャドウバースは不正行為に対し、どんな状況であっても決して許さないという運営の意思を感じます。そしてこの事件の最大のポイントは、画面共有を見ていた人にシャドウバースのプロであるきょうま選手がいたことです。

きょうま選手について

シャドバ きょうま選手
引用:きょうま選手公式Twitter @gogojade

きょうま選手は、よしもとゲーミングに所属するシャドウバースのプロ選手です。もともとは、シャドウバースプロリーグ発足時から活躍していた選手で、長年レバンガ☆SAPPOROに所属していました。Shadowverse Pro League 21-22シーズンの途中からNTT-WESTリバレントに移籍し、のちにこのチームのメンバーが、そのままよしもとゲーミングとなりました。プロリーグの舞台では「プレイングだけの男」と称されるほど神がかったプレイングを見せ、NTT-WESTリバレントのShadowverse Pro League 21-22 2ndシーズンの優勝に大きく貢献しました。

また、直近で行われたRAGE Shadowverse 2022 Winterではプロ選手唯一のファイナリストとなり、見事準優勝に輝いていました。
入れ替わりの激しいシャドウバースプロ界隈において、プロリーグ発足時から参戦し、継続してプロとして活躍するということは非常に難しいことです。それだけでなく、努力をし続け、年々強くなっていた素晴らしい選手です。それぐらい、シャドウバースに熱量を持って取り組んでいた選手でした。そのような選手が、シャドバの不正に加担してしまったという事実が非常に悲しいです。

プレイヤーが心がけること

ゲームは簡単に楽しめる一方、プレイヤー同士で規約順守の気持ちを持つことが重要です。他のeスポーツタイトルには、規約違反をすると、練習試合に全く参加できなくなるというルールがあるゲームもあります。また、ストリーマーやプロゲーマーとなった場合、現在、不正行為をしていなくても、過去の不正行為が掘り返されてしまうことがあります。不正行為をすることは、自分にとってマイナスの影響しかないので、絶対にやめましょう。

まとめ

今回はシャドウバースの不正とプレイヤーが心がけることについてまとめました。このような事件が起こってしまったことは私たちシャドウバースを愛するものとして悲しいことです。しかしながら、この出来事を教訓にフェアプレーの精神の重要性を学ぶことが出来たと思います。どんなゲームにおいても不正行為をすることは到底許されません。

また、ゲームとはいえ、これらはeスポーツです。サッカーや野球といったスポーツと同様に競技ですので、ルールを守るということは最も重要です。皆さんもルールを守りながら楽しくシャドウバースをプレイしましょう。